免疫細胞療法と再生医療のパイオニア 小田 治範 医師
[プロフィール]
医療法人社団医進会 小田クリニック 理事長・院長
中国海南島ボアオ国際医院 院長
イタリアトリノ大学 客員教授
長崎大学大学院 客員研究員
中国人民解放軍総病院(通称解放軍301医院)の細胞治療等再生医療研究に協力
25年前から免疫細胞療法、近年でも幹細胞療法に取り組み、中国と日本で研究を続けてきた小田治範医師。
その功績により、中国では最高峰の医療センター北京301病院の細胞治療等再生医療研究に協力。
その後、中国・海南島の医療特区にある中国海南島ボアオ国際病院で院長として先進医療に携わる。
現在は、ガンの超早期発見を掲げ、NKM免疫細胞と幹細胞療法を中心に予防医療を実践。活動範囲は国内のみならず韓国・中国にもわたり、韓国ではMFDS(韓国食品医薬品安全庁)の許可を日本の医療機関として初めて取得。免疫細胞療法・幹細胞療法・再生医療の分野ではアジアでトップクラスの実績を持つスーパードクターだ。
ガンの免疫治療を国内でいち早く臨床に応用
ガン、糖尿病、血管障害、認知症など多くの病気は、ある日突然かかるわけではありません。
特にガンは何年もかけて体内で育ち、ある程度の大きさになって初めて『ガン』の診断がくだされるのです。ひとたび発症してしまったら精神的にも、肉体的にも、経済面でも何一つ良いことなどありません。
未病のうちに適切な療法を施せば、ほとんどの病気を未然に防ぐことができます。私たちにはホメオスタシスという素晴らしい機能が備わっています。
ホメオスタシスとは自らの体を環境に適応させ、正常な状態に戻そうとする生体機能。「自律神経」「内分泌」「免疫」が深く関わっています。
例えガンが見つかっても、ホメオスタシスが機能していれば、なんら副作用も、苦痛もなく病気の進行を防ぎます。もちろん他の病気でも例外ではありません。
免疫細胞治療とは、人が本来持っているホメオスタシスの機能を高め、自分自身で治癒を目指す治療法。私は25年前から、免疫細胞治療に取り組んでおり、国内でいち早く臨床に応用してきました。
独自に細胞培養を開発しNKM免疫細胞療法を確立
医療とは本来、治療医学と予防医学とがあるのですが、現代医学では治療医学のみ、予防はその限りではありません。ですが私は、医者になったその日から予防と治療は分けるべきではないと考え、免疫細胞療法の研究に邁進していったのです。
患者自身の免疫細胞を活性化して、免疫を高めて病気と闘わせる免疫細胞療法。最近は日本でもガン治療の一つとしてNK細胞(ナチュラルキラー細胞)療法が知られるようになってきました。
NK細胞は体内でガン細胞やウイルスなどの異常細胞を発見すると、真っ先に、しかも単独で攻撃を仕掛けます。この単独性と即効性がNK細胞のもっとも大きな特徴なのです。
私が開発したNKM免疫細胞療法は、このNK免疫細胞療法をさらに進化させた免疫細胞療法。NK細胞をより多く増殖させると同時に、T細胞、樹状細胞などをミックス(M)させて培養して免疫力を高め、ガン細胞への殺傷能力をさらに高めた治療法です。
NKM免疫細胞治療の場合、1回の培養で細胞の数は約15~30億個と驚異的な数字になります。
培養した細胞の質を決めるのは水。だから(株)プロラボホールディングスが研究開発した「細胞浸透水」を採用しNK活性効果を確認。
NK細胞の増殖・活性化に「水」は大きく関わってきます。水が培養の成否を左右すると言ってもいいかもしれません。
なぜなら、細胞の中は水ですが、細胞膜は油で出来ています。細胞の水はつねに新鮮でないと、細胞そのものが劣化します。ですが水を交換したくても、脂の膜にはじかれて中に入れません。そのため細胞膜には水を通す「アクアポリン」という通り穴が存在しています。とはいえ「アクアポリン」も小さな孔。クラスターの大きな水では透過しません。
だからこそ、免疫細胞の培養に使用する水は透過率の高いものでなければいけないのです。私は免疫細胞の培養にあたり、様々な水を試す中で(株)プロラボホールディングス が研究開発した「細胞浸透水」ほど、アクアポリンの透過性が高い水は知りません。
さらにこの水が優れているのは、培養時の透過性だけではありません。経口摂取でも、あきらかな違いがみられたのです。
もしかすると、ホメオスタシスに作用する力があるのでは?
NK細胞の活性についてですが、活性すなわち殺傷能力ですが、これは高過ぎても低すぎてもいけません。低ければガンのリスクは高まります。ですが、高くなり過ぎると、アレルギーや免疫疾患を引き起こすことに。治療にはバランスが何よりも重要なのです。
培養実験において素晴らしい結果を出したエステプロ・ラボの「細胞浸透水」。私は(この水は、もしかするとホメオスタシスに作用する力があるのではないか)と考え、次のような臨床試験を行いました。
高齢化社会にともなって病人の数は増加しているのが現状です。そんな、病人が増加している傾向に対してこれからの医療が考えることは、病気にかかってから治療を繰り返すだけではなく、むしろ、事前の予防方法を普及させながら治療効果をあげていくことです。
今回、エステプロ・ラボの「細胞浸透水」を治療に取り入れたことで、「健康寿命の延伸」を企業理念に掲げる素晴らしい会社と縁ができました。
このように素晴らしい水を世に出した佐々木会長とともに、我々、医学者も「健康寿命の延伸」に力を尽くしていきたいと考えています。
「細胞浸透水」のNK活性に対する効果
被験者8名に「細胞浸透水」(株式会社プロラボホールディングス提供)を毎日2Lずつ7日間摂取し、0日目及び7日目、63日目(約2か月後)、98日(約3か月後)のNK活性を測定した。その結果、0日目のNK活性が高いものは低く、中等度のものはほぼ横ばい、低いものは高くなる傾向がみられた。
「細胞浸透水」の人の健康に関する報告は多く、アトピーなどの免疫疾患の治療からニキビなどの美容効果、抗がん作用など多岐にわたっている。抗がん作用の作用機序については、動物実験による腫瘍に対する直接的な増殖抑制効果等が報告されている。
今回、我々は、健常者に対する、(株)プロラボホールディングスが研究開発した「細胞浸透水」の経口摂取前と摂取後の末梢血中のリンパ球のNK活性の変化を調べた。
方法:被験者(健常者)8名に(株)プロラボホールディングスが研究開発した「細胞浸透水」を毎日2Lずつ7日間摂取し、0日目及び7日目、63日目(約2か月後)、98日目(約3か月後)のNK活性を測定した。63日目は前日、98日目はその1週間前から毎日摂取した。
結果:8名中5名が3ヶ月の検討を継続した。2名が7日目の開始となり、うち1名は7日のみの測定だった。0日目のNK活性測定の結果は、基準値より高い2名(図中YA.CL)、ほぼ基準値の2名(図中YS.HI)、基準値より低い2名(図中MS.MK)に別れた。その後、時間の経過とともに、0日目の低い2名に上昇傾向が見られ、ほぼ基準値の2名は横ばい又はやや上昇傾向を示し、基準値より高い2名に下降傾向が見られた。
考察:基準値より高い2名のうち、YAは重度のアトピー性皮膚炎、CLはアレルギーを発症していた。(株)プロラボホールディングスが研究開発した「細胞浸透水」を摂取による抗炎症作用に関する文献はすでに存在するが、今回もそれを裏付けるものとなった。基準より低い2名は、健常者であるが、がん等で免疫が低下した人で同様の効果が期待される。
健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル