エステ開業

エステサロンをテナントで開業するメリット・デメリットは?


エステサロンには、大きく分けて自宅サロンとテナントの2種類の開業スタイルがあります。
自宅サロンは自宅の空きスペースを活用して開業するため、費用を抑えることができますが、生活感が出やすく内装や空間作りが難しいといったデメリットがあります。
「理想通りのサロンを作りたい」「大きな事業にしたい」と考えるなら、テナントでの開業を選ぶと良いでしょう。
この記事では、エステサロンをテナントで開業するメリット・デメリットをはじめ、テナント探しのポイントをご紹介します。

テナントでエステサロン開業するメリット・デメリット


まずは、テナントでサロン開業するメリット・デメリットから見ていきましょう。

メリット

・集客しやすい場所を選べる
・チラシやSNS、ホームページなどで宣伝しやすい
・外装や内装の自由度が高い
・状況に応じて移転することもできる

テナントは、自宅に比べスペースも広く、外観や内装の自由度が高く、「こんなお店にしたい」「こんなデザインにしたい」といった理想を実現しやすい点がメリットです。
また、テナントの入るビル自体が人通りの多い場所にあることが多く、自宅に比べて集客しやすい点も魅力です。
「もっと規模を大きくしたい」「違うエリアに出店したい」といった時には、状況に応じて移転することも可能です。

デメリット

・コストがかかる
・利益とのバランスが難しい

テナントでのエステサロン開業の最大のデメリットは、開業コストや運営コストがかかることです。
テナントを借りるには、敷金礼金などの初期費用がかかるほか、理想の店舗を実現するには内装などの工事費用も必要です。
さらに、ベッドやレジ、エステマシンなどの導入費用や賃料、備品代などもかかるため、赤字を出さないためには利益とバランスを取りながら経営を行わなくてはいけません。
集客がうまくいかなければ、いざオープンしてもすぐに廃業といった事態に陥る可能性があるため、経営が軌道にのるまで大丈夫なように、ある程度貯金を用意しておくことが大切です。

失敗しないために!テナント探しのポイント


テナント探しは、個人の住まい探し同様、不動産会社を通して行うのが一般的です。
しかし、最初から不動産会社に行くと、どれも魅力的に見えてしまい、しっかり検討する前に決めてしまったなんてことも少なくありません。
勢いで契約して後悔なんてことにならないためにも、テナント探しのポイントをご紹介します。

資金計画をしっかり立てる

テナントと自宅サロンの一番の違いは、家賃が高いことです。
自宅サロンの場合、自宅の空きスペースを活用するため、サロン自体の家賃は発生しません。
しかし、テナントは家賃がかかるだけでなく、借りるには初期費用も発生します。
敷金礼金や保証金などの費用のほか、内装費や経営が軌道にのるまでの費用も用意しておきたいため、ある程度まとまった金額を準備しておく必要があるでしょう。
なお、家賃や初期費用は、テナントの広さや立地などによっても変わります。
資金計画をしっかり立てた上で無理のない範囲から選ぶことが望ましいです。

希望する物件の広さを決めておく

開業予定の規模に合わせて、物件の広さを決めましょう。
エステサロンの場合、エステベッドを何台置くかによって、必要な広さが異なります。
受付や玄関のほか、洗濯機や冷蔵庫を置くスペースも考えると、ベッド1台なら5坪、ベッド2台なら10坪程度あると良いでしょう。

インターネットで物件を検索する


必要な物件の広さを決めたら、インターネットで検索してみましょう。
出店を考えている地域では、希望する広さの物件は、どのくらいの家賃が相場なのか、近隣エリアも含めて良く調べることが大切です。
また、同じテナントビルでも、1階と2階では家賃相場が違うことがほとんどです。
集客のことも考えながら、何度も検索し、希望するエリアや物件を絞り込んでいきましょう。

候補が見つかったら周辺を散策する


物件の候補が絞れたら、出店予定の街へ行き、駅からの距離や周辺環境、建物などをチェックしましょう。
実際に行くことで、人の流れやターゲットとなる年齢層はいるのかなど、インターネットだけではわからない部分も見えてきます。
週末と平日、時間帯によっても人の流れや客層は変わるため、条件を変えて何度もいくことをおすすめします。

競合店がないか調査する

いいなと思うエリアや物件にある程度目星がついたら、周辺に競合となる店舗があるかどうかチェックしましょう。
なぜなら、既に集客に成功している競合店舗が近くにあると、自店の売上に影響を及ぼす可能性があるからです。
特に提供するメニューが似ている場合、価格設定によっては集客に苦戦する恐れがあります。
近くに競合店舗がある場合は、メイン顧客の客層やコンセプトやブランドイメージ、提供メニューや価格をしっかり確認することが大切です。

テナントを探しているなら居抜き物件を探すのも成功のポイント!


居抜き物件とは、前の入居者が使用していた内装設備がそのまま残っている物件のことをいいます。
前テナントがエステサロンだった場合、内装や設備をそのまま利用できるため、コスト削減できる、開業までのスピードを速められるなどメリットも豊富です。
以下では、居抜き物件のメリットを詳しく解説します。

コスト削減できる

居抜き物件とは、ヘアサロンならシャンプー台や施術用のイス、飲食店なら冷蔵庫やキッチン設備、テーブルセットなどがそのまま残されている状態です。
前に使用されていた設備や機器をそのまま利用できるため、同業種であれば開業にかかるコストを大幅に削減することが可能です。
ただし、居抜き物件の場合、設備や機器を引き継ぐために費用が発生します。
設備や機器によっては高額になることもあるため、居抜き物件とそうではない物件のどちらが自分にとって良いのか、しっかり検討した上で決めることが大切です。

開業までの期間を短縮できる


居抜き物件なら、最初からある程度設備や内装が整っているため、新たに備品を購入したり、内装工事や機器の設置工事をしたりする機会を減らすことができます。
全く何もない物件で一から始めるよりも早く、開業することができるでしょう。
物件を借りてから開業までの期間を短くすることができれば、その分早く売上や利益が発生するため、経済的負担の軽減にもつながります。

リスクを抑えられる

エステサロンを開業するにあたって融資を受けることもあるでしょう。
その場合、居抜き物件であれば通常の物件よりも開業にかかる費用を抑えられるため、融資額も小額で済みます。
融資額が小額なら、毎月の返済額も少なくなるため、キャッシュフローを圧迫することなく、無理のない範囲で返済できるでしょう。
開業費用を抑え、なるべくリスクを下げたい方にとって居抜き物件は有効な選択肢の一つです。

今回は、テナントでエステサロンを開業するメリット・デメリットやテナント探しのポイントをご紹介しました。
テナントでのエステサロン開業は、自宅サロンに比べて開業コストがかかる、利益とのバランスが難しいといったデメリットがある一方で、場所を選べる、集客しやすいなどメリットも豊富です。
テナントでのエステサロン開業を検討中の方は、今回紹介した内容を参考に、エリアや物件を絞っていきましょう。
なお、居抜き物件ならデメリットである開業コストやリスクを抑えて出店することもできます。
テナントでのエステサロン開業を考えている方は、居抜き物件を候補に入れてみてはいかがでしょうか。


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