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人生100年時代の老けない生き方


ベストセラー「命の食事」をはじめ「60歳を越えても40代に見える生き方老化に勝ち続ける私の毎日」など多数の著書を持ち、メディアでも活躍する南雲 吉則 医師。乳がんの専門医として、いち早く食生活ががん罹患に大きく関わっていることを見抜き、栄養に関する様々な啓蒙を行ってきた。著書の通り69歳の今もなお若々しく活動的な南雲先生に、老けないために自身が日々実践している生活習慣を語ってもらった。

南雲 吉則 医師

ナグモクリニック総院長 医学博士 乳腺専門医

1955年8月生まれ、群馬県出身。1981年、東京慈恵会医科大学を卒業後、東京女子医科大学形成外科の研修医、東京女子医科大学形成外科、癌研究会付属病院外科を経て、東京慈恵会医科大学第一外科乳腺外来の医長に就任する。1990年、医療法人社団ナグモ会ナグモクリニックを開設。「女性の大切なバストの美容と健康と機能を守る」をモットーに全国で乳癌手術、乳房再建術を行うかたわら、独自の若返りダイエット健康法を展開し、ベストセラー、テレビ出演など多方面で活躍している。近年は、がんから命を救う食事と生活の指導・講演にも力を注いでいる。

がんの死亡率を今後30年間で半減させるために「命の食事」を書いた

本来、我々人類は120歳までの寿命が与えられています。ところが、この30年間の間に日本の乳がん罹患率は3倍にも増えています。
検診や治療は、決して欧米に劣っているわけではないのですが、予防ということを全く行ってこなかった結果と言えるでしょう。
がんは生活習慣病で、中でも乳がんは食生活に起因しているのにも関わらず、食事や運動指導をまったくせず、ただ治療だけしか行ってこなかった医療の責任は重いです。
そこで、がんの死亡率を下げるべく「命の食事」を書き、年間60ヶ所以上を回って講演会を開くなどして普及活動を行ってきたのです。
「命の食事」を普及するにあたり、まず私自身が若々しく健康でいないと説得力がありません。“私が証明です”ではないですが、年齢より若く見える私を見て、「食生活や生活習慣を変えれば、幾つになっても若々しくいられる」ことを知り、老けない生き方を始めてくれればと願っています。

老けないためにしてはいけないこと


今の日本は人類史上初の超高齢化社会に突入しました。高齢者はお荷物という議論もあるようですが、これはとんでもないこと。高齢者は知的財産です。
高齢者が長い人生の中で培ってきた知恵や経験をどんどん若い世代に還元していけば良いのです。
寝たきりになってしまったり、健康不安から引きこもってしまったりしたら資産は埋もれてしまいます。
社会と接点を持ち、世の中から必要とされる自分であるためにも健康であることが大切なのです。
よく人から「何をしたら健康になりますか」ということを聞かれるのですが、私はまず「何をしたらいけないのか」から考えていかなくてはいけませんと答えています。
してはいけないことの3大要素は

①糖質の過剰摂取
②ビタミンDの不足
③喫煙。

糖質の過剰摂取は血糖値の上昇を起こし、血管の内側にあるタンパク質と結びつき老化の原因となるAGE(終末糖化産物)をつくります。
日本人の98%が、不足していると言われているビタミンD。ビタミンDの不足は骨粗鬆症のリスクだけではありません。
感染症、心血管疾患、神経筋疾患、自己免疫疾患発症などにも関連し、新型コロナの重症化因子としても注目されています。 喫煙の害はもはや言うまでもありません。老けない生き方のためには、最低この3点は意識して欲しいですね。

ちなみに私の生活習慣をお話すると朝6時に起きて、体操15分とウォーキング30分を行います。その後、サプリメントで必須栄養素を摂ります。
日中の食事はこれだけです。よく皆さんお昼は軽くおにぎりや素麺とおっしゃいます。ですが、これは糖質の塊。お腹膨らむかもしれませんけれども、いくら食べても皆さんの血となり肉となることはありません。
食事は毎食、旬の野菜、それから青魚、そして赤肉というように3色のものを食べるようにしましょう。
私の場合食事は1日1食ですが、これは人それぞれで構いません。例えばお昼を食べて、その後眠くなってしまって午後の仕事に影響するなら本末転倒。
食事をすることで、仕事に差し障りがあるんだったら食事は抜いた方がいいですね。
食べても眠くならず、仕事のポテンシャルが上がるなら1日3食でも問題ないのです。

EPA・DHAとビタミンD不足が寿命を縮める


栄養の話に戻りますが、日本人の98%がビタミンD不足と申し上げましたが、実はオメガ3の油EPA・DHAも足りていません。
これは魚を食べなくなったことや行き過ぎた美白ブームが原因でしょう。
ビタミンDは日光浴によって体内で合成されるにも関わらず、紫外線対策として日光に当らなくなってしまいましたから。ビタミンD不足によってがんの死亡率は1・7倍になると言う慈恵医大の調査結果もありますから、老けないためにしっかりと摂取した方が良いですね。
EPAもまた、不足することでがんの死亡率は2倍なります。そこで私は、クリオイルをベースにビタミンDとEPA・亜鉛が同時に摂れるサプリメント「EPA D+Z(イーピーエーディ プラス ゼット)」を開発しました。ご興味ある方はぜひお試しください。
また食べて健康になるレストラン「アンジェパティオ」の監修も勤めています。健康な肉を提供するために牛から育ててということも行っております。
命の食事こそが、老けない生き方。これからも私の医師としての経験を社会に還元していくことが使命と考えています。

EPA D+Z(イーピーエーディ プラス ゼット)サプリメント

EPAはサバやイワシなどの青魚に多く含まれるサラサラ成分です。そこに亜鉛をプラスしてリニューアル。亜鉛は体内で作ることができない必須微量ミネラル。体の維持と成長に必要な栄養素です。1日あたり4粒でEPA1,024mg、亜鉛20,0mg、ビタミンD4000IUを取ることができます。臭いがしないソフトカプセルなのでオメガ3系のオイルが苦手な方にオススメです。

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執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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