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韓国の美容医療トレンド


韓国と言えば、世界の美容トレンドの中心となっている美容大国。国をあげてアンチエイジングに取り組んでいることは有名だ。
メイクやコスメは言うに及ばず、美容医療や整形といった分野でも日本に大きな影響を与えている。
事実、日本から韓国へ旅行に行く女性たちの目的は「美容」がほとんど。
新型コロナによる自粛が解除された現在、韓国の美容トレンドはどのように変化しているのだろうか?
韓国を代表する美容外科医リム・ジョンハク医師に話を伺ってきた。

林 鍾学 医師 〈 Jong-Hak Lim〉

美容大国の韓国で美容外科学会を立ち上げ、韓国の美容業界をリードしてきた第1人者。韓国の名医32人に選出されており、多くの芸能人やアイドルも手がけている。日本語を流暢に話し、日中韓のトリプルライセンスを持ち合わせているため本国でも執刀や指導も務め、日本の美容外科学会をも率先。アジア領域でドクター向けの講師としても活動している。

■ジュノビューティクリニック新宿院
〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目 17−1 いさみやビル 4階
アクセス:地下鉄「新宿三丁目駅」B5出口すぐ。JR・地下鉄・小田急線・京王線「新宿駅」徒歩5分です。

トレンドは、メスを使わない再生医療

数年前までは顔に金の糸リフトアップやフェースリフト手術など、外科的処置が主流でした。ですが、最近は針やメスを使わず、ヒト幹細胞を用いた再生医療やエクソソームが人気です。

ヒト幹細胞とは簡単にいうと新しい細胞の生まれ変わりや再生を促進する細胞のこと。幹細胞はあらゆる細胞の源で、自分を複製する「自己複製能」と、自分以外の細胞を作り出す「分化能」の2つの能力をもっています。

この2つの特殊能力によって細胞の生まれ変わりや、組織を修復したりするのです。
幹細胞にはヒト由来・動物由来・植物由来の3つがありますが、当院ではヒト由来の幹細胞を使っています。
実は、韓国ソウルにある私のクリニックの中にはラボがあり、そこでヒトの皮下脂肪から採取した幹細胞を分離し、培養してエキスを作っています。

ヒト幹細胞を培養する際、上澄み液が出来るのですが、これがエクソソームです。このエクソソームもまた、細胞の生まれ変わりや再生を促進する能力を持っているのです。

ヒト幹細胞と比べると再生能力は2割〜3割ほど低下しますが、美容目的でしたら十分満足のいく結果が得られるでしょう。
ヒト幹細胞やエクソソームは、レーザー、ダーマペン、プラズマ、ポレーションなどの機器で導入していきます。
メスや針を使わないので、ダウンタイムのリスクや痛みもゼロ。手軽に受けられるとあって、今や7割の美容医療機関が再生医療を取り入れています。

結果に対して、妥協がない韓国女性

私は韓国と日本でクリニックを開業しているのですが、美容に対して貪欲なのは韓国の女性ですね。

日本人の場合、医師が勧める治療や施術を素直に受け入れますが、韓国人は違います。自分がドクターなのですね(笑)。クリニックに来た段階で、ほぼほぼ治療内容を決めています。

医師が別な方法を提案しても、頑として受け付けません。どちらが良いとか悪いとかでなく、美容医療に関して韓国女性は妥協がないのです。安全性より結果を重視します。

例えばレーザー脱毛の場合、日本では安全性重視で弱い出力で施術します。ですから、一度に結果は出せません「数回繰り返して完了」というのが日本です。
一方韓国だと、短期間で結果を求めますから出力レベルが高い。その分、タイムダウンはありますが、そこはあまり気にしないかも知れませんね。

スキンケアに関して、韓国には「皮膚管理」というシステムがあって男女関係なく、女性の3割以上が皮膚管理に通っています。

皮膚管理はエステティックと美容皮膚科を合わせたような医療機関で管理士は国家資格です。韓国ではエステティシャンも、セラピストも肌管理士という国家資格者になります。そこもまた、日本と韓国の大きな違いですね。

結果重視の韓国女性が満足する美顔器は

先ほど安全性より結果重視という話をしましたが、最近では結果も安全性も重視する女性が増えてきました。

当院でも来院する7割の方がメスや針を使わない再生医療やエクソソームを選びます。
このようなノーダウンタイムの施術を行った後、私のクリニックではより効果を高め、結果をキープするために、日本製の美顔器を利用しています。
Dr.Arrivo(ドクターアリーヴォ)」(株式会社ARTISTIC&CO. GLOBAL製)という機器なのですが、かなり優秀ですね。日本ではホームケア用として販売されていると聞きますが、「ドクターアリーヴォ」は業務用と言っても言い過ぎではないくらいの効果です。

Dr.Arrivoの商品写真

美容に関して冒険をしない日本において、相当チャレンジした機器ではないでしょうか。
まず出力レベルでいうと、他製品の比ではありません。かなりパワフルです。そして機能の点においても、美容成分を導入する「インサートパルス」。熱で新陳代謝を高める「中・高周波」。リフトアップの「EMS」と赤、青、緑の3色の光で肌機能を高め「LED」。 この4種の機能を一度に実行するMFIP(特許技術)は唯一無二ですね。

さらには、スキンケアでローションやセラムなどを導入する時、美顔器を使うとハンドだけの場合に比べて、3倍〜5倍浸透度が高まります。
結果にシビアな当院の患者様も「ドクターアリーヴォ」には大満足です。肌トラブルで悩んでいた方が、美容液ではなく生理用食塩水のみで、この機器を使ってみたところ「肌がプルプルになった」と驚いた例もあります。

細胞と細胞の間にしっかりと水分が補給された証でしょうね。このように「ドクターアリーヴォ」はパワフルなのに安全性が高く、副作用もありませんので安心して患者様にお勧めできます。 またヒト幹細胞やエクソソームのブースター(導入)との相性も良いですね。

2023年の今年、当院は日本でも本格的に再生医療をスタートさせます。ソウルのラボでつくったヒト幹細胞やエクソソームを使うなど、韓国で行う施術を東京・新宿のクリニックでも体験できますので、ぜひいらしてください。

韓国にある林医師のラボ

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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