業界ニュース

米由来セラミドおよびトマト種子エキス研究の集大成を国際栄養会議で発表


オリザ油化は、数多くの素材バリエーションを増やし、その数は70種類以上にもなります。今回5年ぶりの国際的な栄養・食糧学会である22nd IUNS-ICN が日本(東京国際フォーラム) で 2022年12月6日〜11日に行われ、同社は「オリザセラミド®」および「トマト種子エキス」のこれまでの研究の集大成をそれぞれポスター発表しました。

「オリザセラミド®」については,同社が近年、業界中でも初めて、米由来グルコシルセラミドおよびヒト型セラミドである 『エラスティカミド』 を単一分子種として単離・同定したことに始まり、これらの保湿作用および美白作用に関する構造活性相関やそのメカニズムまで詳細に明らかにし、米由来のセラミド素材が他の植物素材よりも優位性が高いことを示した研究結果を発表しました。

一方、「トマト種子エキス」については,エキスに含まれる10種類以上の成分を単離・同定し、保湿作用についてスクリーニングを行った結果から,サポニン化合物である『リコペロサイドH』が角層セラミド合成を促進することによって保湿作用を発揮することや、アトピー性皮膚炎モデルマウスの皮膚炎症状を緩和することを明らかにした研究結果を発表しました。
尚、「トマト種子エキス」について同社は他にも,真皮の細胞外マトリックス (ECM) を構成するコラーゲンやエラスチンの産生を高めるだけでなく、これらが分解された分解産物の取り込みを促進することで ECM サイクルを高め、肌の弾力を維持する作用も見出しています。これらの研究は、近畿大学薬学総合研究所 森川 敏生 教授 (GlcCer, elasticamide の構造解析、トマト種子エキスの成分研究)との共同研究で実施されました。

「オリザセラミド®」は肌の潤いを保つヘルスクレームで機能性表示食品に受理実績があり、保湿作用だけでなく美白作用や免疫向上作用も示唆されていることから、国内のみならず国外からの引き合いや関心も高いです。「トマト種子エキス」も肌の弾力を維持する機能性表示食品対応素材としての実績があり、今後さらなる飛躍が期待できる製品です。
同社はこれらの2つの素材について、「今後も国際的な発表の場で基礎的なエビデンスを発表していくとともに、機能性表示食品の受理件数も増やしていくことで、国内外を問わず、パフォーマンスを増やしていく」としています。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


Related articles