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機能性表示食品摂取比率は3割 20〜60歳代以上の男女5,790名のアンケートで明らかに


矢野経済研究所は機能性表示食品に関する消費者アンケート調査を実施し、20代から60代以上の消費者における機能性表示食品の摂取状況や関心、今後の摂取意向などを分析し、その概要をまとめ公表しました。

本調査では20代~60代以上の男女5,790名を対象として、消費者の健康志向を背景に、近年商品開発・展開が活発化している機能性表示食品に関してのアンケート調査を実施。機能性表示食品の摂取状況について尋ねたところ、現在摂取しているという回答が全体では3割を超え、性別・年代別にみると60代以上の女性において特に4割弱と高い割合となっています。

一方、「機能性表示食品を知っているが、摂取したことはない」と回答した割合は全体で41.6%、年代別では男女ともに40代~60代以上において4割を超えました。
機能性表示食品は健康維持および増進に役立つ機能表示が最大の特徴であり、自身の健康上の悩みに対応した機能性表示食品をこれらの摂取経験の無い層が実際に手にすることにより、市場拡大に繋がることが期待されます。

機能性表示食品の認知・摂取状況

機能性表示食品への訴求関心度は「おなかの脂肪・体重の減少」が高い

機能性表示食品として受理されている機能性表示を明示し、関心のあるものとして選択された結果(複数回答)を見てみますと、全ての性別・年代別で最も割合が高かったのが『おなかの脂肪(体脂肪・内臓脂肪)・体重の減少』でした。特に20代~50代の女性、40代~50代の男性において3割を超え、男女ともに40代~50代が最も高いという結果となっています。これはコロナ禍における新生活様式の中で、体重の増加を気にする消費者が多い結果とみられ、特に基礎代謝が落ち、生活習慣病が気になり始める40代~50代の年齢層における関心が高いものと思われます。
また、『おなかの調子、腸内環境の改善、便通改善、整腸』という回答が男性で2割前後、女性では2~3割台を占め、60代以上の男性を除く性別・年代別で第2位となり、60代以上の男性では第3位に位置しました。近年、腸内環境と健康への関係性への認知が広がる中で、消費者の関心の高さが改めて浮き彫りとなりました。

機能性表示食品を摂取した場合に期待される機能として関心があるもの(上位5項目)

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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