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新型コロナウイルス罹患経験者100名に聞いた 症状の8割の人に「発熱」


罹患経験者の3割の人が後遺症を体験

2020年初頭に新型コロナウイルス罹患者が日本で確認され3年程度の行動制限がありました。新型コロナウイルスといえば後遺症が問題視されており、実際に罹患された人の中でも症状が出てしまったという人もいるかもしれません。中には、重症化する人や症状が長引く人などもいるのではと思います。
5年後、10年後の美容と健康をサポートするウェルネス・ワン(本社岩手県盛岡市)は新型コロナウイルスの後遺症に関して、実態や具体的な症状についての調査を実施しました。ここではその調査結果を紹介します。調査はコロナ罹患経験者100名にWEBでの設問選択、記述式で実施しています。

最初の質問では新型コロナウイルスに感染して発症した主な症状を聞いていますが、「発熱(84%)」、「咳(66%)」、「喉の痛み(63%)」という結果で、8割以上の人が「発熱」と回答しており、多くの人が発症している様子が伝わってきます。また、「咳」や「喉の痛み」も6割以上の人が回答していることから、新型コロナウイルスの特徴的な症状といえそうです。(グラフ1)

グラフ1

感染中の症状が明らかになりましたが、新型コロナウイルスでの症状がそのまま長引いて、後遺症として残る人もいます。「熱は下がったけど咳がなかなか止まらなくて…」という声も実際に聞いたことがありますが、実際にどれ位の人が、後遺症に悩まされているのでしょうか。
新型コロナウイルスの後遺症があったのか伺ったところ、「後遺症は出なかった(68%)」、「後遺症が出た(32%)」という結果で約3人に1人に後遺症があった結果となっています。(グラフ2)

グラフ2

比較的高い割合で後遺症に悩まされた人がいることから、ある程度の症状がおさまった後に、後遺症が残ってしまうことも新型コロナウイルスの特徴の一つといえそうです。中には、日常生活に支障をきたすような後遺症もあると聞きます。

症状の大小はあると思いますが、どのくらいの期間、後遺症に悩まされたのかを聞いた質問では、「〜3ヶ月(31%)」と回答した人がもっとも多く、「〜1ヶ月(28%)」と続いていることから、半数以上の人が1〜3ヶ月程度の後遺症に悩まされていることがわかりました。また、「1年以上(16%)」と回答している人もいることから長期に渡って後遺症に悩んでいる人もいる様子が伺えます。(グラフ3)

グラフ3

それでは実際の後遺症の症状はどんなものだったのでしょうか?
最も多かったのが「疲労感・倦怠感(47%)」で、「喉の痛み(38%)」、「味覚障害(28%)」と続いた結果となっています。(グラフ4)

グラフ4

「疲労感や倦怠感」は半数近くの人があげており、多くの人が悩まされている様子がわかります。また、新型コロナウイルス罹患中に発症した症状にもあげられていた「喉の痛み」がそのまま後遺症として残っている人も多いようです。さらに、「味覚障害」と回答した人も約3割と、比較的多くの人が悩んでいたことがわかる結果となりました。

このように、通常の風邪ではあまり見られないような症状も新型コロナウイルス感染の後遺症では見られており、特に警戒が必要だということがわかりました。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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