2025年には約5人に1人が認知症に

毎年9月は世界アルツハイマー月間。9月21日は世界アルツハイマーデーとして国際アルツハイマー病協会とWHOが共同で1994年に制定したもので、認知症の啓蒙を実施しています。
アルツハイマー病とは、記憶・思考能力・行動に障害が出る脳の病気で、認知症の原因となり（国内では認知症患者の7割近くがアルツハイマー病を原因としています）、平均寿命の延伸により認知症患者は年々増えています。

2022.09.13

コーヒー・カフェインと認知症予防に関連性を確認〜新潟大学が日本人高齢者で調査〜

新潟大学大学院の中村和利教授らの研究グループは、日本人の中高年のコーヒー、緑茶、カフェインの摂取量と認知症リスクとの関連を調査し、コーヒー高...

厚生労働省老健局が令和元年6月にまとめた「認知症施策の総合的な推進について」によりますと、65歳以上の認知症患者数と、65歳以上に占める有病率はともに増加の一途をたどっています。
2012年は患者数462万人で約7人に1人（有病率15％）だったのが、2025年には730万人で約5人に1人（有病率20.6％）、2060年には1154万人で約3人に1人（有病率34.3％）が認知症になるとの推計が出ています。
男女別・年齢階級別の認知症有病率をみてみますと、有病率は加齢とともに上昇し、そして女性に多いことがわかります。90代以上では7割以上の女性が認知症という統計から特に女性は要注意のようです。

1万人コホート年齢階級別の認知症有病率

推計は厚生労働科学研究費補助金認知症対策総合研究事業「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」平成24年度総合研究報告書による。2018年時点の推計は日本医療研究開発機構認知症研究開発事業「健康長寿社会の実現を目指した大規模認知症コホート研究（研究代表者二宮教授）」において開始時に悉皆調査を行った福岡県久山町、石川県中島町、愛媛県中山町のデータ解析の当初の結果である。