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ストロベリーグアバエキスでの育毛作用

ストロベリーグアバ

オリザ油化(本社愛知県一宮市)は、外部 CRO と共に実施したフェムベリー® (ストロベリーグアバエキス)の臨床試験(経口摂取)で顕著な育毛作用を見出し特許出願いたしました。同社はこれまでに、ストロベリーグアバに、①冷え性予防作用(体温回復促進作用)、②むくみ改善作用、③血流改善作用、④血小板凝集抑制作用等を見出し、2023年10月にフェムテック訴求素材、ストロベリーグアバエキス(フェムベリー®)として上市しています。主たる活性成分にアデノシンを含むことから育毛作用に着目し、以下の結果を明らかにしました。

フェムベリー®は同社がフェムテック素材として2年前から販売している国産ストロベリーグアバを原料とする果実エキスです。すでに昨年(2024年)、マウスでの育毛作用(図1,2)を発表しており、令和6年度の新あいち創造開発補助金をファンドとしてヒトでの有効性実証試験を行ってきました。

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図1

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試験は単群試験(Single-arm trial)で実施し、摂取前後の変化を比較しました。摂取期間は24週間で被験者に1日1回フェムベリー®含有タブレットを摂取しました。フォトトリコグラム法により、剃毛後2日目の毛髪の伸長度合いをマイクロスコープ画像解析した結果、24週間の摂取によって毛髪伸長面積
(剃毛2日後の毛髪面積・図3)、画像内の毛髪本数(図4)および毛髪幅の合算値(図5)が摂取前と比較して有意に増加しました。

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図3

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図4

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また画像上でも図6のように、画像上でも育毛作用が確認できます。

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図6

さらに頭頂部のマクロ画像でも発毛効果が見られました(図7)。

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図7

同社ではこれらの結果を来年度の日本薬学会にエントリーする予定で,顕著なデータに裏付けられた食べる育毛素材として国内外に幅広くプロモーションしていくとのことです。

フェムベリー®の原料であるイエローストロベリーグアバは、キバンジロウ(黄蕃石榴)とも呼ばれるフトモモ科 Psidium littoraleの果実です。同社ではこれまでに、フェムベリー®のヒト試験における冷え性・むくみ改善作用を見出し、その活性中心成分がアデノシン(血小板凝集抑制作用)、グルコシ
ルセラミド(GlcCer)とジガラクトシルジアシルグリセロール(DGDG)(血管バリア機能改善作用)であることも明らかにしています。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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