エステ開業

開業までのハードルが低い「ホームエステサロン」を解説!


自宅をサロンにしてサービスを提供するホームサロンでビジネスを展開したいと考える人が増えています。
ホームサロンではエステ系や美容系、教室系など、様々な種類があります。
なかでもホームエステサロンは、個人事業主の開業届出を提出する必要があっても、エステティシャンとしては資格や免許は必要ありません。

そのため、開業までのハードルが低いメリットがあります。
そこで、ホームエステサロン開業にあたってのメリットや注意点を解説していきます。
開業に向けて必要となる準備についてもご紹介していくので、ホームエステの経営に興味があれば参考にしてください。

ホームエステサロン開業のメリット

まずは、ホームエステサロンを開業するメリットをご紹介します。

資金が抑えられる

ホームエステサロンを開業するためには多くの資金が必要です。
しかし、自宅での開業であれば契約金や家賃が必要ないので初期費用を抑えられます。
新しく物件を探して開業するよりも用意する資金が少なくて済むので、サロンに設置する家具や備品により多くの資金を当てられます。
たとえ事業に失敗しても、退去の費用も発生しないのでトータルでみても出費が少なく済みます。

通勤が必要ない

テナントを借りての経営であれば毎日出勤する必要があります。
電車やバスに乗る必要があれば通勤費がかかりますが、自宅であれば抑えることができます。
通勤のための時間を家事や育児に回せる点も魅力です。

家事や子育てと両立しやすい

自宅での開業なので営業時間は自分の好きなように決められます。
幼稚園に通う子どもがいれば、幼稚園に行っている間だけ営業をすることもでき、子育てがしやすい環境を作れます。
夏休みや冬休みといった期間も、営業時間を減らせるのでプライベートと両立しやすい魅力を持っています。

働き方を好きに決められる

ホームエステサロンは、自宅にいながら仕事ができます。
朝が苦手であれば、お昼以降や夕方から営業するサロン経営ができます。
反対に朝早くから営業して夕方にはお店を閉めることも可能です。
自分の好きなように営業時間や営業日を決められるので、自分の時間を十分に確保でき、副業としても無理なく開業できるメリットがあります。

ホームサロン開業で失敗しないためのポイント

ホームサロンとしてエステサロンを開業する場合、注意を怠れば失敗する可能性があります。
せっかく開業したにも関わらず経営が上手くいかなければサロンが閉業になる危険性があるので、下記のポイントに注意しながら開業に向けて準備を進めていきましょう。

エステティシャン

サロンでは生活感を出さないようにする

自宅でサロンを開業するので生活感を出さないための工夫が必要です。
来店するお客様は、癒しや美を求めて訪れます。
そのため、サロンの内装に生活感があれば十分にリラックスできなくなってしまいます。
家族と共有するスペースはなるべく少なくし、プライベート空間とエステサロン空間を分けて営業するようにしましょう。

近所の人への配慮を忘れずに

サロンには様々な人が来店します。
そのため、頻繁に他人が出入りすることに不快感を抱く人もいます。
開業前には近隣住民の人たちにしっかりと説明し、迷惑をかけないための努力をしてください。
また、路上駐車の危険性があれば新しく駐車場を用意する、駐車スペースをあらかじめ伝えるなど、工夫しましょう。

セキュリティ対策を忘れずに

ホームサロンでは様々な人が自宅まで訪れます。
お客様だとしても見ず知らずの人なので、安全対策は入念にする必要があります。
予約時にはお客様の情報をしっかりと記入してもらう、来店時にはカメラ付きインターフォンで確認をする、防犯カメラを設置する、予約をした人にだけ住所を教えるなど、防犯対策をして安全な経営を目指してください。

集客のための手段を考える

新規のお客様を獲得するためには、ホームサロン開業を認知してもらう必要があります。
近隣住民の人たちにはチラシを作って自宅にポスティングをする他、フリーペーパーに広告を出すこともできます。
ブログやInstagramなどを活用して、サロン情報をアップするのもおすすめです。

人気

サロンの情報を発信する

始めてサロンに行く場合、サロンの情報が少なければ不安を抱えてしまいます。
お客様を獲得するためには信用を得る必要があります。
エステの効果、施術するスタッフについて、メニューの詳しい内容、料金、サロンの雰囲気など、様々な情報を発信すれば不安の払拭に役立ちます。
SNSを通じて多くの情報を発信し、お客様の警戒心を取り除きましょう。

リピーターを確保する

新しいお客様の獲得も大切ですが、安定的な利益を得るためにもリピーターの獲得が大切です。
施術に満足してもらう、施術者に満足してもらうことも重要なポイントでしょう。
技術を磨くために勉強会に参加する、セミナーに参加するなど、学ぶ機会を設けて「通いたい」と思うサロンづくりをしてください。

他店との差別化を図る

他店と同じようなメニュー、接客では差別化を図れずお客様に満足してもらえません。
エステサロンの差別化は難しいですが、内装を他にはない独自のものにして印象付ける、休憩時に提供するドリンクの種類を豊富にするなど、他店にはない独自の魅力を提供しましょう。

ホームサロン開業に向けての準備

ここからは、ホームサロンでエステサロンを開業する場合に必要な準備について解説します。

①来店するお客様について考える
まずは、来店してほしいお客様を考えます。

・年齢
・性別
・家族構成
・業種
・年収

など、細かな部分まで決めると、サロンのコンセプトやサロンの場所、メニューを決める際に役立ちます。

②サロンのコンセプトを決める

サロンのコンセプトは、
・サロンの方針
・サロンの基本姿勢
・サロンの考え方

などを示すものです。
コンセプトが決まったらホームページで掲載して外部に発信してください。
コンセプトがしっかりと定まっていれば、自身の想いに共感したお客様が来店してくれます。

③費用を計算する
サロンを開業するにあたって、どの程度の費用が必要になるか計算します。

・施術ベッドやソファーなどの家具
・タオルやアロマオイルといった用具
・広告費
・備品

などです。
また、ランニングコストの計算も忘れてはいけません。
毎月かかる費用を計算し、売上をいくら出したらどの程度の利益ができるのかを把握してから経営を始めてください。

④サロンの場所を決める
自宅のどの部屋を利用してサロンを開業するのかを決定します。
その際、プライベート空間としっかり区別できる部屋を選びましょう。
また、マンションの場合は管理規約で営利事業が制限されている可能性があります。
契約書などを確認してサロン経営ができるか確認してください。

⑤使用する家具や備品を用意する
サロンの開業に向けて必要な家具や備品を用意します。
その際には、サロンのコンセプトに見合うものを用意し、落ち着いて過ごせる空間づくりを心がけてください。

⑥サロンのメニューを決める
最後に提供するメニューを決めていきます。
来店してほしいお客様、サロンのコンセプトに見合うメニューを考えます。
その際、メニューの種類を増やすとサロン独自の強みがぼやけてしまいます。
自身が経営するサロンの強みを引き出せるようなシンプルなメニューから経営をスタートしてください。

⑦集客する
自宅でのサロン開業は店舗が目立たないので集客対策が必須です。
ホームページの作成、SNSの発信、インターネット広告など、様々な方法でサロンの情報を発信しましょう。

ホームサロンでエステサロンを開業する場合、多くのメリットがありますが注意すべき点を怠ると経営が失敗してしまいます。
上記でご紹介した失敗しないためのポイントや開業に向けての準備を参考に、準備を進めてみてください。


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