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UVケアを実践しているシニア女性の2人の1人が加齢による肌の敏感性を実感

UVケア

ウィルミナ(本社東京都新宿区、幸村潮菜社長)が、50代以上の女性を対象に「シニア女性の紫外線対策と肌悩みに関する意識調査」を実施しました。その結果、多くのシニア女性もUVカット指数の高い日やけ止めの使用、UVカット効果のあるベースメイクの重ね塗りなど、化粧品による紫外線対策を日常的に行っている一方で、その対策方法では、年齢を重ねた肌にとってはかえって負担となりうる実態も明らかになりました。50代以降の女性にとって、紫外線を「防ぐ」ことだけでなく、「肌をすこやかに保つ」視点が欠かせないことが、今回の調査から浮き彫りとなっています。ここではその調査結果の概要を紹介します。

調査では、50代以上の女性は平均すると約80%が「UVケアを行っている」と回答しており、年齢を重ねていても紫外線対策に関する意識が高いことがうかがえます。(グラフ1)

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グラフ1

さらに、「UVケアを行っている」人が具体的にどのようなケアをしているか確認すると、日やけ止めや化粧下地、ファンデーションなど、UVカット効果のあるベースメイクを1点だけ使用してケアしている人が、どの年代でも最も多い結果となった一方、UVカット効果のあるベースメイクやスキンケアアイテムを複数重ねて使用している人も、どの年代でも半数近くいることも明らかになっています。(グラフ2)

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グラフ2

UVケアができる化粧品には、紫外線に対する防御効果を示す「UVカット指数(SPF・PA)」が表示されています。今回の調査では、UVケアをしている人においては、どの年代も、約60%の人が「UVカット指数は高いほうがよい」と考えている一方で、「どちらともいえない」と考えている人が約30%いることが分かりました。このことから、UVカット指数が高い製品を使うことは主流であるものの、それが逆に肌への負担になる可能性を多くの人が感じていることがうかがえます。(グラフ3)

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グラフ3

また、どの年代でも約半数が「年齢を重ねてから肌が敏感になった」と回答しており、シニア層では肌の変化に対して自覚的な人が多い実態が明らかになりました。そのため、「防ぐ」だけでなく、「肌をすこやかに保つ」、「肌に負担が少ないケアをしたい」という質的なニーズの高まりが想定されます。(グラフ4)

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グラフ4

シニア女性のUVケアは「防ぐ」だけではなく「すこやかに保つ」ことが重要

皮膚には、紫外線などの外部刺激やウイルス・細菌の侵入を防ぐ重要な「バリア機能」が備わっています。しかしこのバリア機能は、30代後半からじわじわと低下し始め、40代でその変化が顕著に現れ、50代以降には急激に低下するとされています。とくに更年期以降は、女性ホルモンの変動がその一因として関係している可能性があるともいわれています。
UVケアのイラスト

紫外線防止効果の高いアイテムを重ね塗りしたり、たっぷり使うことは、紫外線カットという点では有効な一方で、紫外線カットのための成分が刺激となり乾燥を進行させる一因になることもあります。そのため、加齢によって肌のバリア機能が低下しているシニア女性は、紫外線対策が特に必要となる時期、「紫外線から肌をしっかり守る」ことと同時に、「肌にやさしく、心地よく使える」ことを両立したUVケア選び、そして保湿ケアをセットで取り入れることが、これまで以上に大切になってきます。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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