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究極のエイジングケアと呼ばれている幹細胞培養上清液療法=サイトカイン療法

グランプロクリニック銀座 注目の再生医療、国内初となる サイトカイン療法ついにスタート!

私たちの体を構成する細胞の母と言われているのが「幹細胞」。体のいたるところに存在して各臓器や血液、皮膚などをつくり出している。

幹細胞には二つの能力があり、一つは、自分と全く同じ細胞を複製することができる能力「自己複製」で、幹細胞を長期に渡り維持することができるというもの。

もう一つは、様々な種類の細胞へ分化する能力「多分化」で、これにより病気やケガで組織がダメージを受けても幹細胞が新しい細胞を生み出し、その組織は再生すると考えられている。

ところが、残念なことに年齢とともに減少してしまう。幹細胞そのものが減ってしまうことで、細胞の補給や活性も低下し、やがて老化現象となって表面にあらわれてしまうのだ。白髪、老眼、シワ、たるみ、筋力の衰え、免疫力の低下といった現象はすべて幹細胞の減少によるものと考えていいだろう。これまで幹細胞減少による老化に対し有効な手立てはなかったのだが、近年、再生医療技術の発達により画期的な治療法が編み出された。

それが「究極のエイジングケア」と呼ばれる「幹細胞培養上清液」(かんさいぼうばいようじょうせいえき)によるサイトカイン療法だ。

サイトカイン療法で0次予防から体質改善、アンチエイジングまでケアが可能に

グランプロクリニック

幹細胞培養上清液とは、ヒトから幹細胞を取り出し培養する際に分泌される、上澄み液のこと。ヨーグルトのホエイをイメージするとわかりやすいかもしれない。

この上澄み液には栄養分をはじめ美容成分、さらには細胞の成長因子であるサイトカインが豊富に含まれているという。

日本では幹細胞培養できる医療機関は希少で、全国でも数えるほどしかない。というのも医師なら誰でも幹細胞培養が出来るとわけではなく、幹細胞を加工して使う治療は「第2種」※1の再生医療に該当し、治療や細胞の製造には国の許可が必要となる。

「第2種」の許可は非常にハードルが高く、申請をしても9割以上の医療機関は却下されている中、グランプロクリニック銀座は理事長の松山淳医師の功績が認められ、3月に許可が下りた。

厚生労働省の厳しい審査を経て、第二種再生医療の認可を取得

厚労省の厳しい審査を経て、許可を取得したグランプロクリニック銀座は3月から、国内初となるサイトカイン療法がスタートする。

この療法で期待できるケアに関して、同院の松山夕稀己医師は次のように語ってくれた。

サイトカインによる成長因子がもたらす効果としては、皮膚や粘膜などの成長・再生・修復、お肌のハリや弾力に必要なコラーゲンの合成、エラスチン、ヒアルロン酸を増やす。さらにはすでにある血管から枝分かれし新たな血管を作る血管新生などが期待できます。これら有効成分を含む上澄み液を培養し凝縮したものを、注射や点滴で体内に注入しエイジングケアを図るのがサイトカイン療法です。

当院で培養する幹細胞培養上清液は「脂肪幹細胞」と「臍帯上清液」の2種類。脂肪幹細胞には成長因子が豊富に含まれていることもあり、糖尿病や心筋梗塞・脳梗塞・肝機能障害・アレルギー疾患など、様々な病気に対する治療への適用が試みられており、脂肪幹細胞は、様々な疾患治療への応用が期待されています。また「臍帯上清液」は臍帯血に含まれる臍帯血幹細胞を培養し、培養過程で出来る液が「上清液」です。臍帯上清液は、肌のコラーゲン産生細胞を増殖させる成長因子や、自身の幹細胞の増殖を刺激するCSFなど、多種多様な成長因子が含まれています。そのため、美肌効果だけでなく、肌の再生を促し、傷を早く治す創傷治癒効果、アトピー性皮膚炎の改善などが報告されています。さらに、「妊活」にも効果が高く、医学界でも、様々な臨床結果が報告されています。(松山医師)

治療と予防のどちらにも有効なサイトカイン療法が解禁された今、どのような臨床効果が得られるのか、本紙では今後も取材を続けていきたい。

※1
第二種再生医療等(現在実施中であるなど「中リスク」の技術):
▽培養した幹細胞(造血幹細胞、 神経幹細胞、間葉系幹細胞といったヒト体性幹細胞)または当該細胞に培養その他の加工を施したものを用いる医療技術
▽培養した細胞または当該細胞に培養その他の加工を施したものを用いる医療技術のうち人の身体の構造または機能の再建、修復または形成を目的とする医療技術
▽細胞の相同利用ではない医療技術(腹部から脂肪細胞を採取し、当該細胞から脂肪組織由来幹細胞を分離して、乳がんの術後の患部に乳房再建目的で投与する技術など)第二種再生医療等を実施する場合には、再生医療等提供計画を厚生労働大臣に届け出る(特定認定再生医療等委員会の意見を聴くことが必要)ことが義務付けられています。

プロフィール

グランプロクリニック銀座
松山 淳 理事長

■ 一般社団法人 国際抗老化再生医療学会
■ 日本臨床医学発毛協会会長
■ 米国アンチエイジング医学会(A4M)学術顧問
■ 欧州アンチエイジング医学会(ESAAM)学術顧問
■ 日本統合医療学会評議委員
■ 日本メディカルスパ協会会長
■ 一般財団法人 内面美容医学財団 学術顧問

杏林大学医学部医学科卒業。慶応義塾大学医学部助手・医学部附属厚生女子学院(現:慶應義塾大学看護医療学部)講師、国立病院臨床研究部病理室長などを経て、米国抗老化医学研究所・クリニックにて研修。現在、日本人初のアンチエイジングスペシャリストとして、米国アテナクリニックインターナショナル抗老化部門部長及び日本の複数の抗老化医療研究所、クリニックの顧問医を務める。

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