エステ開業

フェムテックの導入で、エステサロンの差別化を図るには


近年、独自のサービスをもっと身近に感じて欲しいという願いを込めてエステ開業に踏み切る方が増えています。
さらに、女性特有の健康課題を追加したフェムテックを取り入れたエステも増えてきたことから今後注目されていく分野であるのは間違いないでしょう。
そこで、気になるのがエステ開業の際にどのようにフェムテックを取り入れていくのかという点です。
この記事では、エステ開業においてフェムテックを導入したい方に向けて、詳しいフェムテックケアの内容についてご紹介します。
エステ開業と同時にフェムテックの導入を検討している方は、参考にしてみてください。

エステ開業にフェムテックが欠かせない理由


女性は妊娠、出産、更年期などライフステージの変化によって心や体にも変化や影響があります。
同じ女性であっても、このようなライフステージごとに起こる体の変化はそれぞれであり、快適な日々や人生を送りたい方にはフェムテックの活用が注目されています。
近年、女性特有の悩み解消に向けてテクノロジーの力を利用するフェムテックへの関心が高くなっていて、エステ開業の際には取り入れたいトレンドにも含まれているのです。
特にエステは女性をより美しくする場所であり、信頼できるサロンであればフェムテックケアをしてみたいと考える女性もいます。
しかし、今まではフェムテックについて誰かに相談する環境も用品もごくわずかしかありませんでした。
その点、エステサロンはお客様の個人情報や悩みを把握していて、お客様側も信頼してサロンを訪れています。
ここで、さらにフェムテックに関する内容や施術が可能になれば、美に限らず健康面などの踏まえた施術やケアが可能になるでしょう。

エステ開業でフェムテックを導入するなら?

エステ開業時にフェムテックを導入する場合、どのような内容を取り入れるべきでしょうか?

デリケートゾーンケア


エステ開業の際には、他のエステと差別化が図れるようにフェムテックケアを取り入れるのがおすすめです。
本来のエステメニューに加えて、デリケートゾーンのみのエステを導入すると、女性の持つ悩みを解消できるきっかけにもなります。
年齢や出産を経験した女性の多くは、骨盤底筋の緩みによる悩みをかかえがちです。
しかし、エステで集中的にデリケートゾーンが叶えば、清潔を保てるだけでなく、骨盤底筋が鍛えられて病気の予防も期待できます。

フェムケア関連アイテムの販売

エステに行った時、フェムケアアイテムを販売していたら思わず手に取ってしまう女性も多いでしょう。
フェムケアアイテムは、注目されていても一気に様々な商品を比べる機会も少ないため、似たようなアイテムを比較しにくい部分がありました。
また、どこの店舗でもコーナーが用意されているわけではないので、地域によってはネット以外の購入が難しい場合もあるでしょう。
しかし、エステでフェムケアアイテムが用意されていれば気軽に手に取って比較しやすく、自分の抱えている悩みからアイテムを選べます。
サロンでしか販売されていないアイテムなどを導入することで、他のサロンとの差別化もできます。
アイテムを取り扱う際には、必ず各アイテムの内容や特徴を把握しておき、お客様の悩みに答えられるように学んでおきましょう。

デリケートゾーンに関するアイテム販売


サロン開業時には、デリケートゾーンに関するケアアイテムの販売も視野に入れておきましょう。
このようなフェムテックアイテムは、まだ手軽にどこでも入手できる環境にありません。
しかし、エステでも購入できるとなれば施術と併せて気になる関連アイテムが見つけやすく、その場で使い方や他の購入者などの動向を知ることもできます。
デリケートゾーンのケアアイテムでは、洗浄の後に使用できる保湿オイルやクリーム、膣洗浄などを揃えておくと良いでしょう。
アイテムの使い方なども同時に説明できるようにしておくと、お客様側も安心して購入しやすいです。

エステではどんなフェムテックメニューが必要?

エステにフェムテックアイテムを取り入れることで、他のサロンとの差別化ができるだけでなく、悩みを解消できるサロンとして認識してもらうこともできるのでメリットとなるでしょう。
そこで、意識したいのがフェムテックメニューの内容です。
どのようなメニューを加えるのが良いでしょうか?

黒ずみやニオイ解消メニュー


デリケートゾーンは自分自身でもあまり見る機会がありません。
また、他人から常に見えている部分ではないので気にしていない方もいるでしょう。
しかし、エステに来たからこそデリケートゾーンの黒ずみやニオイを解消できるメニューを取り入れるのがおすすめです。
VIO脱毛をした方でデリケートゾーンの黒ずみが気になる、黒ずみの範囲が広くなっている、常に下着がこすれて黒ずみやかゆみが気になるなどの悩みを解消できるようなメニューを取り入れてみましょう。
デリケートゾーン専用のクレンジングを使用し、雑菌や吸引をして汚れをしっかり取り除きます。
普段デリケートゾーン専用のソープを持っていない場合は、施術後に関連するフェムテックアイテムを紹介すると良いでしょう。

たるみや尿漏れ解消メニュー


デリケートゾーンのたるみや尿漏れは、エイジングサインとして知られています。
このたるみやシワは、皮膚の弾力が衰えてきただけでなく、体重の変化や出産、加齢などの影響が強くあります。
くしゃみで尿漏れをしてしまうなどの悩みを抱えている方に向けて、これらが解消できるメニューを考えてみるのがおすすめです。
このような悩みを抱えている場合、出産したから、高齢だから、という理由で諦めてしまいがちですが、これ以上悪化すると子宮脱になる可能性もあります。
そのため、ここでなら安心して解消できるというメニューにするようにしましょう。
高周波のマルチポーラを使ってデリケートゾーンを温めてコラーゲンの生成を促すと同時に温めることで血流促進効果も期待できます。
施術後には、膣を引き締めたりケアしたりできるフェムテックアイテムを紹介すると、尿漏れなどの解消に繋がります。

エイジングケアメニュー


エステに行くからには、エイジングケアができて当然と考えるかもしれません。
しかし、エイジングケアは見た目だけでなく、デリケートゾーンもケアが必要になってきます。
実は、デリケートゾーンの悩みはエイジングケアによって解消できる部分もあり、膣のケアで大きな効果をもたらすとされています。
膣の経皮吸収率は高く、腕と比較した場合は約42倍とされています。
そのため、膣に栄養を与えることで全身のエイジングケアが期待できるということです。
そのため、エステ開業の際には膣のエイジングケアにも注目してみましょう。
膣が黒い、かゆみがある、おりものが気になる、ニオイがあるなどを含めたデリケートゾーン全ての悩みがエステで解消できるようなメニューが必要です。
その後、悩みを解消して快適な生活になれるフェムテックアイテムも紹介することで、生活の質そのものも向上できます。

エステにフェムテックを取り入れる際の注意点は?

フェムテックが注目されているからといって、エステにフェムテックを導入した場合、いくつかの注意点があります。
お客様からの信頼を得るためにも、以下の内容を意識してみましょう。

専用のガイドラインを作る

フェムテックを取り入れたサロンを開業する場合、他のエステに比べて施術の内容が異なってきます。
施術する部分に加えて、スキルやレベルの高さも重要です。
施術ごとに使用した機器やお客様の施術部分の殺菌消毒を丁寧に行うこと、施術時は医療用手袋を使用し、徹底した衛生管理をするなどの決まりを設けましょう。
エステで専門的なガイドラインを設けることで、一定のきまりを設けて安全な施術が可能です。

研修で学ぶ


デリケートゾーンのエステは、他のエステメニューと使用する機器が異なります。
機器が異なれば施術も変わってくるので、満足できる施術となるように研修などで経験を積むのが重要です。
どのような施術で何が改善できるかなどを学ぶと同時に、研修でデリケートゾーンの施術について技術を習得しましょう。
デリケートゾーンはとても繊細な部分なので、施術や使用した美容液などでトラブルが起こる可能性もあります。
正しい研修を受けて理解することが、満足度にもなってくるでしょう。

お客様に寄り添う対応にする

エステ開業時には、お客様の悩みに合わせた施術をしますが、デリケートゾーンやフェムテックなどが含まれた内容の場合は、より相手に寄り添う必要があるでしょう。
女性ならではのデリケートゾーンに関する悩みは、誰かに気軽に相談しにくかったり、ハードルの高さを感じたりするでしょう。
お客様に最適な施術をするには、安心して悩みを打ち明けて解消するためのアドバイスが必要です。
フェムテックアイテムの使用に繋げるには、常に寄り添った対応が必要となるでしょう。

エステ開業を下に入れている場合は、フェムテック関連アイテムやメニューを導入することで、他のエステとの差別化ができます。
近年、フェムテックへの関心も高くなってきましたが、これらの製品を手に取る機会はまだ十分ではありません。
悩みが解消できるエステに、フェムテックアイテムを導入することで施術から日々のケアまでサポートできます。
エステ開業時には、フェムテックにも注目すると独自のエステスタイルが誕生するでしょう。


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