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国内サプリメント市場の動向


富士経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う人流が増えたことや、訪日外国人観光客の増加に伴うインバウンド需要の回復がみられ、また、訴求効能別では美容効果やビタミン・ミネラルチャージ、スポーツサポートなどが好調であるものの、消費マインドの低下による顧客離れがみられるサプリメントの国内市場を調査しその結果を公表しました。

2015年の機能性表示食品制度の開始以来、新型コロナウイルスが流行するなかでも体調管理や健康意識の高まり、コロナ太り対策などで需要を獲得し、市場は拡大を続けています。

2023年は、人流増加やインバウンド需要の回復によって、ドラッグストアなどの店頭チャネルを中心に需要が増加しました。特に、美容サプリメントやビタミン・ミネラルチャージサプリメントが好調だったほか、スポーツサポートサプリメントはユーチューバー監修商品や運動後の疲労回復サポートが期待できるとしてアミノ酸の認知が広がったことにより好調でした。しかし、通信販売は競合激化や広告表現の規制強化により新規顧客の獲得効率が低下したことや、コロナ禍で発生したダイエット関連などの特需も落ち着き、市場の伸びは鈍化しています。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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