エステ開業

エステサロン開業の必需品「ベッド」は、どんなものを選べばいいのか?


エステサロンを開業する際、エステ機器以外にも様々な機器を用意しなければいけません。
そのひとつが「ベッド」です。

お客様がリラックスするために必要であり、ベッドがなければ施術もできません。
しかし、ベッドといっても種類が豊富でどうやって選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。

そこで今回は、自身のサロンに最適なベッドを選ぶためにも、エステサロンで使用されるベッドの種類や選び方をご紹介していきます。

ベッドには種類がある

エステ用のベッドと言っても種類は豊富です。
自身が経営するサロンの施術内容によって最適なベッドがわかるので解説していきます。

エステサロン

フェイシャルタイプ

ネイルサロンやまつげサロン、フェイシャルエステサロンで使用されることが多いエステベッドがフェイシャルタイプです。
お客様が寝て施術を受けるのではなく、座ったまま施術を受けられます。

満足度をアップさせるためにも座り心地が良いものを選びましょう。

アームレストがあるとさらに快適です。
背もたれや足の角度を調整できるリクライニング機能があれば、お客様がリラックスしやすいだけではなく、施術も無理な体勢にならずに行えます。
また、電動で調整できると便利です。

フラットタイプ

平坦な施術台なので、ボディーの施術をメインに行うサロンにおすすめです。
安定感があるので、力をかける施術も安心して行えます。

ポータブルタイプ

も検討しているならポータブルタイプのエステベッドがおすすめです。
折り畳めるので持ち運びができます。
コンパクトになり軽さがあれば様々な場所に持ち運びやすいですが、施術しやすいよう安定性や耐久性も考慮してください。

最適なベッドの選び方

自身のサロンに合うベッドの種類を決めたら、次はさらに細かな部分にも注目し、ベッドを選んでいきます。

幅で選ぶ

ベッドによって幅に違いがあります。
一般的には、

・50~60cm…整体やカイロプラクティック
・60~65cm…診察
・60~70cm…鍼灸治療やマッサージ
・70~80cm…エステ
・80cm以上…体格のある人向き

となります。
幅が広い方がリラックスできると考える人もいますが、広すぎるとお客様との距離が離れるので施術がしにくくなってしまいます。
80cm以上は通常ベッドのセミシングルほどの大きさです。
体格の大きい人やアスリート向けの施術に向いているので、こうした人を対象にしたサロンの開業を検討しているなら
80cm以上のベッドを選んでください。

高さで選ぶ


ベッドの高さは45cmから80cm程度までと幅広いです。

圧をかける施術をメニューに盛り込む場合は、低いベッドの方が力を入れやすいです。

ただ、低すぎるベッドだと施術者の背が高いと腰への負担が大きいです。
施術者の背に合わせたベッドを選べば無理なく仕事を続けられるでしょう。

しかし、施術者が複数いればベストな高さにも違いがあります。
高さ調整ができるベッドであれば背の高さ関係なく施術ができるのでおすすめです。
一般的にはマット部分を含めた高さが表記されているので選ぶ際には気を付けましょう。

心地良さで選ぶ

お客様が快適過ごせれば満足度にも違いがあり、リピート率にも影響を与えるはずです。
スタッフが施術しやすいベッドを選ぶのも大切ですが、お客様がリラックスできるベッド選びをするのも重要です。
快適性を高めるなら以下の部分に注目しましょう。

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フェイスホールの有無

フェイスホールは有孔加工とも言われ、ベッドに開けられた穴のことを指します。
うつ伏せになった時に穴がないと首を横にしている体勢が続き苦しくなってしまいます。
しかし、フェイスホールがあれば穴に顔を入れて呼吸ができるので息苦しさを感じずに施術を受けられます。
うつ伏せでの施術が多いサロンではフェイスホールのあるベッドを選んだ方が快適さがアップします。
ベッドに直接穴が空いているタイプと、フェイスホールを自由に差し込みできるタイプがあるので、施術内容に合わせて選んでみてください。

クッションの種類

ベッドによってクッションにも違いがあり、心地よさに影響を与えます。
定番は3cm程度の厚さのクッションですが、より快適さをアップさせたいなら5cm以上を選んでください。
また、低反発クッションは体が深く沈み込むのでフィット感があり体が痛くなりにくいです。
圧を分散させる作用もあるので、リラックス系の施術に向いているでしょう。
沈みすぎない性質がある高反発クッションは、圧力を加える整体や指圧に向いているベッドです。

強度で選ぶ

お気に入りのベッドが見つかっても、強度がなければ安心して施術できません。
万が一施術中にベッドが壊れてしまえばお客様がケガをする恐れもあります。
特に強めのマッサージをする場合は強度をよく確認しましょう。

タフロ型やフレームと脚部分が一体になっているベッドは高い強度があります。

揺れを抑えたいなら脚部分がH型になっているものや外客構造のベッドを選択しましょう。

ベッド選びを失敗しないためのポイント

サロンにベッドが届いてから後悔しないためにも、ベッド選びを失敗しないためのポイントを解説していきます。

施術スペースを考える

ベッドの幅や高さを考えて選ぶのは上記で解説したようにベッド選びでは重要なポイントのひとつです。
しかし、サロンの施術スペースを考えずに選んでしまうと後悔してしまいます。
背が高い人がくることを見越して大きめのベッドを購入しても、スペースが限られていれば設置できません。
たとえ設置できてもスペースが狭ければ思うように施術ができないでしょう。
狭い空間だとお客様にも圧迫感を与えるのでリラックス効果が薄れてしまいます。
ベッドを設置しても余裕のある空間ができるよう、必ずサイズを図り、実際にベッドと同じサイズをテープで貼って確認するなど、後悔しないためにもしっかりとチェックしましょう。

サロンの雰囲気に合わせる

ベッドは、サイズだけではなくカラーにも違いがあります。

・ホワイト…清潔感を与える
・ブラウン…落ち着いた印象を与える
・グリーン…安心感を与えられる

カラーによって与える印象に違いがあります。
レッドやイエローはインパクトを与えますが、攻撃的なカラーなのでリラックスを目的にしているサロンには不向きです。
サロンの内装に合わせて統一感のあるカラーにするとオシャレ度も増すはずです。
空間からリラックスできるカラー選びを目指ししましょう。

ベッドの数にも気を付けよう

サロンに設置するベッドの数は決めていますか?
たくさんのお客様に施術を受けてもらいたいからとベッドの数を増やそうと考える人もいますが、「来客数がそれほど多くない」、「来客する人数がまだわからない」のであれば、ベッドを多くしても使われずに放置しているだけなので資金の無駄遣いになってしまいます。

ベッドがあればお客様が増えた時に便利だと考えられますが、開業してどの程度の来客数があったのか分析を行ってからベッドを増やす方が適正な数を判断できます。
サロンの大きさによっては数が多くなると圧迫感も与えるので最小限の数のみ用意をして開業準備をしていきましょう。

エステサロンの開業にはサロンベッドは欠かせません。
種類が豊富で、どれが良いのか悩んでしまう人もいるでしょう。
しかし、施術内容やサロンの大きさ、サロンの雰囲気によって最適なベッドに違いがあります。
お客様に満足してもらえるようなサロンを目指すためにも、上記を参考にしてベッド選びを進めてみてください。


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