〜富士経済予測〜
最近注目されている再生医療について、総合マーケティングビジネスの富士経済(東京都中央区)が市場動向の公表をしました。
美容領域において、効果や持続性の高さなどにより、コラーゲンやヒアルロン酸、ボトックスなどの注入による既存の治療法からの移行が期待される再生医療・細胞治療の国内市場を調査しています。
この調査では、美容領域の再生医療・細胞治療市場の分析に加え、美容領域の再生医療等を行う第三種・第二種 再生医療等提供機関50件の施術動向などのアンケート調査を行いました。
2014年に再生医療等の提供が制度化されたことで周知が進み、2015年、2016年と市場が盛り上がりました。
現在では流行は落ち着いた感がありますがシワやたるみの除去などアンチエイジングのニーズの高さや、メディカルツーリズムの好調により、2019年の市場は25億円となりました。
一方で、人気のクリニックに需要が集中しやすいことから、施術件数が少ない医療機関の撤退もみられます。
2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により、メディカルツーリズムが大幅に減少し、市場は2019年比40.0 %減の15億円が見込まれます。
幹細胞治療は高額ながら効果が高く、メディカルツーリズムで人気だったため、インバウンド需要の縮小により大幅に減少するとみられます。
一方、再生医療の中では細胞の加工がしやすいPRP療法は内需が中心であるため、幹細胞治療より落ち込み幅は小さいと思われます。
2021年以降はメディカルツーリズムの需要回復による市場拡大が予想され、2030年には34億円市場規模になると予測されていますので、今後、さらに期待される分野になるのではと推察されます。
2020年見込 | 2019年比 | 2030年予測 | 2019年比 |
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15億円 | 60.0 % | 34億円 | 136.0 % |
健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル