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進化するエイジング素材 消費者の健康・美容意識が高まり市場は拡大傾向


健康や美容は永遠のテーマでもあり、不況に強く、大崩れしないのが健康美容業界。コロナ禍においてもその基盤は崩れることも無く、むしろそこから新たな素材も生まれました。新型コロナウイルスからの脅威も収束しつつある中、コロナ禍での産物として免疫力を強化するためのサプリメントや、おうちエステの浸透による美への意識の変化など、個々のレベルで変化が生じたことが大崩れしない要因となり、市場は活況です。ここでは当サイトが注目している素材を取り上げてみたいと思います。

健康食品のパイオニア的存在の深海鮫肝油


漁師が深海鮫の肝油を食し、健康体を維持していたことが歴史のスタートという説もある深海鮫肝油。戦後の食糧不足を背景にビタミンAとビタミンDを含んだ肝油ドロップが登場し、学校給食の栄養補助として幼稚園や学校などで積極的に配布され、当時の子供達の健康を支え、爆発的にヒットした経緯がある
国内の健康食品としてのパイオニア的存在です。

テレビショッピングなどで認知された黒酢


ここ数年で認知されてきたのが黒酢です。大手通販会社がテレビショッピングなどの通販で認知させた功績は大きく、エイジングケア素材としても注目できるでしょう。

高価格の美顔器も「おうちエステ」の定着で需要も多い


コロナ禍でさらに拍車がかかったのがスキンケア。その効果をさらに高めることができるのが美顔器です。コロナ禍に浸透した「おうちエステ」が、定着した感じでもあり、手軽に扱える美顔器の需要も高く、10万円以上の高価格帯の美顔器も売れており、エイジングケアには欠かせない存在となっています。最近では月額レンタル制を導入したメーカーも登場し、高級美顔器を家族でそれぞれ異なるアイテムを比較しながら利用できることから人気急上昇中です。

NMNの老化抑制効果をさらに上回る成分『5-デアザフラビン』に注目


 永遠のテーマでもある「若返り」を訴求する素材として数年前からクローズアップされてきたのがNMN。年齢を重ねるとミトコンドリアの機能が衰え、その結果としてアルツハイマー病や糖尿病など、様々な疾病にかかりやすくなるメカニズムが明らかになりつつあり、NMNはミトコンドリアを活性化させる働きがあることから注目されていますが、そのNMNを上回る成分として注目したいのが「5-デアザフラビン」です。「5-デアザフラビン」とはビタミンB2のリボフラビンによく似た構造を持ち、サーチュイン(長寿遺伝子)を活性化させる補酵素として注目が高まっているNAD+に似た物質で製品化が待たれるところです。

 健康と美容という永遠のテーマが後押しし、常に新素材や新製品を開発している企業姿勢は、業界最大の強みでもあり、底堅さ、不況に強い業界を実証しているといえるでしょう。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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