コロナの影響により、就業環境が大きく変わり、働き方の多様化が進んでいます。
女性であっても会社に属さず、個人で起業する方も多く、エステサロンの開業もその1つと言えるでしょう。
エステサロンの開業は、特別な資格は必要なく、ハードルが低いため独立しやすいです。
しかし、開業しやすい反面、競合数が多く、閉業する可能性も高いということは知っておく必要があるでしょう。
閉業に至る原因は、開業後の「集客」が大部分を占めています。
せっかく開業できたとしても、集客が得られなければ、安定した経営が難しく閉業に追いやられてしまうのです。
そこで今回、エステ開業後の集客に悩む方に向けて、集客率が上がるコツや効果的な集客方法などを解説していきます。
エステ開業後に起こる閉業リスクを避けたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
エステサロンの集客率を上げるコツ
エステサロンの主客率を上げるためには、ターゲットを明確にすること・サロンの強みをアピールすること・競合をリサーチすることの3つが重要になります。
さっそく、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
ターゲットを明確にする
集客のために重要なことの一つが、ターゲットを明確にすることです。
どんな人に来て欲しいのかが定まっていなければ、適切な集客方法を実践することができません。
例えば、エステサロン周辺に住む主婦をターゲットとするなら、ポスティングを行って平日の昼間に通いやすいことをアピールすると効果的です。
また、社会人をターゲットにする場合は、電車広告を打ち出すなどして、仕事終わりでも利用できるように夜遅くまで営業していることを伝える必要があります。
このようにターゲットを明確にすることで最適な集客方法を選択でき、より高い効果が得られるようになるのです。
サロンの強みをアピールする
集客率を上げるには、自身のサロンだけが持っている強みをアピールすることも大切です。
どのサロンでも提供されているようなメニューだけを並べていても、お店のファンは獲得できません。
得意な施術やこだわりのメニューなど、他店にはない独自の強みを前面に押しだして魅力に気づいてもらいましょう。
例えば、この部位の施術ならどこにも負けないという技術や、他店ではまだ取り扱っていない機械や道具、サロンならではのお客様へのおもてなしなど、自店舗にしかないアピールポイントを考えてみましょう。
競合をリサーチする
集客でもう一つ大切なことが、競合のリサーチです。
周辺のエステサロンがどのようなコンセプトで経営していて、どんなメニューを提供しているのか調査することで、他店との差別化が図れます。
競合相手を知るためには、ホームページやチラシをチェックするだけでなく、実際に利用してみるのもおすすめです。
サロンの雰囲気やサービス内容を把握できれば、さらに差別化を進められます。
しっかりとリサーチを尽くしたうえで、競合にはないオリジナルメニューやサービスを提供すれば、自然と集客効果を実感できるようになるでしょう。
ターゲット別エステサロンへの集客方法
上記でも紹介した通り、エステサロンの集客率を上げるためには、ターゲットを明確にしてそれに合った集客方法を実践することが大切です。
そして、ターゲットを考える際には、新規客を重視するのかそれともリピーターを重視するのかを改めて見つめ直す必要があるでしょう。
以下のように、どちらを重視するかで集客方法が変わってきます。
新規客を重視した集客方法
新規客を増やしたい場合は、Web広告やSEO対策またはMEO対策などのオンライン集客と、ポスティングや広告掲載などのオフライン集客を併用して幅広くサロンを周知することが重要です。
特に、開業してから間もないサロンの場合は、まずサロンの存在を知ってもらう必要があります。
また、広告費を抑えた集客方法の一つが、紹介による新規客の獲得です。
既存顧客の家族や友人などを紹介してもらうことで、コストをかけずに新規開拓につなげることができるでしょう。
人は施術効果を実感すると誰かにおすすめしたくなる傾向があります。
そのため、施術の効果が出始めるタイミングを見計らい、その時点で知人への紹介をお願いしてみると良いでしょう。
可能であれば紹介制度を設けて、利用者がお得になるサービスなどを導入するのもおすすめです。
新規の顧客獲得率が高まることでしょう。
リピーターを重視した集客方法
続いてリピーターを重視した集客方法について紹介しましょう。
リピート顧客を増やすメリットは、新規顧客と比べて労力や費用がかからない点です。
長く安定した経営にはリピーターは重要な存在です。
リピーターになってもらうには、「またここに来たい!」と思わせることがポイントになってきます。
また、2回目以降の利用を促すシステム作りも重要になってくるでしょう。
リピーターにつながる集客方法のポイントは次の4つです。
料金設定の工夫
リピーターを増やす料金設定は、「割引価格」を設定することです。
2回目以降の料金を正規料金から割り引くことでお得感が生まれ、リピートにつながります。
ただ割り引くだけでなく、次回につなげるために「次回予約した場合」「1ヵ月以内に再来した場合」など条件をつけて設定するとより確実な予約へつながるでしょう。
ポイントカードの導入
新規で来店したお客様を固定化するためにポイントカードは有効です。
お得感が高いポイントカードと認識されれば、他のサロンよりメリットを感じて、リピートにつながりやすくなります。
注意点は、お得感があまりないカードでは効果が出にくいという点です。
特典の獲得までに時間がかかったり、達成できてもサービスが微妙だったりする場合には、リピートにはつながりにくいので注意しましょう。
ダイレクトメールやお礼状
郵送やメールでのダイレクトメールも効果があります。
キャンペーンや新規メニューの紹介、初来店へのお礼、お誕生日に絡めたお知らせなどイベントに合わせて利用しましょう。
手書きで一言添えると特別感が出て、親しみや信頼感が生まれやすくなります。
口コミや問い合わせには真摯な対応で
口コミを参考に来店されるお客様は多いです。
お店に対して好印象を抱いて来店しているのでリピートにつながりやすいとも言えます。
そのため、お店への問い合わせやお客様からの口コミには丁寧な対応が必須になってくるでしょう。
文章や言葉遣いからお店に対する印象が変わってくるからです。
大切なリピーターを獲得するためにも、対応したお客様だけではなく、その背後にいる多くの見込み客を意識した接客を心がけましょう。
費用対効果の高いエステサロンの集客方法3選
開業にあたって看板やチラシを使って集客するサロンは多いです。
しかし、開業直後は収益に波があるため、なるべく資金を抑えて集客する必要があるでしょう。
いくらチラシやダイレクトメールを活用しても、ニーズがなければ集客につながらない恐れもあります。
コストを抑えて確実な集客を可能とするにはネットを利用したオンライン集客がおすすめです。
ここでは、費用対効果の高い集客方法を3つ紹介します。
ホームページやブログの活用
ホームページやブログがあれば、お店の魅力を幅広く宣伝することが可能です。
サロンの料金やメニューなどは美容サイトやチラシから確認できますが、お店の魅力を伝えるほどではありません。
ホームページやブログでお店の写真などを掲載し、スタッフの紹介やお店のアピールポイントなどをアップしていきましょう。
新規だけでなく、リピーターにもつながります。
SNSを活用する
サロンの情報をSNSから得ようとする世代も多くなっています。
ホームページと比べて出す情報に限りはありますが、ユーザーが興味を持った場合、そのままお店のホームページにアクセスしてくれる可能性は高いです。
また、情報に好意を持たれた場合には、拡散による宣伝効果が期待できるでしょう。
うまく行けば知名度と集客率が一気に爆増する可能性を秘めています。
Web広告の利用
Web広告を使えばより確実にターゲットが絞れ、集客が望めます。
Web広告は、SNSや動画投稿サイトといったオンライン上に広告を掲載する方法です。
美容に興味のある層やエステサロンを検索している方など集客が期待できる層に向けて広告を表示させることができます。
看板やチラシなどに比べて低予算で利用できるので、ホームページなどとリンクさせて利用すると良いでしょう。
今回、エステ開業後に問題となる集客について集客率を上げるコツや効果的な集客方法について紹介しました。
エステサロンの開業は難しくありませんが、3年以内に9割が閉業する世界でもあります。
エステサロンの集客を成功させるには、お店の技術力や接客だけではなく、開業前からの綿密な戦略も重要になってきます。
サロンのコンセプト、ターゲットを明確にして、他店との差別化を図りましょう。
お店で質の良いサービスを提供し、オンライン集客を併用することでサロンの魅力をアピールすることができます。
この記事を参考に集客に向けた行動をできることからぜひ始めてみてください。