女性向け雑誌「ハルメク」などのマーケティングやリサーチのコンサルティングを通じて、50代以上のインサイトを日々探求する「ハルメク生きかた上手研究所」は、50~86歳のハルメクのモニター組織ハルトモの女性575名を対象に、「幸福に関する意識と実態調査」をWeb アンケートで実施し、その結果を発表しましたので紹介します。
調査は国連によるWorld Happiness Report と同じ形式(10点満点)で実施され点数化しています。回答数からの幸福度の平均点は7.84点でした。2022年に実施した調査では7.77 点であり、2年経過しても大きな変化はありませんでした。
幸福度平均点を属性別に見てみますと、50代、60代、70代以上の層ではほぼ差はみられません。やや差がみられたのは、子どもの有無、就業形態、世帯年収です。さらに差が大きかったのは、世帯保有金融資産、1か月に自由に使える金額です。配偶者の有無別での幸福度にはほとんど差がみられません。(表1・2・3)
幸せに欠かせない要素としては、「自分の体の健康」、「自分の心の健康」が9割超、「家族の体の健康」、「家族の心の健康」が8割超で圧倒的に多いです。次いで60%台で続くのが「良い人間関係に恵まれていること」、「自分の自由になる時間があること」、「やりたいことができること」で、安定した収入などの経済的要素を上回りました。(表4)
日々の生活の中で幸せを感じる時のトップは前回と変わらず「美味しいものを食べている時」で、前回の68.8%から71.0%へと微増しています。2位~8位の項目自体は前回と変わりませんが、順位は変動しました。前回2位の「新たな知識を得た時・自分の知識を深めた時」、3位の「趣味のことをしている時」などは割合が減って順位を下げ、6位だった「部屋でリラックスしている時」が2位に浮上しました。(表5)
健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル