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2023年のタンパク補給食品国内市場は2,580億円見込み


総合マーケティングビジネスの富士経済は、近年タンパク質摂取の理解が進み、プロテインブームにより大幅な拡大を遂げたタンパク補給食品12品目の国内市場を調査し、その結果を公表しました。

2015年以降、各種メディアでタンパク質摂取についての情報発信が増加し、プロテインブームが起こりました。筋トレの話題性も高まり、ライトユーザーを獲得したことで、一部のヘビーユーザーが大半を占める構造が変化し、市場は2020年には2,000億円を突破し、ブームは2021年頃まで続きました。
コロナ禍においては、コロナ太り解消需要が発生したほか、メディアやインフルエンサーを通じた情報発信で新規ユーザーが増加しています。特にテレビ番組で特集されたことにより、新規ユーザーを多く獲得し、2021年まで2桁増が続きました。

これまではプロテインブームの影響でライトユーザーが増え、新商品も活発に発売されたことで、ほとんどの品目が大きく成長してきましたが、2022年以降は一部ライトユーザーの離脱から前年を下回る品目も出てきています。 一方で、ブームにより獲得したユーザーがリピーターに成長しているケースもあり、市場は今後も小幅ながら拡大が続くと予想されます。ブーム後の急激な市場縮小を避けるために、メーカー側ではライトユーザーをミドル・ヘビーユーザーへ育成していくことが重要だと思われます。

●タンパク補給食品の国内市場

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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