4月28日、消費者庁は機能性表示食品の届出を新たに22製品公表しました。
これによって通算の受理件数は4004件となり、2015年4月の制度開始から6年弱で届出総数で4000件を突破しました(ただし、取り下げ等を差し引いた実数は3584件)。
市場規模も最近の報告では3000億円という数字が報告されており、特に2020年度は、まだ届出の最終集計は終わっていないものの、初めて年間で1000件を超えています。
長引くコロナ禍で消費者の健康ニーズは依然として拡大しており、さらに2020年には待望の免疫表示も実現したことから、今後も一層の市場拡大が期待されると思われます。
一方、1991年にスタートした特定保健用食品(トクホ)に関しては、許可数がここ5年で右肩下がりとなっており、特にここ3年間は20~30件を推移したのち2020年度はついに年間許可数が8件と一桁を記録しました。
また、2021年1月~3月に行われた「特定保健用食品制度(疾病リスク低減表示)に関する検討会」も低調に終わり、使い勝手では大きな差をつけられた機能性表示食品制度と比較して、「国の許認可」という違いに優位性を見いだすことは現状では難しいと思われます。
ここ5年間の機能性表示食品届出と特定保健用食品(トクホ)許可の推移
年度 | 機能性表示食品 | 特定保健用食品 | 合計 |
2015 | 310 | 104 | 414 |
2016 | 620 | 93 | 713 |
2017 | 452 | 30 | 482 |
2018 | 690 | 39 | 729 |
2019 | 882 | 23 | 905 |
2020 | 1,050 | 8 | 1,058 |
合計 | 4,004 | 297 | 4,301 |
●2021年4月末日現在
健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル