もの作りにこだわり、メイドインジャパンをアジアに発信してきたARTISTIC & CO.ホールディングス。同社が誇る美容機器「ドクターアリーヴォ」の販売を一手に展開するARTISTIC & CO.GLOBAL代表 金 松月氏。入社からわずか7年で代表に上り詰めた金氏。100億円企業に育てたその手腕は業界の中でも語り草だ。そんな金氏に、2023年のグローバルとしての経営戦略と展望を中心に話を伺った。
代表取締役 金 松月 氏
[プロフィール]
1983年、吉林省出身。日本の大学に留学後、通訳として活躍。2015年、ARTISTIC & CO.入社。現在はARTISTIC&CO.GLOBAL代表取締役。
先代が築き上げてきた方針を継続しつつ、新しいことにもチャレンジ
「美容を通じて人々を幸せにする」という先代の基本方針は変わりません。これまで通り、ドクターとのネットワークを大切にし、学会や交流会にも積極的に参加して行こうと考えています。
でも、同じことだけをしていては成長などありえません。私はつねにチャレンジし続けてきました。
周囲から「成功者」という賞賛をいただけるのはありがたいのですが、私の中ではまだ、ARTISTIC & CO.GLOBALは成長していけると確信しています。
おかげさまで「ARTISTIC」は、美容クリニックやエステティックサロン向けの業務用にとどまらず、今期はエンドユーザーに対しても美容機器のブランドとして国内では着実に浸透してきた手応えは感じていました。
私が社長就任した時に決めた5つの構想を実現させたことが大きいです。
ARTISTIC & CO.GLOBAL5つの構想でさらなる発展
5つの構想の1つ目は新製品を開発。常識にとらわれない新しい発想で製品開発を行ってきました。
2つめは生産体制のさらなる拡充。会社の業績が上がるということはそれだけ多くのお客様から期待されていることに繋がります。お客様にお待たせすることが無いように受注と供給のバランスは常に保たれなければなりません。お客様はできるだけ早く商品が欲しいはずなので、私たちはメーカーとして安定供給ができるような生産体制を整えること。
3つ目はサービスの強化。ブランドの認知度があがるにつけ類似品が多く出回るようになりました。その対応策として、模造品防止システムを導入し、正規品か類似品かが区別できるようにしたのです。
また抑止力として、下取りサービスの他、ビューティーカウンセラー教育の強化も徹底させてきました。
4つ目は旗艦店舗展開の拡充です。コロナで海外進出が難しいなら、内需を充実させようと考えました。具体的には国内主要都市に直営店舗をオープンしていきます。
そして5つ目はプロモーション。新製品の発表、雑誌などの紙媒体、デジタル媒体、テレビ、街頭広告などを総合的に活用したブランディングです。この5つの構想は常に改革をしていかなければなりません。終わりがないからです。
常に未来に突き進む、1年かかることを3ヶ月でやる、半年かかることを1ヶ月でやる、3日でやることを1日でやる、といった具合に、常に先を見据えてやって行くことが今の時代のスピードに対応して行くには重要だと考えます。
これらの5つの構想をこれからも継続して行くことでさらなる発展を進めて行きます。
3年以内に500億企業に成長させることが自身に課したミッション
今期、5つの構想を着実に実現させた結果、エンドユーザーにもARTISTIC名が浸透してきた手応えを感じます。
こうしたブランディングの成功はエステティックサロンをはじめとする既存のお取引先にとっても、それぞれのお客様に対しての物販強化にもつながったのではないかと考えています。
そのために2020年から女優の観月ありささんをアンバサダーに起用し、テレビCMをはじめるなど消費者の認知向上に狙いを定めています。
こうしたプロモーションの積み重ねがお取引サロン様へのバックアップにもつながっていると信じています。
この夏からは新たなプロモーション戦略として動画をはじめデジタル広告などの取り組みもスタート。
ユーザーにどう魅せたいか、何を伝えるか、自分たちだけでは到底できないことも多いですので、色々な分野のプロの方にもご協力いただく必要がありますが「美と人の、可能性へ。」向けて与えられた、恵まれた今を生きながら、常にチャレンジしていきます。
来期の展望は組織力・技術力・ブランド力のさらなる強化
弊社のスタッフは一人一人が経験や知識を積み重ねてきており、個々の能力がとても高いです。その個々の力を結集した組織力には自信があります。 今後の展望は、私がいなくても回るような、より強固な組織作り。そのためには会社への思い、ビジョンなど全スタッフが共有できるような仕組みを作っていきたいと考えています。
数字や売上げも大事ですが、そこだけに執着していたら良い仕事は出来ません。ただ高品質な製品をつくるだけだったら、日本にはそんなメーカーが非常に多く存在しています。
私たちがARTISTIC & CO.GLOBALであるためには、どのような価値を世間に提供できるかが重要なのです。たんに美顔器を売っているだけではないので。美容を通して女性を幸福にするという先代の志を忘れずに前進していきます。
今後3年以内に500億円企業に成長させる為に不可欠な「組織力・技術力・ブランド力」。
この3つの力を強化しつつ、さらなるチャレンジを続け、来年もまた有言実行で行きます。
「成功するまで歩みを止めないことが、成功の秘訣」これは私の座右の銘。来年もまた期待してください。
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健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル