エステ開業

エステサロンの形態はどんなものがある?必要な初期費用は?


エステサロンの開業を考えた時、開業する場所を検討することも重要です。
自宅やマンション、テナントなど、エステサロンを開業できるところは多くありますが、場所によっては失敗に終わってしまうケースがあるからです。
そのため、エステサロンにはどのような形態があるのかを知り、自分や開業したいエステサロンのコンセプトに合った場所を選びましょう。
今回は、エステサロンの形態、形態ごとに必要な初期費用をご紹介します。

エステサロンには主に6つの形態がある!


エステサロンを開業する際、どのような形態にするかを選択する必要があります。
エステサロンには主に6つの形態があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
費用はもちろん、リスクや集客効果なども変わってくるため、形態は慎重に選んでいく必要があるでしょう。
ここからは、エステサロンの形態を詳しく見ていきましょう。

自宅サロン

自宅サロン開業の特徴は、何と言っても初期費用を抑えやすいという点です。
そもそも初期費用を抑えられるのがエステサロン開業の魅力ですが、自宅で開業することでさらに必要なお金を少なくできます。
もちろん、自宅サロンであれば抑えられるのは初期費用だけではありません。
運営資金の中でも特に大きな経費となる家賃を減らせるのです。
自宅サロンのメリットには、「自分のペースで働きやすい」という点も挙げられます。
運営にかかる資金が抑えられるので、副業としてサロンを週3でサロンを開く、午前中だけオープンするといった働き方もしやすくなります。
一方で、生活感が出やすい、住所を公開する必要がある、お客さんが来店しづらいといったデメリットもあるため、注意が必要です。

賃貸マンション/アパートサロン


商用利用ができるマンション・アパートで開業する形態です。
お客さんが通いやすい立地を選べるだけでなく、コンセプトに合った場所に出店することもできます。
ただし、看板を設置できない、商用利用可物件が少ないといったデメリットもあります。
さらに、商用利用可のマンションやアパートは、初期費用が高額になりやすいため注意が必要です。
初期費用としては、家賃6ヶ月分~1年分かかることもあります。
特にオープンしたての頃は、赤字になるケースも多いため、しっかりと経営計画を立てておく必要があるでしょう。

レンタルサロン


エステサロンをはじめとするサロンを開業できるレンタルサロンもあります。
時間単位でサロン1室をまるごと借りられるのが特徴で、ベッドなどの設備もそのままレンタル可能です。
敷金礼金が不要で初期費用を抑えられるのはもちろん、すぐにスタートできる、低リスクで開業できるといったメリットが挙げられます。
しかし、レンタルサロンはいつでも借りられるわけではないため、急な予約に対応しづらいというデメリットがあります。
他にも、自分好みの雰囲気を作れない、管理がずさんなレンタルサロンもあるといった点にも注意しなければなりません。
とはいえ、エステサロン開業に挑戦してみたいという方にとっては、気軽に挑戦しやすい形態だと言えるでしょう。
軌道に乗ってきた場合や、本格的に自分のサロンを持ちたくなった時は、自宅サロンや賃貸サロンに切り替えるという使い方も可能です。

シェアサロン

シェアサロンは面貸しとも言われる開業形態です。
主に美容室で導入されている形態ですが、中にはエステサロンで面貸しが行われているケースもあります。
面貸しとは、サロンの1席もしくは個室1室を借りてエステサロン開業を行う方法です。
時には、サロンの営業時間外に店舗を活用することもあります。
自分の店舗を持たずにエステサロン開業ができるため、初期費用やリスクを抑えられるという魅力があります。
ちなみにシェアサロンは、フリーランスのエステティシャンが1つのエステサロンをシェアすることを指す時もあります。
エステ業界ではまだまだ導入数は少ないですが、今後増えてくることも十分考えられるでしょう。

テナント


商業ビルなどにあるテナントを活用した開業形態もあります。
テナントでエステサロンを開業するメリットとしては、店舗に適した立地や構造になっている点が挙げられます。
自宅サロンや賃貸マンションサロンに比べ、訪れやすさや集客効果も高いと言えるでしょう。
そんなテナントは、居抜き物件とスケルトン物件に分けられます。
居抜き物件とは、元々エステサロンの店舗として使われていた物件のことを言います。
つまり、エステサロンの内装や設備がそのまま残っている物件なのです。
そのため居抜き物件での開業は、内装工事にかかる費用が抑えられるというメリットがあります。
もちろん、ゼロから作り上げていくわけではないため、隅から隅まで自分好みの内装にするのは難しいかもしれません。
しかし、ある程度の内装費を用意できれば、自分好みのサロンを実現しやすいと言えるでしょう。
また、エステサロンとして使われていた物件ということで、オープンまでの時間が短くなるという特徴もあります。
居抜き物件での開業は、できるだけ早く開業したい時に活用できる形態だと言えます。
一方スケルトン物件は、設備や内装が施されていないのが特徴です。
何もないところから店舗を作っていけるため、内装にこだわりたい場合はスケルトン物件を選ぶと良いでしょう。
ただし、その分内装費がかかってしまうため、初期費用を抑えてエステサロンを開業したい方には不向きな形態と言えます。

エステサロン開業にかかる初期費用は形態によって変わる


エステサロンを開業するには、初期費用の用意が欠かせません。
あまり資金を用意できない、できるだけ初期費用を抑えたいという方は多いでしょう。
先ほどもご紹介した通り、エステサロン開業にかかる初期費用は形態によって大きく異なります。
まず最も費用を抑えられるのが自宅サロンです。
自宅サロン開業は、20万円~30万円程度で実行可能です。
賃貸マンションやアパートサロンとなると、150万円~200万円程度となります。
そして、内装にこだわりやすく集客効果も高いテナントサロン開業費用は、300万円~600万円が相場です。
スケルトン物件となると、設備や家具の確保も必要になるため、一気に初期費用が跳ね上がってしまうのです。
とにかく初期費用を抑えて、エステサロン開業がどのようなものなのか把握したいという場合は、レンタルサロンがおすすめです。
レンタルサロンは、1時間1,000円前後のレンタル料でエステサロンを開業できます。
しかし、長く続けるほどレンタル料がかさむため、長期的に経営していくとなると、損をしてしまう可能性が高いでしょう。
レンタルサロンや自宅サロンを開業し、軌道に乗ってきたら賃貸マンションサロンやテナントサロンに切り替えるといった方法が安心かもしれません。

今回は、エステサロン開業の形態をご紹介しました。
どの形態にもメリットや魅力、デメリットがあるため、自分に合った形態を選ぶことが重要です。
しかし、初めからリスクの高い形態を選択すると、失敗に終わってしまう可能性があります。
まずは自宅サロンやレンタルサロンを活用し、エステサロン開業のノウハウを学んでおくと良いかもしれません。
自宅サロン開業などでリピーターを作っておくなどの工夫をすれば、テナントサロンに移行しても安定した経営ができるケースは多いです。
ご紹介したエステサロン開業の形態を参考にしながら、エステサロン開業を進めてみてください。


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