日々、疲れた心と体を癒してくれるのがリラクゼーションサロンです。
手や指を使って体に溜まったストレスや緊張をほぐし、心地よい時間を提供するのが特徴です。
将来的にリラクゼーションサロンを開業したい、自身の手業でお客様に癒しを与えたいと考えている方も多く、近年リラクゼーションサロンを含むエステ開業を行う方が増えています。
そこで、この記事ではリラクゼーションサロンを開業したい方に向けて、手続きや対応などを解説します。
開業を視野に入れている方は参考にしてみてください。
リラクゼーションサロンの需要はどうなっている?
現在、リラクゼーションサロンはどれくらいの需要があるのでしょうか?
2024年に、全国で人口20万人の都市居住者で15~69歳の男女1万3,200人を対象にリラクゼーションサロンに対しての調査を実施した結果をみていきましょう。
リラクゼーションサロンの市場規模は年々増加傾向です。
服を着たまま施術を受ける着衣の施術(もみほぐし、整体、足つぼなど)は、前年比から6.7%の増加となっています。
服を脱いで受ける脱衣の施術(アロマトリートメント、リンパドレナージュなど)は、前年比16.9%で、男女どちらも利用率が増加している傾向です。
リラクゼーションサロンの中で、男女ともに利用率がアップしてきたのがヘッドスパやドライスパとなり、頭や頭皮を中心としたもみほぐしや頭皮にオイルを塗って行うアーユルヴェーダなどが人気となっています。
現在、リラクゼーションサロンのジャンルは非常に注目されているだけでなく、利用者が増えていることも結果からわかります。
この結果から、リラクゼーションサロンの開業にちょうどよい時期である可能性が高いでしょう。
参考:美容センサス2024年上期≪リラクゼーションサロン編≫
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002592.000011414.html
リラクゼーションサロンの開業前に知っておきたいことは?
リラクゼーションサロン開業前に知っておきたいことをご紹介します。
以下の内容を参考にしてみてください。
資格について
リラクゼーションサロンを開業する際には、何かしら関連した資格が必要ではないかと考えるかもしれません。
しかし、リラクゼーションサロンを開業する時に特別な資格は必要なく、誰もが開業できるのが特徴です。
ただし、自身がお客様に施術を行うという場合は満足してもらえるような技術やスキルを身に付けておくのが良いでしょう。
資金について
開業するとなると、どのような店舗であっても必ず資金が必要です。
資金においても、開業する方法によって異なるケースがあります。
リラクゼーションサロンの開業には、賃貸マンション、テナント、自宅サロン、出張訪問サロン、フランチャイズなどの種類があります。
賃貸マンションの場合、初期費用として契約資金などが必要です。
テナントなら、商業施設などの一角を借りて営業するため資金はかかるものの認知されやすいでしょう。
自宅サロンなら初期費用を抑えることができますが、接客や施術などの技術面が満足してもらえるようにしましょう。
フランチャイズは開業までのスピードが早いです。
このように、開業する場所などの選択で資金も変わってきます。
設備について
リラクゼーションサロンを開業する際には、設備に関しても考えておきましょう。
施術メニューを決めておき、それから設備を準備します。
施術用のベッド、施術中に使用する器具、待合室の椅子とテーブルなどに加えて、顧客管理のパソコンや周辺機器も必要です。
広告宣伝について
リラクゼーションサロンを開業するなら、SNSやフリーペーパー、広告の出稿料なども必要です。
ただお金を使って宣伝すれば良いという訳ではなく、掲載枠の大きさで金額も変わってきます。
掲載枠の大きさによって、5万円~30万円程度の費用がかかります。
リラクゼーションサロンの開業費用は?
リラクゼーションサロンの気になる開業費用です。
どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
業務内容や規模、提供するメニューなどでも異なりますが、おおよその項目についてご紹介します。
物件取得費
自宅でサロンを経営した場合、既に物件があるので新たな取得費用はかかりませんが、テナントとして新しい地域で開拓する場合は、状況に応じて100万円程度かかるケースがあります。
設備工事
設備工事は、規模やどの程度行うかによって必要な費用も変わります。
一般的には、壁紙や床の張り替えなどです。
工事範囲によっても変わってきますが、おおよそ100万円~200万円程度必要です。
広告宣伝費
集客に費用をかけるなら広告の出稿費用、チラシ作成などが必要です。
情報誌、クーポンサイトなどの場合は掲載料がかかってきます。
金額は約10万円~50万円程度ですが、お金をかけただけでは集客が見込めるとは限りません。
意味のある広告を出すことを意識しましょう。
道具、備品費
リラクゼーションサロン開業時に忘れてはいけないのが道具や備品です。
これらに該当するのはベッド、椅子、テーブルなどです。
また、予約や顧客管理に必要なパソコンもなくてはなりません。
中古で揃えることも可能なので、費用に余裕がない場合は中古品を上手に活用しましょう。
リラクゼーションサロン開業前に施術について決めよう
リラクゼーションサロンを開業する前には、どのような施術を提供するのかをきちんと決めておきましょう。
施術内容が決まっていないと、リラクゼーションサロンの強みが無くなってしまいます。
ここでは、リラクゼーションサロンで提供できる施術についてみていきましょう。
オイルマッサージ
オイルマッサージは、オイルを使って全身を手わざでほぐす施術です。
肌に直接オイルを塗って、お客様が心地よく感じてくれるように滑らかなマッサージを提供するのが特徴です。
血液やリンパの流れをサポートしたいならオイルトリートメント、アロマの香りと豊かさを感じられるエッセンシャルオイルを使って施術します。
5000年以上前からあるアーユルヴェーダは、筋肉を揉まずに体のコリや体液の循環などが期待できる施術です。
リンパマッサージ
リンパ液は人間の毛細血管から滲出した液で、体内の細菌やウイルス、老廃物も運んでくれる存在です。
リンパ管は髪の毛のように非常に細く、刺激を与えることで促進します。
ゆっくりと流れているリンパを動かさないままでいると、滞ってしまうだけでなく溜まった状態になるのです。
リンパに刺激を定期的に与えることで、体調が整ったり溜まった老廃物が排出されやすくなったりします。
ロミロミ
ハワイの伝統的なマッサージ療法となるロミロミは、心身のバランスを整える施術です。
手のひら、指、前腕、肘などを使ってリズムを刻むような、ダイナミックな施術が特徴的です。
筋肉をほぐしていくことで、リンパや血液の流れが促進されていき、ストレス解消やリラクゼーション効果を感じやすくなります。
バリニーズマッサージ
バリニーズマッサージは、インドネシアに古くから伝わる伝統的な施術です。
足から心臓に向かって体中にゆっくり深く体に圧をかけていき、深部にアプローチしていきます。
つぼを刺激する指圧やもみほぐしも含まれているので、日本人好みのリラクゼーションとも認識されています。
リラクゼーションサロンは開業が増加しているジャンルであり、男女ともに年々利用者も増えています。
現代にあった点も多く、癒しを求めている方が増えていることもわかります。
開業するにあたり、特別な資格などは不要ですがここでしか体験できない特別感を打ち出す必要があります。
開業時には費用もかかってしまいますが、顧客が付くと安定してきます。
上記の内容を参考にして、ここにしかない施術メニューを考えてみましょう。