エステサロンを開業する際に、どのようなメニューを取り入れるかによって集客に大きな違いが生じます。
そのため、エステ開業ではメニュー選びも重要なポイントとなります。。
しかし、他のエステで行っていないメニューだけを揃えたとしても、差別化を図れるものではありません。
今回は、エステサロンのメニューとして現在注目されている「スカルプケア」について解説していきます。
エステ開業でお悩みの方は、この記事をメニュー選びの参考にしてみてください。
スカルプとは？
スカルプとは、頭の皮膚や頭皮を指す言葉であり、スカルプケアは頭皮を中心とした手入れを意味します。
頭皮は、頭だけだと考えられがちですが、実は頭皮にも筋肉があり、これらをほぐしたりマッサージしたりすることで様々な効果が期待できます。
どうしても顔と頭皮は別のものと認識されがちですが、スカルプケアがフェイシャルケアにつながることもあるのです。
そのため、最近は多くのエステサロンでスカルプケアが取り入れられています。
エステ開業に取り入れたいスカルプケアの関係性と効果は？
上記でも紹介したように、スカルプケアはエステと関係がないと思われがちですが、実はスカルプケアはフェイシャルエステとの関係性もあります。
血行促進
頭皮は元から固い部分ですが、皮膚に関しては上下や左右に動かすことができます。
しかし、頭皮が凝った状態だと動きが鈍くなってしまい、血液が行き届きにくい状態になってしまうのです。
自分の頭皮を見る機会はあまりないかもしれませんが、青白い頭皮が健康な状態です。
血行不良だと赤かったり、茶色かったりしていて、古い血が沈んでいる可能性も考えられます。
黄色い頭皮に関しては、血管の収縮で血流の状態が良くないことを示しています。
頭皮は、運動不足や喫煙習慣、眼精疲労、食生活の乱れ、ストレス、長時間同じ姿勢だったりすることで血行が悪くなります。
これらの症状を放置すると、肩こり・首こり・頭痛・顔のたるみなどを引き起こす可能性もあるでしょう。
このような状態を解消できるのが、スカルプケアです。
スカルプケアでは、頭皮をほぐして血行を促進することで滞っていた栄養素も届けられます。
さらに、頭にはいくつものツボが集中しているので、刺激によって結構も促進して全身に栄養素を行き渡らせられるでしょう。
小顔効果
頭皮の筋肉が固まった状態だと、どんなにフェイスマッサージをしても一時的なものとなってしまい、根本から解消するのが難しい場合もあります。
しかしスカルプケアとフェイスマッサージを同時に取り入れることで、頭皮の筋肉が緩んで顔全体をほぐして整えられます。
頭皮に引っ張られるような緊張感がないので、正しくほぐして整えられるだけでなく、むくみ解消にも期待できるでしょう。
緊張がほぐれたことでフェイスラインが整うケースもあり、結果的にリフトアップ効果につながる可能性も高いです。
リラックス効果
スカルプケアは直接頭皮にアプローチするため、リラックス効果を感じてもらいやすいでしょう。
頭皮専用のエステになりますが、マッサージして丁寧にほぐしていくことで頭全体が温かく感じていき、ゆっくりほぐれていく感覚を得られます。
頭皮がほぐれることで緊張していた筋肉も緩んでいき、血流も改善されていきます。
頭皮がほぐれていくとリラックスできるため、全身の緊張していた筋肉もほぐれて心からリラックスできるでしょう。
トーンアップ
顔なら顔、体なら体という感じで部分的なケアを行うことが多くなりますが、特に頭皮は顔と連動している部分が多く、顔だけケアしても改善しにくいケースもあります。
特に顔の血行に関しては頭や首、肩との関連が高く、周辺を同時にケアすることで一気に変わる場合もあるのです。
どうしても血流が滞ってしまうと、顔のくすみがあるように見えがちです。
顔のくすみが解消できない場合、洗顔やクリーム、顔のマッサージなどを集中的に行いますが、それでも解消できない場合はスカルプケアも同時に始めてみましょう。
これによって顔のくすみが解消でき、肌のトーンアップも期待できます。
エステ開業時に美容師免許が必要なメニューも
スカルプケアをエステ開業時のメニューに入れる場合、美容師免許が必要です。
特にシャンプーやブローを扱う場合は必要な免許となるので、忘れないようにしましょう。
しかし、同じスカルプケアであっても、種類やメニューによっては美容師免許が不要な場合もあります。
美容師免許が必要なメニュー
スカルプケア（ウェット）
頭皮の環境を整えつつ、髪の毛のケアが同時にできるケア方法です。
普段落としきれない汚れを落とすことができるので、臭いや汗が気になる季節に適しています。
最近はヘッドスパとしての専門店や美容院のメニューにも取り入れられていて、これらのメニューをエステ開業時に入れる際には美容師免許が欠かせません。
炭酸ヘッドスパ
炭酸ガスを使用して、頭皮の血行促進と汚れを解消しながら整えていく施術です。
炭酸が頭皮の落としにくい汚れを浮かせてくれるので、普段落としきれない汚れも落ちやすくなります。
これにもシャンプーが必要なので美容師免許必須です。
クリームバス
インドネシアのバリ島に伝わる頭皮や髪の毛の美容法です。
頭皮、髪の毛のクリームをつけたままマッサージを行い、スチームを当てて蒸しながら成分を浸透させていきます。
頭皮のコリをほぐしながら髪の毛にも栄養素を与えていくため、美容師免許が必要となります。
美容師免許が不要なメニュー
ドライスカルプケア
オイル、水などを使わずにほぐしていくものです。
頭皮マッサージ、首、肩などの筋肉をほぐして整えていく方法であり、血行促進や小顔効果が期待できます。
髪を濡らすことがないので、美容師資格は不要です。
オイルエステ
アロマオイルを使用したエステであり、ヘッドマッサージも行います。
頭皮をアロマオイルでマッサージしながらオイルの成分を頭皮にまで浸透させていきます。
自律神経を整えていき、心身のリラックス効果を高めていきます。
このエステも施術後のシャンプーが不要です。
超音波使用のスカルプケア
超音波発生機器を使用し、その振動でミクロ単位の細かな汚れを分解して頭皮の環境を整えていきます。
これにより、頭皮の栄養分の浸透が改善され、育毛効果や血行促進などの効果が期待できます。
アーユルヴェーダ
世界最古の伝統医学とされるアーユルヴェーダは、オイルを使ってマッサージすることでリンパの流れを改善し、老廃物の排出を促すものとなっています。
頭には適度に刺激したいマルマ（ツボ）があり、この部分を適度に整えていくことで脳の活性化や活力アップなどの効果が期待できます。
また、脳内のデトックスにも効果を発揮するとされています。
エステ開業時にはマシンやスカルプケア商品で特別感を！
エステ開業時には、美容師免許の有無によって同じスカルプケアでもメニューの範囲が異なってしまいます。
このような場合は、美容マシンの導入や他では体験できないスカルプケアメニューなど、独自性のある内容にするのが良いでしょう。
ここでは、取り入れたいマシンや商品について紹介していきます。
GROTTY PRO
GROTTY PROは、医療分野でも使用されている技術を取り入れた美容マシンです。
美容業界でも注目されている機器であり、近赤外線と音響振動を使った理学機器をベースにしています。
痛みを伴うことなく、体の深部に刺激を与えて整えてくれます。
さらに、スカルプケア・フェイシャルケア・ボディケアなど専用の液を使用するだけで、すべてのパーツをカバーできるのが大きな魅力です。
細胞再生に関係するサイトカインを含んだヒト幹細胞培養上清液を使用すれば、くすみやシミなど肌トラブルも回避できます。
同じGROTTY PROでも、スカルプ用ヒト幹細胞培養上清液に変えるだけで、毛包細胞の増殖、新しい血管生成を促し、健康的なスカルプケアができるのです。
この機器の導入により、資格に関係なくエステメニューの幅を広げられるでしょう。
プロラボの頭皮美容商品
直接お客様の頭皮にアプローチするスカルプケアを取り入れたい場合は、エステプロ・ラボのヘアケア商品を取り入れるのがおすすめです。
化粧品などの成分が皮膚を通して吸収されることに注目し、毛穴から成分が侵入して血液に入る可能性を考え、デリケートな頭皮のために適した成分だけを使用したものになります。
旧表示指定成分を使用しないだけでなく、独自のポリシーで負担になる成分を排除する徹底のこだわりで作られた商品です。
エステ開業となると、場所や備品などの準備を進めていくのと同時にメニューについても考えなければなりません。
同じエステでもスカルプケアの有無によって客層の幅も広がり、メニューの豊富さも来店しやすさになるでしょう。
さらに、本格的なスカルプケアを導入したいなら、上記でご紹介した美容マシンやアイテムを用いたメニューを検討してみるのもおすすめです。
