5‐アミノレブリン酸(5-ALA)を自社工場で生産するネオファーマジャパン(東京都千代田区、河田聡史社長)と、5-ALAの抗ウイルス研究を行っている長崎大学(長崎市文教町、河野茂学長)は、新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスSARS-Cov-2およびその各種変異株(デルタ株など4種)を使い、培養細胞での感染実験を行った結果、5-ALAに濃度依存的な感染抑制効果が確認されたと発表しました。
細胞試験で、新型コロナウイルス感染症原因ウイルスの各種変異株に対する感染抑制が確認されたということで、人に対する有効性は不明ではありますが、一部のメディアやインタネット上での報道で研究結果が伝えられています。
2020年2月、同社と同大が新型コロナウイルスの感染抑制機能を細胞試験で確認したと海外ジャーナルに論文を発表。同大らの発表を一般メディアが伝えたことで、認知度が飛躍的に向上し、サプリメント原材料としての需要も大きく高まっているようです。
同社と同大が連名で研究結果をまとめた論文は2022年1月7日、海外の学術誌『Tropical Medicine and Health』に掲載されました。
「細胞試験の結果とはいえ、新たな発表をきっかけに、需要がまた増えるかもしれない」と業界関係者は予測。同大は昨年、新型コロナ感染症患者を対象に5-ALAの有効性を検証する特定臨床研究を実施しており、「大きなインパクトをもたらす可能性もある」として研究結果に期待を寄せる関係者も少なくないようです。
健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル