業界ニュース

エイジングケア素材の定番「プラセンタ」の市場の動向

プラセンタ ヴィス グランプロ

今やエイジングケアの素材として定着したプラセンタ。美容、健康の両面から訴求できることや、一般消費者への認知度もあること、さらには医療分野でも活用されていることなどから市場は活況です。

プラセンタ製品は化粧品、健康食品、ドリンクタイプなど様々な形態の製品が流通されていますが、その多くは豚由来の製品が多いです。馬由来の製品もシェアは拡大傾向ですが、多くは海外産のもの。

その理由は、一般消費者への販売価格を考慮した場合、国内産サラブレッドでは採算面で折り合わないという一面があるからです。

逆に国内産サラブレッドを謳った製品が通常より低価格であった場合、配合量が少なめだったりするケースがあります。配合量が少ないとエビデンスを訴求するための効果配合量に満たない場合が多いため注意が必要です。

プラセンタは医療現場でも治療や予防の一環で有用されており、「女性だけでなく最近は男性の患者さんもプラセンタ注射やサプリメントを利用しています」(都内のクリニック院長)ということからも治療・健康維持・予防といった内面的な美容と健康の他、化粧品素材として外面的な美容へのアプローチができる素材という大きな特性を持つことからも、政府の政策の一つとして掲げられている「健康寿命の延伸」を実現させる素材として期待されています。

原料供給メーカー動向

豚、馬プラセンタ共に毎年増加傾向~岩瀬コスファ~

岩瀬コスファ(本社東京都中央区)は日本国内のSPF認定工場の中でも極めて品質管理・衛生管理に優れた農場を厳選して胎盤原料を収集。
それらを専門の製造工場で精製し安全性に関しても万全な体制を整えています。同社の主力は豚プラセンタですが、最近では馬プラセンタの要望も多いとい言います。
馬プラセンタは北海道産のサラブレッドの胎盤を厳選して精製したものだけを使用し、豚と同様に管理体制も万全に整えています。
海外の馬プラセンタも取扱っており、顧客の要望に合わせた提案を行っています。高いリピート率、新規顧客の増加などで供給量も毎年増えているようです。

畜産業界のパイプを生かして高濃度の国産プラセンタを供給。契約牧場も増加し安定供給も万全。さらなる市場拡大を図る~三共バイオケミカルズ~

国産SPF豚プラセンタと国産サラブレッドプラセンタ原料を供給している三共バイオケミカルズ(本社東京都渋谷区)。同社の「馬プラセンタFD100」「豚プラセンタFD100」が好調です。
共に同社独自の製法によって有用成分を豊富に含むエキスを抽出し凍結乾燥した純度100%の粉末品です。特に馬プラセンタは北海道の大手牧場にとどまらず、中小の牧場とも直接契約することで国産サラブレッドプラセンタの安定供給力を盤石なものにしています。
また豚胎盤は日本国内のSPF豚認定農場との直接契約によって新鮮で安全なSPF豚の胎盤のみを回収し、プラセンタ品の安定供給に成功しています。

同社は60年余り畜産業に従事していることから畜産業界とのパイプも太く、国内の牧場との直接契約が可能といった優位性があり安定的な供給を誇っています。
特に国内の北海道産サラブレッド馬プラセンタのリーディングカンパニーとして君臨しています。

インナービューティメーカーが開発したプロ仕様。北海道産サラブレッドプラセンタ「プラセンタ ヴィス グランプロ」

北海道産サラブレッドのプラセンタ純末100%、無希釈で200mgの贅沢配合された馬プラセンタサプリメント「プラセンタ ヴィス グランプロ」を販売しているのがプロラボホールディングス。

同社はインナービューティを提唱する美容メーカーで、エステティックサロンの専売商品を中心に、スポーツクラブ、美容サロン、整骨院へ独自に開発した美容商品を供給しています。

同品はそのアイテムの一つ。着色料、香料などは一切使用せず、北海道の馬プラセンタのみを無希釈・純度100%で植物由来の無着色カプセルに充填されています。
経済動物であるサラブレッドは1頭の価値が数千万円〜億単位で取引されるケースも多いです。
一般的なプラセンタ原料である豚は年間に2〜3回の分娩が可能で一度に10頭前後の出産をしますが、馬は年に1度、それも1頭のみの出産に限られ、また、1回の出産時に採取できる胎盤(7kg前後)からは3〜5%程度しか抽出できないため希少価値が高いのです。

北海道産サラブレッド馬プラセンタ7,000mg、113種類の植物酵素液3,000mg、低分子サーモンコラーゲン10,000mg、燕の巣エキス、核酸(DNA & RNA)などの美容成分を配合したのが「プラエンザイム®︎EXグランプロ」。馬プラセンタの『胎盤力®︎』をコンセプトとして捉え開発された逸品です。

両品共にサロン専売品で、エステティシャンなど美容のプロが販売を手がけるだけにプロ仕様の配合になっています。
問合せ先:プロラボホールディングス☎︎03−6436−9750

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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