内閣府は2024年8月、「高齢者の健康に関する調査」の結果を公表し、高齢者の健康に関する実態と意識を明らかにしました。この調査は高齢社会対策の推進に向けた調査の一環で、「健康」をテーマにした調査は2017年以来です。対象は65歳以上の男女4,000人(有効回収数は2,414人で、女性1,275人、男性1,139人)で、現在の健康状態・病気・症状、日頃心がけている健康行動、健康・医療に関する情報収集行動、医療サービス利用時の困りごと、介護が必要になった時の不安などについて聞いています。
最初に「現在の健康状態」を聞いていますが、「普通(41.7%)」が最も多く、「良い(11.8%)」、「まあ良い(19.2%)」を合わせると30.9%の人が健康状態は良いと回答しています。(図1・出典:内閣府))
「健康に心がけていますか」と尋ねた質問では90.1%の人が「心がけている」と回答しており、ほとんどの人は健康に関して気をつけられていることがわかりました。(図2・出典:内閣府)
健康を心がけている人は84歳まではやく9割台で推移し、男女共に75〜79歳(男性94.2%、女性93.6%)が最も高く、85〜89歳になると男女共に下がる傾向です。特に女性の落ち幅が大きい(男性89.2%、女性79.7%)結果となっています。(図3・出典:内閣府)
健康について日頃から心がけていることを聞いた回答(複数回答)では、「健康診断などを定期的に受ける(67.7%)」が最も高く、次いで、「休養や睡眠を十分にとる(67.3%)」、「栄養のバランスのとれた食事をとる(65.8%)」、「散歩やスポーツをする(50.9%)」、「気持ちをなるべく明るくもつ(50.1%)」となっています。(図4・出典:内閣府)
健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル