エステ開業

自宅でエステサロンを開業したいけど、どうすれば失敗しない?


エステ開業をする際に、自宅サロンを検討するケースも多いです。
自宅サロンなら、通勤時間を気にすることがありませんし、ライフスタイルに合わせた営業もしやすくなります。
今回は、自宅エステ開業を目指している方向けに必要な資格やメリット・デメリット、失敗しないためのポイントについて解説していきます。
これから自宅サロンをオープンさせたいと思っている方は必見です。

自宅エステサロンを開業するために資格は必要?

自宅でエステサロンを開業するには資格が必要なのか気になる方もいるでしょう。
まずは、資格の必要性についてみていきましょう。

あん摩マッサージ指圧や鍼灸、柔道整復は、あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師といった国家資格を取得していないと施術ができません。
無資格でこれらの施術をした場合、違法になってしまうので注意が必要です。

一方、アロマテラピーやリフレクソロジー、ハンドマッサージなどは無資格でも施術ができます。
しかし、経験や知識が乏しいとエステ開業後にお客様がリピーターになってくれないなどの問題が発生する場合があります。
そのため、エステを開業する時にスクールに通って民間の資格を取得するというケースが多いです。

エステサロンを開業するために必要な資格に定めはありませんが、開業したら1ヶ月以内に「個人事業主の開業届出」を税務署に提出することは忘れないようにしましょう。

提出しなくても罰則はありませんが、継続的な収入がある場合はメリットが大きくなります。
確定申告で青色申告ができる、屋号で銀行口座を作れる、法人用のクレジットカードを作れる、といったメリットを享受できます。
経費の管理などが楽になるため、継続的な収入が見込まれるエステサロンを開業するなら開業届の提出はしておいた方が良いと言えるでしょう。

自宅サロンのメリットとデメリット

自宅サロンの開業は魅力的だと感じる方も多いでしょう。
続いては、エステ開業にあたり知っておくべきメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

自分好みのサロンを作れる

既にオープンしているエステサロンで勤務した場合、当たり前ですが勤務先の方針に従うことになります。
インテリアや使用するマシンが自分好みではない場合もあるでしょう。
顧客の獲得や集客のアプローチ方法に納得ができないと感じた経験がある方もいるはずです。
テナントを借りたり、美容室の一部を間借りしたりといった方法もありますが、完璧に自分好みの空間にはできません。
一方、自宅サロンは自分らしさを全面的に押し出すことが可能です。
周りからの制約を受けたくないと感じているなら、自宅サロンは非常に魅力的です。

開業などを抑えられる


テナントを借りたり、マンションの1室を使ったりすると、敷金や礼金などの初期費用がかかります。
また、毎月の家賃や共益費、更新料なども支払わなければいけません。
自宅サロンであれば、リフォーム代はかかったとしても家賃などの支払いはせずに済みます。
開業資金をエステマシンや設備などに集中的に投資できることも自宅サロンを開業するメリットです。

営業時間を自分で設定できる

エステサロンで働いていると、勤務時間がシフトなどで決められます。
シフト制の場合は、他の社員と調整しなければいけないため、あなたの予定を変えなければいけないこともあるでしょう。
しかし自宅サロンなら、営業時間や店休日を自分の都合で設定できるので、不満も感じにくくなります。
予約の受け付けを子どもが学校から買ってくるまでとしたり、予定がある日は予約を取らないようにしたりなど臨機応変な対応もしやすくなります。

デメリット

自宅の住所などを公表しなければいけない

自宅サロンを開業するなら、住所や個人の電話番号などを公表しなければいけません。
サロンの存在を知ってもらうためのフリーペーパーなどに掲載するなら、情報の公開は必要不可欠です。
また、予約を受けるためにいつでも電話に出られる電話番号も公表する必要があります。
防犯面を考慮すると、情状の公開は望ましいと言えません。
どうしても心配な時は、詳しい番地や建物を予約した方だけに教えるなどの工夫を凝らすようにしましょう。

新規顧客の獲得が難しい

チェーン店のエステサロンであれば、知名度が高いので集客も比較的容易にできます。
しかし個人サロンでオープンしたばかりとなると、新規顧客の獲得は難しい傾向があります。
腕や設備に自信があっても、見た目が一般住宅なので通りすがりで興味を持ってもらうこともほぼないでしょう。
友人や家族を通じた集客や以前勤めていたサロンで固定客となっていた方などを施術し、口コミで評判を広めてもらうのが現実的な方法です。
時間がかかってしまうので、オープン当初は思ったように収益を挙げられない可能性も高いです。

仕事中とプライベートの区切りが難しい

自宅サロンを経営していると、どうしても仕事とプライベートを区切ることが難しくなってしまいます。
施術中だけ仕事をすれば良いというわけではなく、SNSの更新や消耗品の在庫管理などちょっとした作業を家事の合間に行うというケースも珍しくありません。
施術の予約が入っている前日には、鍋や焼き肉などニオイが残りそうな食事ができなくなる場合もあります。
間取りにもよりますが、家族も仕事に巻き込む可能性があることは念頭に置いておかなければいけません。

自宅サロンの開業にはこのようなメリットとデメリットがあります。
魅力的なメリットだけではなく、デメリットがあることも把握した上で開業するようにしましょう。

エステ開業で失敗しないためのポイント

エステティシャン

念願の自宅サロンを開業するなら、失敗は避けたいと思うものです。
最後に、エステ開業で失敗しないためのポイントについてみていきましょう。

リピーターを獲得するための工夫をする

エステサロンは、リピーターを増やすことが安定した経営につなげるポイントになります。
来店時のメッセージカードや誕生日など特別な日の対応など、ちょっとした気遣いがリピーター獲得につながります。
過去に自分が感動した接客を思い出し、参考にしてみるのも良いでしょう。
誰かの真似をするだけではなく、あなただけにしか出せないオリジナリティを盛り込むとよりリピーターを獲得できる確度が高まります。

経営に関する知識を身に付ける

経営の関する知識があると、エステサロンを開業してから失敗するリスクが軽減します。
サロンのコンセプトが明確化されていれば、どのようにすれば維持できるのかも判断しやすくなるでしょう。
目的を見失うとモチベーションも下がってしまいます。
常に、「どうしてなのか?」と分析することを忘れない、情報をアップデートし続ける、といったことは経営者にとって必要な行動です。
新しい情報の収集も怠らないようにすると、より良い経営につなげやすくなります。

自宅サロンの開業は、エステティシャンとして勤務するよりも柔軟な働き方ができます。
子育てをしている方にとっても、柔軟な対応ができる自宅サロンの開業は魅力的でしょう。
開業を考えているのであれば、今回ご紹介したメリット・デメリット、エステ開業で失敗しないためのポイントを踏まえた上で準備を進めてみてください。
成功させるためには、あなたしかできないことを明確にしたり、情報を常にアップデートし続けたりすることも重要なので忘れないようにしましょう。
それらを常に意識し続けていれば、他と差別化できる要素がある魅力的なサロンへと成長できるはずです。


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