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素材メーカーのオリザ油化、特許取得素材を続々と上市


特許取得1 「カカオエキス」のダイエット作用のメカニズム

テオブロミンを含有するダイエット素材として2005年に上市した同社オリジナル商品「カカオエキス」について、ダイエット作用のメカニズムに関する新たに取得した特許(特許7427397号: Lipin1 遺伝子発現促進剤)。
カカオマスの抽出液を独自の製法で加工し,テオブロミンの含有量を10%,ポリフェノールの含有量を20%にまで高めることに成功した健康食品・化粧品原料です。今回の取得特許はカカオエキスの脂肪と肝臓重量の低下作用、並びに Lipin1遺伝子発現促進作用を評価した結果となります。高脂肪食飼育マウスを用いた試験によって、カカオエキスに以下の作用が見出されました。

①カカオエキス (カカオエキス-Pテオブロミン含量10.0% 以上、ポリフェノール含量20.0%以上)を100mg/kg/day、10日間投与することで体重増加が抑制されました(図1)。

図1

②投与10日後の副睾丸脂肪と肝臓の重量増加が抑制されました(表1)。

表1

③肝臓におけるLipin1遺伝子の発現増加が認められました(表2)。

表2

これらの結果により、カカオエキスが Lipin1 遺伝子発現を増加させることによって内臓脂肪蓄積を抑えて体重増加を抑制することが明らかとなっています。

特許取得2 花椒オイル「サリバモイスト®︎」の口腔細菌に対する抗菌作用

ヒドロキシ-α-サンショオールを規格化した口腔ケア素材として2019年に上市した同社オリジナル商品「サリバモイスト®︎(花椒オイル)」について、 口腔細菌に対する抗菌作用に関する新たに取得した特許(特許7433125号:口腔用抗菌剤)。
花椒にはヒドロキシ-α-サンショオールが含まれており、この成分には唾液分泌促進作用があることが既に確認され特許が取得されています。同社では「サリバモイスト®︎」の唾液分泌促進作用について複数の臨床試験を既に完了しており、さらに同社はこれまでに「サリバモイスト®︎」について、唾液分泌作用以外の口腔ケア作用を独自で評価しており、口腔細菌に対して抗菌作用があることが確認されています。今回の特許取得は同社独自の製法で抽出した花椒抽出油における口腔細菌の増殖抑制作用を評価した結果となります。特に、う蝕菌(S.mutans、いわゆる虫歯菌)を用いた試験によって「サリバモイスト®︎」に以下の作用が見出されました。

①う蝕菌を増殖培養する際に花椒抽出油を添加した場合、濃度依存的にう蝕菌の増殖が抑制されました。
②この作用は花椒の産地の異なる抽出油を用いても同様の効果を見出すことができました。(表1・図2)

これらの結果より「サリバモイスト®︎」は口腔細菌である、う蝕菌の増殖を抑制する作用があることが明らかとなっています。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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