自宅をサロンにしてエステの仕事をしたいと考えている場合、資格を取得すべきか迷う方も多いはずです。
資格は技術の証明にもなるため、開業するにあたって取得しておいた方が有利と言えます。
そこで今回は、自宅でエステ開業を考えている方に向けて、おすすめの資格と取得した場合のメリットについてご紹介します。
エステティシャンの仕事
まずは、エステティシャンがどのような仕事をしているのかご紹介します。
主な業務内容は施術とカウンセリングです。
サロンによって施術内容は異なりますが、エステサロンでできるのはフェイシャルケア、ボディケア、脱毛です。
エステティシャンはカウンセリング時にお客さんの悩みや要望を聞き出し、一人ひとりに合ったメニューを提案します。
エステティシャンになるために必要な資格は特にありませんが、独立して自宅でサロンを開業したいと考えるのであれば、お客さんから安心して利用してもらえるよう知識や技術の証明が必要不可欠です。
お客さんはネットで様々なサロンを比較した上で、どのサロンを利用するか決めています。
その際、施術者の資格の有無、経歴、得意分野などをチェックする方も多いです。
なぜなら、せっかくお金を払って施術してもらうのであれば、誰もが質の高いサービスを受けたいと感じるためです。
無資格でもエステティシャンの仕事はできますが、知識や技術を証明する資格を取得しておいた方が利用したいサロンとして選ばれる可能性が高まります。
自宅でエステ開業を考えているなら資格取得がおすすめ！
上述した通り、エステサロンは資格がなくても開業することができますが、資格を取得しておけばサロンとして、オーナーとして箔がつくはずです。
現在、エステに関する国家資格はありませんが、数多くの民間資格があります。
ここでは、取得しておくと有利な資格についてご紹介します。
AJESTHE認定エステティシャン
一般社団法人日本エステティック協会によるAJESTHE認定エステティシャンは、エステに関する基本的な知識や技術を持ち、適切に施術を行える能力を有することを証明する資格です。
試験は筆記と実技で行われ、受験料は税込で10,560円です。
日本エステティック協会は国内におけるエステ関連団体の中で最も歴史が古いため、取得しておくことでお客さんからの信頼度も高まります。
また、数ある資格の中でも比較的取得しやすいと言われていることから、サロンを開業するにあたって取得するオーナーも多いようです。
AEA認定エステティシャン
一般社団法人日本エステティック業協会による資格であり、知識や技術を客観的に判断する資格です。
AEAには3つの資格があり、難易度が高い順にAEA認定インターナショナルエステティシャン、AEA上級認定エステティシャン、AEA認定エステティシャンとなります。
資格は難易度が高ければ高いほど、知識や技術が優れていることを証明できます。
資格を取得するには、認定校でカリキュラムを履修するか、サロンでの実務経験が必要です。
試験は筆記、実技で行われ、受験料は筆記が税込で14,300円、実技が税込みで17,600円となっています。
CIDESCO（シデスコ）国際ライセンス
1946年にベルギーで設立されたエステティック教育機関であるCIDESCOによる国際ライセンスです。
CIDESCOは世界水準の理論・技術を兼ね備えるエステティックを育成する教育機関であり、日本は1972年に加盟しました。
提供するサービスが世界水準であることを証明する資格であるため、取得しておけば非常に有利になります。
CIDESCOにはビューティセラピーディプロマ・アロマディプロマ・スパディプロマという3つの資格があり、取得するためには認定校を卒業して取得する学生受験、または実務経験を積みながら取得する一般受験を受ける必要があります。
また、上記3つのいずれかを取得すると、CIDESCO衛生管理資格を取得することが可能です。
CIDESCO衛生管理資格は日本支部の会員のみが対象となっています。
資格を取得することによって得られるメリット
エステ関連の資格には上記でご紹介したほかにも様々な種類があります。
開業する上で資格を取得することによって、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか？
エステティシャンとして働く際に資格がどのように機能するか、どのようなメリットが得られるのかを解説していきます。
お客さんに安心感を与えられる
資格を取得する最大のメリットは、サロンに訪れるお客さんに安心感を与えられることです。
有資格者が在籍していることは、サロン選びにおいて重要なポイントとなります。
資格を持っているということは、専門的な知識や技術を兼ね備えている証明になります。
施術は体に触れるものなので、十分な知識を兼ね備えていない場合、トラブルが発生するかもしれません。
継続して通ってもらうためには、お客さんから信頼を得る必要があります。
集客しやすい
有資格者であることは集客のアピールポイントにもなります。
お客さんはサロンを選ぶ際、料金や施術内容、通いやすさなどを調べるだけでなく、エステティシャンの技術力やサービスの質などをチェックする方が多いです。
例えば、有資格者0人のサロンと有資格者が在籍しているサロンがあった場合、誰もが後者を選ぶでしょう。
それほど資格は集客において強みになります。
知識に基づいたアドバイスができる
開業前にしっかり準備しておくことによって、経営も安定するようになります。
エステサロンは開業しやすい反面、何もせずに利益を生み出せることはないため、念入りに準備をしておく必要があります。
経営に失敗する原因のほとんどは準備不足です。
あらかじめエステに関することを学び資格を取得しておけば、エステサロンとして成功を収めることも期待できます。
何を始めるにしても前もって準備をしておくことは極めて大切なことなのです。
仕入れの負担が軽減される
施術の際に使用する美容商材を購入する際、資格を持っていることにより、通常よりも安い価格で購入できる可能性があります。
特別価格で提供している卸販売サイトで商材を購入できれば、安く仕入れることができ売り上げを伸ばせるようになるかもしれません。
資格は施術内容やサービスの質だけでなく、仕入れにも有利に働くのです。
他店との差別化を図れる
エステサロンは開業に必要な資格がないことから、年々開業する方が増えています。
数多くのサロンがある中で選んでもらうためには、他店との差別化を図ることが必要不可欠です。
他のサロンにはない魅力や強みに惹かれて来店するお客さんも多いため、公式ホームページやSNSなどに有資格者が在籍していることを掲載しましょう。
今回は、自宅でエステサロンを開業するにあたり、取得しておくべきおすすめの資格についてご紹介しました。
エステサロンを開業するには必ずしも資格が必要なわけではありませんが、ご紹介した通り、様々なメリットを得られます。
資格の有無は店の売上にも関係するため、独立して自宅でサロンを経営するのであれば、取得するのがおすすめです。
今回ご紹介したほかにも、エステ関連の民間資格はおよそ20種類ほどあります。
それぞれの目的や内容、受験資格、受験料などを比較した上で、どの資格を取得するか検討してみてください。
