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エクオール産生促進に期待できる素材「さくら乳酸菌®」

桜

昨今、女性の健康意識の高まりを受け、女性ホルモン様作用をもつエクオールを配合したサプリメントへの関心が高まっています。エクオールはイソフラボンの一種である「ダイゼイン」が、腸内細菌によって代謝されて産生される成分で、様々な機能性が報告されています。摂取したイソフラボン(ダイゼイン)をエクオールに変換する腸内細菌の量や働きは人によって異なり、日本・アジアで 2人に1人、欧米では3人に2人はエクオールを全く産生できない人がいます。また、生活習慣の乱れや腸内環境の変化によってエクオールの産生量が減少することも知られています。イソフラボン(ダイゼイン)を摂取するだけでなく、エクオールに効率良く変換するためには、腸内環境を整えるなどの工夫が必要です。

そのエクオールを産生させる促進効果を持つ事が臨床試験等で実証されているのが、オリザ油化(本社愛知県一宮市)が2024年10月に上市した製品「さくら乳酸菌® (桜の花由来乳酸菌)」です。同社は「さくら乳酸菌® (桜の花由来乳酸菌)」のフェムケアに関する社内臨床試験経口摂取)を実施した結果、有意なエクオール産生促進作用を確認し、新たに特許出願をしました。

「さくら乳酸菌® (桜の花由来乳酸菌)」は長年のスクリーニングを経て、しだれ桜の花から発見された乳酸菌(Lacticaseibacillus paracasei shidare
株)です 。抗糖化素材「桜の花エキス」に続く、桜をテーマにした素材第2弾として、以下の多角的な機能性データを確認しています。
1. 整腸・便通改善作用:腸内セロトニンおよび IgA の産生促進
2. 免疫賦活作用:IL-10、IL-12 の産生促進
3. 美容作用:コラーゲン・ヒアルロン酸合成酵素の遺伝子発現促進
4. フェムケア作用:エクオール産生促進、EMT(上皮間葉転換)の抑制

同社が今回出願にあたって行った試験は、健常人女性11名(41.1±14.0 歳)を対象に、1日50mgの「さくら乳酸菌Ⓡ」を12週間継続摂取してもらい、尿中のエクオール産生比率(エクオール/ダイゼイン濃度)を評価しています。また、月経前症状(PMTS-VASアンケート)および更年期症状(SMIスコア)についても併せて調査しています。
その結果、
① エクオール産生比率の有意な増加:摂取開始から2~3ヶ月後、エクオール産生比率が摂取前と比較して有意に向上しました。
② 非産生者における産生を確認:摂取前はエクオールを産生できなかった被験者2名とも、3ヶ月間の摂取によりエクオールの産生が確認されました。(表1)

表1

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③ QOLの改善傾向:PMTS-VASおよびSMIスコアのいずれにおいても、各症状の改善傾向がみられました。(表2)

表2

表2

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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