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「トクホ疾病リスク低減表示」と「栄養機能食品」の調査事業 〜消費者庁〜

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2021年度、消費者庁は「特定保健用食品(トクホ)の疾病リスク低減表示に係る調査・検討事業」及び「栄養成分の機能表示等に関する調査・検討事業」を行うとして、事業者の公募を行いました。

「特定保健用食品(トクホ)の疾病リスク低減表示に係る調査・検討事業」は4月26日に公募開始で、提案書等の提出は5月24日に締め切り。
6月3日の入札の結果、「国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所」(国立栄研)が受託しました。

一方の「栄養成分の機能表示等に関する調査・検討事業」は5月6日に公募開始、提案書等の提出は5月28日に締め切り。こちらは6月9日に入札・開札となっています。

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それぞれ、2022年度以降の特定保健用食品(トクホ)制度、栄養機能食品制度の改定に向けた試金石となるとみられていますが、特定保健用食品(トクホ)の疾病リスク低減表示に関しては、2021年1月から3月にかけてすでに検討会が開催され不調に終わっていることから、大幅な改正は期待できないと考えられます。

栄養機能食品に関しては、今回の調査事業は海外の調査も含めた現在地の把握が目的。
ただし、現段階では白紙であるものの、栄養摂取基準や食事摂取基準との整合性の問題や、機能性表示食品との併用の問題等、積み残しの課題にメスが入るための基礎資料となることに期待したいところです。

また、海外では一部のビタミンやミネラルに「免疫機能」のデータもあるため、どのような調査結果が示されるのか注目されます。
尚、双方とも報告書の提出期限は2022年3月31日となっています。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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