オリザ油化は、ダイエット作用と運動機能向上作用を有する紫茶エキス(Alluvia®、PurpleForce®)、および抗酸化成分であるフェルラ酸について、新たに紫外線B波(UVB)による細胞死の抑制作用のデータを取得し、紫茶エキスに含まれる特異的なポリフェノール「GHG™」とフェルラ酸が UVAとUVB の両方から細胞を守ることが明らかにしました。尚、本作用は特許申請済みです。また、同製品については、2024年12月に、紫外線A波(UVA)から線維芽細胞を防御する紫外線防御作用を見出しており、特許出願済み。
紫茶エキスとフェルラ酸のUVBに対する防御作用
紫外線は日焼けによる炎症、乾燥やシワ、肌の黒色化などを引き起こします。特に、紫外線B波(UVB)は表皮細胞まで到達し、細胞を損傷させるだけでなく、メラニン生成を過剰に促し、紅斑やシミを引き起こします。
【評価方法と結果】
培養した正常ヒト表皮角化細胞(NHEK 細胞、クラボウ製)に、各被験物質(紫茶エキス、GHG、フェルラ酸を添加後、50mJ/cm²のUVB(夏の紫外線量30 分に相当)を照射し、UVB照射24時間後の細胞生存率をMTTアッセイで測定しました。その結果、紫茶、GHG、フェルラ酸はUVB照射による細胞死を抑制しており、紫茶エキスおよび「GHG™」とフェルラ酸に紫外線から表皮角化細胞を守る作用(紫外線防御作用)が認められました。
同社が今回取得して発表したデータは食品および化粧品共に、日焼け止め製品への配合に提案できる基礎データです。化粧品市場では、オキシベンゾンやクチノキサートなどの抗紫外線剤が配合された日焼け止めが大半ですが、環境破壊や安全性等の観点で問題視されています。また、経口用の市場ではグルタチオンやL-システインなどがメジャーであるものの、日本では医薬品原料となっており食品では使えないというデメリットがありますが、天然由来の紫外線防御剤である紫茶エキスとフェルラ酸は、それらの欠点を補う素材として期待できます。

健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル