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お風呂で行なっている美容ケアのトップは「ヘアケア」


お風呂に関わる企画・開発などを行っているバスリエ(本社千葉県我孫子市)が、「お風呂と美容」に関するアンケート調査を実施し、その結果を公表しました。

調査はインターネットによるアンケート形式で行われ、20〜50代の男女200名(男性89名、女性111名)に、「お風呂で行なっている美容ケア」を聞いたところ、圧倒的の多かったのが143名(71.5%)から回答のあった「ヘアケア」でした。(グラフ1)

男女別にみても差はありません。(グラフ2)

グラフ1

グラフ2

ヘアケアを行うタイミングは、洗髪する時が一番しやすいため、特に意識しなくても、多くの方が日々の日常習慣として取り入れているのではと考えられます。

男性は頭皮マッサージ、女性はトリートメントやコンディショナーを重視

ヘアケアの詳細内容に関しては、性別・年代ごとに大きく差が出ました。男女別に見てみますと、女性に比べて男性の方が頭皮マッサージを行っている割合が高いのに対し、女性はトリートメントやコンディショナーを行う割合が大幅に高いという結果となりました。(グラフ3)

グラフ3

 年代別では、20代の若い世代は頭皮マッサージが2割未満だったのに対し、30代・40代・50代以上で頭皮マッサージを行う割合は各年代とも5割前後という結果になりましたが、これは、一般的に年齢が高ければ高いほど、また女性よりも男性の方が抜け毛の量が多いとされるため、男性や高い年代の方が、抜け毛や育毛につながる頭皮マッサージを行うことが多いとと考えられます。(グラフ4・5)

グラフ4

グラフ5

お風呂で行っている美容の第2位であるスキンケア(フェイス)について、細かく内容を見てみますと、一番多くの人が行っているのが「ピーリングやスクラブでの角質除去」で、その次に「お肌の乾燥防止のための水分補給」、「マッサージ」となっています。(グラフ6)

グラフ6

ピーリングやスクラブは、メイクをしていない顔がキレイな状態でないと行えないため、お風呂で洗顔をするタイミングで行う人が多いと考えられます。

年代別では20代・40代・50代以上は特になしと回答した人が5割前後いたのに対し、30代は35%と少ない割合となったことから、何らかのフェイスケアを行っている割合としては30代が一番多いということがわかります。
30代はお肌の曲がり角とも言われ、肌の美しさが保てるか保てないかの分かれ道でもあるため、特に気にしてケアを行う人が多いと考えられます。(グラフ7・8)

グラフ7

グラフ8

ケアの内容としては、角質除去以外に、乾燥防止のための水分補給を行っている人も多いですが、20代に関しては他年代と比べて水分補給を行う人の割合が大きく少ないという結果になっています。
一般に、年齢を重ねるごとにお肌の水分も失われやすくなるため、20代では入浴前後の乾燥を気にする人が、多年代よりも少ないと思われます。

ダイエットをしている人の約6割がお風呂に「毎日浸かる」と回答

入浴頻度に関しては、お風呂美容をなんらか行っている人であっても、「毎日浸かる」という人は半数以下となりました。ただ、ときどき浸かると含めると8割以上の人が入浴自体はしていると捉えられます。(グラフ9)

グラフ9

スキンケア(ボディ・フェイス)をしている人に関しては、「ほぼ毎日浸かる」という人が全体よりも少ない数値となっています。ただ、スキンケア(ボディ)をしている人で「シャワーのみ」という人は10%と、全体の数値よりも少なく、全く湯船に浸からないという人は少ないということがわかります。
ダイエットをしている人の場合は「ほぼ毎日浸かる」という人が6割近くと、他の美容法を行なっている人と比較して多いことがわかりました。(グラフ10・11)

グラフ10

グラフ11

同社が行なった今回の調査で、「お風呂美容」とひとくちに言っても、行っている部位や内容はさまざまで、年齢ごとの特徴により傾向が分かれるものがあることがわかりました。また、美容ケアを行う部位により入浴習慣(浸かる頻度など)にも影響が現れていることがわかりました。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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