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「とても疲れている」お母さんが増加傾向


美と健康の総合メーカー・フジ医療器(本社大阪府大阪市)が、子どもを持つ18歳以上の女性を対象に、「母の日企画・お母さんの疲労事情と解消法調査」を実施し、その結果を公表しました。
調査は全国の同社メルマガ会員にWEB上でのアンケート形式で688名から回答を得ました。同調査は2011年から年1回行われており、今回で13回目になります。

93%のお母さんが「普段から疲れを感じる」と回答


はじめに、「あなたは普段疲れを感じていますか?」と質問したところ、「とても疲れを感じる」(50.1%)、「疲れを感じる」(43.3%)、「あまり疲れを感じない」(6.3%)、「全く疲れを感じない」(0.3%)という回答でした。「とても疲れを感じる」と「疲れを感じる」を合わせると93.4%となり、第1回目の調査から毎回9割を超えています。
 「とても疲れを感じる」の項目を過去と比較すると、昨年の調査からは約8ポイント、2017年の調査から6年間で約24ポイント増加していることがわかりました。(グラフ1・2)

回答者の年代別に見ると、「とても疲れを感じる」と回答した人が最も多かった年代は60代(59.2%)、次に20代以下(54.5%)でした。年齢を重ねて疲労を強く感じる年代がある一方、若い世代では育児で強い疲れを感じやすい傾向があるのではと考えられます。(グラフ3)

7割以上のお母さんが「心身共に疲労を感じている」という様子が浮き彫りに

「とても疲れを感じる」「疲れを感じる」と回答した人に「その疲れは身体的疲労ですか? 精神的疲労ですか?」と質問したところ、「身体的・精神的疲労どちらも」と回答した人が70.7%、「身体的疲労」のみが25.3%、「精神的疲労」のみが4.1%という結果になりました。(グラフ4)

身体的疲労の主な原因は「仕事」と「加齢」

「身体的疲労(「身体的・精神的疲労どちらも」も含む)」を感じると回答した人に「主な原因は何ですか?」と質問したところ、1位「仕事」(29.1%)、2位「加齢」(28.3%)、3位「家事」(20.2%)、4位「子育て」(16.1%)という結果になりました。(グラフ5)
年代別に見ると、20代・30代の疲労の原因は「子育て」、40代・50代は「仕事」と回答した人が多く、疲労の原因は世代により大きく違うことがわかります。(グラフ6)

最も疲れを感じやすいのは首と肩のコリ

「体のどの部分にどのような疲れ・痛みを感じていますか?(複数選択可)」と質問したところ、1位「首や肩のコリ」(78.5%)、2位「目の疲れ」(52.7%)、3位「腰痛」(50.1%)となりました。「首や肩のコリ」は第1回目の調査から毎回1位になっています。(グラフ7)

精神的疲労の主な原因は「子育て」「仕事」「人間関係」 〜最も疲労を感じる相手は「夫」という結果に・・・・

「精神的疲労(「身体的・精神的疲労どちらも」も含む)」を選択した回答者に「主な原因は何ですか?」と質問したところ、1位が「子育て」で(28.4%)、続いて2位が「仕事」(23.4%)、3位「人間関係」(17.5%)となりました。
また、「人間関係」と回答した人に、「誰との人間関係に疲れを感じることがありますか?(複数選択可)」と質問したところ、多かった順に1位が「夫」、2位「同僚」、3位「子ども」という結果になりました。(グラフ8)

精神的疲労の原因について年代別に見ると、20代~40代は「子育て」、50代以上は「人間関係」と答えた人が多い傾向でした。心身ともに疲労の原因は年代ごとに違いがあることがわかります。(グラフ9)

疲労の解消方法1位は「睡眠をとる」で2位が「好きなものを食べる」

普段疲労を感じていると回答した人に「あなたの疲労解消法は何ですか?(複数選択可)」と質問したところ、多かった順に「睡眠をとる」(58.5%)、「好きなものを食べる」(57.7%)、「1人(プライベート)の時間を過ごす」(46.8%)という結果になりました。「その他」では「マッサージチェア」というコメントなどが見られました。(グラフ10)

母の日に欲しい疲労解消グッズの1位は「安眠グッズ」。「EMSグッズや美顔器」も台頭し美容意識が伺える
最後に回答者全員へ「母の日のプレゼントとして「疲労解消グッズ」をもらえるとしたら、どんなものが欲しいですか?(複数選択可)」と聞いたところ、多かった順に「安眠グッズ(枕・マットレスなど)」(44.6%)、「マッサージチェア」(36.6%)、「フットマッサージャー」(25.2%)という結果から、身体を休めることで疲労解消したいお母さんが多いことがわかります。また、「EMSグッズ・美顔器」(22.2%)が5位にランクインしており、忙しい日々の中でも美しさも大切にしたいと考えるお母さんも多いと推察できます。(グラフ11)

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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