少し前までスポーツジムやドラッグストアで売られているイメージのあったプロテイン製品。最近はスーパーマーケットやコンビニでも見かけるように。プロテイン製品が身近になったことからを日常的に摂る人が増えた一方で、「カラダに毒だ」という意見も。編集部にも「いったいプロテインは、カラダに良いのか悪いのか」という質問が多く寄せられるように。そこで今回、専門家に意見を伺ってきました。
そもそも、プロテインとは?
プロテインとは英語でタンパク質全般を表します。本来は豆乳飲料も実はプロテインドリンクなのですが、日本ではタンパク質を主成分にした栄養補助食品を、主にプロテインと呼んでいるようです。
市販品の多くは、牛乳を原料にした「ホエイプロテイン」や「カゼインプロテイン」、大豆を原料にした「ソイプロテイン」。
ドリンクタイプからスナックバー、ゼリーなど種類も様々で手軽に摂れるのも人気の秘訣でしょう。
プロテインを摂る理由は、人それぞれだと思いますが、基本的にはタンパク質摂取を補助するもの。
最近、テレビやマスコミなどで取り上げられている「プロテインはカラダに悪い」説は、過剰摂取への注意喚起なのです。
プロテインに限らず、どんな食品も摂り過ぎれば毒、例えば、健康のためにニンニクを摂る人も多いと思いますが、ニンニクに含まれているアリシンという成分は強力な殺菌殺虫作用で知られ、摂り過ぎれば当然ヒトのカラダにも悪影響を及ぼします。
お肉100g食べれば、プロテイン100g摂取したことになる?
タンパク質は体内に入るとアミノ酸に変わり、髪や爪、皮膚、ホルモン、酵素など肉体を維持するために20%のタンパク質が必要とされていますが1日に必要な量には個人差があります。
健康維持や老化予防のために必要な量は体重1kgに対して1gが目安とされていますが、活動量が増えるにつれて多くなります。
一例をあげると、体重50kgの女性であれば家事や買い物、通勤などで使うエネルギーを加味すると必要摂取量は60g~103g。この量を食事から摂るとなると、相当なカロリーを摂取しなくてはなりません。
純粋にプロテイン100gをお肉から摂ろうとすれば、1日500g以上食べることに。お肉にはタンパク質だけなく脂質も含まれており、カロリーオーバーになってしまいます。
このように食事からタンパク質は摂取できますが、必要量を毎日継続するのは難しいものがあります。そこで健康維持、美容のためには手軽に摂れるプロテインドリンクを活用するのがいいでしょう。
健康維持に、美容に役立つプロテインドリンクの選び方
では、数あるプロテインドリンクの中から何をどのように選べば良いのでしょうか?間違いのないドリンクの選び方を内面美容医学財団の理事、新屋 信明氏に伺いました。
「美容健康のためにプロテインドリンクを選ぶなら、最低限気をつけたいポイントは2つ。
まず一つは『消化吸収率』。次が『無添加』であることです。+αで気を付けることができれば『麹エキスが入っている』ことも意識してみると良いですね。
消化吸収率の良いものを
プロテインとはご存知の通りタンパク質です。タンパク質は体内に入ると消化吸収されてアミノ酸に変わり、初めて役に立つもの。
通常のタンパク質は分子が大きく、摂ってもすべてが消化吸収されるわけではありません。せっかくプロテインドリンクを飲むのなら、しっかり栄養補給できるものを選んでください。
よく『プロテインを摂ったらお腹が下った』という方がいます。こうした方のほとんどが動物性のプロテインを摂っています。動物性のプロテインの原料は牛乳に含まれるカゼインやホエイがほとんど。
カゼインやホエイは乳糖不耐症の人が飲むと、消化されず腸の中に残り腐敗する可能性も。
こうなるとカラダに良いはずのプロテインドリンクが腸内環境を悪化させ、かえってカラダに悪影響を及ぼします。牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人は乳糖不耐症の可能性がありますので、植物性を選んでください。
無添加であること
人工甘味料、香料、白砂糖、乳化剤、トランス脂肪酸などの添加物は、プロテインの消化吸収を妨げてしまいます。
消化されなかった添加物は、悪玉菌の餌となり腸内環境の悪化にも繋がります。どんなに優秀なプロテインを摂っていても、添加物まみれではまったくの無駄。
健康への悪影響が懸念されます。健康や老化予防のために摂るプロテインドリンクですから、購入するさいは原材料表記をよく見て、添加物の有無を確かめましょう。」
麹エキスが入っている
麹エキスはタンパク質をアミノ酸に分解するプロテアーゼや、でんぷんを糖に分解するアミラーゼ、脂質を分解するリパーゼをはじめ、多くの酵素が含まれています。
これら酵素のはたらきで消化吸収を助けるだけでなく、プロテインの旨みや甘味を引き出したりしてくれます。特に置き換えダイエット目的なら、なおさらタンパク質以外の栄養素も必要です。麹エキス入りでしたら、腸活にもなりますし栄養補給の点でも100点満点。ぜひ麹エキス配合は意識して確認してみて下さい。(新屋氏)
美味しさも大切
アンチエイジング医療に定評のあるグランプロクリニック銀座の医師 岩本麻奈先生も美容健康のために選ぶべきプロテインドリンクについて、次のようなコメントを述べています。
「良質なプロテインを美容医学的に考えると、無添加で抗酸化成分に富み、アミノ酸スコアが高いことが理想です。エシカルな観点から動物由来成分を避け、植物由来であることも重要です。そして何より”美味しいこと”。幸せホルモンは最強です。」
このようにプロテインだからといってどのような商品を選んでも同じではありません。健康や美容のために飲むものですから、購入前に含まれている成分をチェックし、本当に良いものだけを選んでください。
タンパク質の主な働き
● 筋肉や臓器、爪や髪の毛を形成する
● ホルモンや抗体などカラダの機能を調整する
● 脳の発達や働きを助ける
本当に良いプロテインドリンクの見極め方!!
アミノ酸スコア100であること
アミノ酸スコアとは、体内で合成することができない9種類の必須アミノ酸がどれだけ含まれているかを示す数値。100に近いほど良質なタンパク質食品といえます。
消化しやすいこと
プロテインには動物性と植物性がありますが、動物性タンパク質を摂り過ぎるとコレステロールや飽和脂肪酸が増えると言われています。健康や美容のためには、植物性を選びましょう。
麹エキスが入っていること
麹エキスには多くの酵素が含まれています。これら酵素のはたらきで消化吸収を助けるだけでなく、プロテインの旨みや甘味を引き出したりしてくれます。
白砂糖が入っていない
白砂糖は体内のカルシウムを奪う、血糖値を急上昇させる、老化の原因である糖化反応を引き起こすなど、百害あって一理なし。白砂糖入りだけは避けてください。
無添加であること
添加物は腸を汚します。どんなに優秀なプロテインを摂っていても、添加物まみれではまったくの無駄。健康や老化予防のために摂るなら、購入する際、原材料表記をよく見て、添加物の有無を確かめましょう。
美味しさと満腹感も欲しい
美容と健康の目的なら毎日摂りたいのがプロテインドリンク。美味しさ、飲みやすさも大事なポイント。また、置き換えダイエットで活用するなら満腹感も欲しいところですね。
腸内環境を整える
人工甘味料入りや動物性プロテインを摂り過ぎると、かえって腸内環境を悪化せることも。選ぶ際は成分表示をよく見て、無添加や植物性、腸内環境を整える水溶性植物繊維入りを選ぶことが大切です。
編集部イチ推しプロテインドリンクはプロテイン ナチュラ グランプロ
インナービューティのトップブランド、エステプロ・ラボのブランドポリシーは、合成添加物は一切使わないこと。同社が展開するプロテインドリンクもまた、すべてギルトフリー(カラダに悪いものはすべて排除)で作られています。
プロテインナチュラ グランプロの特長
消化の負担になる合成添加物を一切排除した12のギルトフリーポリシー
2)白砂糖・人工甘味料不使用
3)香料不使用
4)分別生産流通管理大豆使用
5)着色料不使用
6)乳化剤不使用
7)酸化防止剤不使用
8)保存料不使用
9)防腐剤不使用
10)トランス脂肪酸フリー
11)コレステロールフリー
12)グルテンフリー(ココア・抹茶)
/カフェインフリー(オーツ黒ごまきな粉)
アミノスコア1003種の植物性プロテインを独自ブレンド
植物性プロテイン3種を独自に配合することで、良質なタンパク質を示す「アミノ酸スコア100」を実現させています。
2)大豆タンパク
3)発芽玄米タンパク
種類の異なるプロイテインを配合することのメリットはアミノ酸スコア100の実現の他、アレルギーのリスク軽減になると言われています。
「プロテインナチュラ グランプロ」味は3種類
オーツ黒ごまきな粉/ココア/抹茶
ドクターもおすすめ
効率よくタンパク質を摂取する事ができるプロテインですが、無添加でアレルゲンフリーのタイプかどうかが良いプロテインかを見極めるポイント。プロテインナチュラ グランプロは、これらを全てクリアしており、安心安全で身体に必要なプロテインを美味しく頂けます。
健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル