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シニア層のダイエット経験者の8割が「体重を減らしたい」と回答

シニア

シニア専門の調査プラットホーム、コスモラボがダイエットに関する市場調査アンケートを実施し、その結果を発表しました。

シニア層のダイエット経験は、現在進行形で取り組む層が12.2%、過去に経験がある層が39.6%で、合計51.8%と半数以上が経験者で占めています。
未経験者も48.2%と高い割合を示していますが、これには既に適正体重を維持している層や、運動など他の方法で健康管理を行っている可能性が考えられます。(グラフ1)

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グラフ1

ダイエットを始めた理由では、「体重を減らしたいから」が83.5%と圧倒的多数を占めており、体重管理への強い関心が表れています。次いで「病気を予防したいから」(32.3%)、「健康診断の数値が悪かったから」(24.4%)と続き、健康面での具体的な動機が見られます。(グラフ2)

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グラフ2

ダイエットへの取り組み期間は、「1~3ヶ月」が37.0%と最も多く、「1ヶ月未満」の13.4%と合わせると、半数以上が3ヶ月以内という比較的短期間で終了していることが分かります。
一方で、「4~6ヶ月」(20.5%)や「1年以上」(17.3%)という長期継続者も一定数存在しており、取り組み期間に明確な二極化が見られます。(グラフ3)

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グラフ3

ダイエット方法のトップは「食事量を減らす」
ダイエット方法は、食事に関する取り組みが中心となっており、「食事量を減らす」が66.9%、「炭水化物を減らす」が44.9%と高い割合を示しています。また、「サプリメントを飲む」も32.3%と比較的高い支持を得ており、食事管理を基本としながら、補助的な手段も積極的に活用する傾向が見られます。(グラフ4)

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グラフ4

痩せたい部位は圧倒的に「お腹」
痩せたい部位として「お腹」が94.5%と圧倒的多数を占めており、シニア層の体型に関する最大の関心事であることが分かります。次いで「太もも」(34.7%)、「お尻」(28.4%)が続きますが、これらは腹部への関心度と比べると大きく差が開いています。(グラフ5)

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グラフ5

「食事の管理」と「モチベーションの維持」がダイエット継続の鍵を握る
ダイエット継続における最大の課題は、「食事の管理」(61.4%)と「モチベーションの維持」(59.8%)で、日常的な実践の難しさが浮き彫りとなっています。また、「結果が出るまでの時間」も55.1%と高い割合を示しており、即効性のある成果が得られにくい点が心理的なハードルとなっていることが分かります。(グラフ6)

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グラフ6

調査から、シニア層のダイエットの取り組みに関する実態と意識が明確になりました。回答者の51.8%がダイエット経験を持ち、現在も12.2%が取り組みを継続していることから、健康維持や体型管理への関心の高さが確認できます。
全体を通じて、シニア層のダイエットは健康維持を主目的としながらも、継続的な取り組みには課題が残ることが明らかになりました。特に、食事制限やモチベーション維持の難しさが、長期的な取り組みを妨げる要因となっていることが確認されました。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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