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発見!ヒト由来の幹細胞培養液50%の、とんでもない美容液!


夏のお疲れボディをケアするために訪れたエステサロンで見つけた、とんでもない美容液「フュージョンセラム」。何がとんでもないのかというと・・・ヒト由来の幹細胞培養液がなんと50%含有されている。正直、そんな美容液を見るのは初めて。使ってみるとこれまた、凄い!ほんの1プッシュ塗り広げるだけで、お肌がピーン!このとんでもない美容液をつくったのは大阪でエステサロンを経営する小野まさや氏。普通、利益率を考えたら幹細胞培養液50%なんて考えられない。そこで、なぜ採算度外視してまで「フュージョンセラム」を作ったのかを聞いてみました。

小野まさや 氏

エステサロン Be Loved By. 株式会社ビスタンス代表

1976年生まれ。大学卒業後、化粧品メーカーの商品開発者として20ブランドの立ち上げてヒット作を世に送り出してきた。2015年に大阪にエステサロン Be Loved By.をオープン。現場でビューティーアドバイザーとして勤務しながら、栄養学のスペシャリストとして内面美容医学財団の本部講師をつとめアンチエイジングのための美容と健康のスクールを開講。2020年、自身のブランドコスメを立ち上げ現在は全10アイテムにまで展開中。業界誌のベストコスメに選出されるなどエステティシャンから絶大な人気を誇っている。

化粧品メーカーで商品開発を担当

「僕は美容とは無縁の外資系映画会社で働いていました。しかしながら26歳の時、化粧品メーカーに転職。
美容業界には華やかなイメージを抱いていたのですが、化学式や化学反応、成分や原料、皮膚理論など勉強ばかりで当初は(向いていない)と後悔の毎日でした。
そんな私ですが、5年の営業職を経て本社の商品開発責任者に。なった頃は、美容の魅力にどっぷりはまっていました。
美容とは、心を充実させてくれたり、仕事のパワーになったり、人生に豊かさが生まれます。人は美しくなると、本当に内面から輝けるんですよね。「化学が心を動かす」って凄い!と思いながら、5年間で20ブランドの化粧品をプロデュースしてきました。
商品開発は楽しいしやりがいもあったのですが、もっと深く美容の可能性を追求したいという思いが強くなり、最新の美容技術と、最高の美容品が集まる美容サロンをプロデュースしたいと作ったサロンがエイジングケア専門の「ビー・ラブド・バイ」です。

自分が本当に欲しい化粧品を作る


「メーカーで化粧品の開発をしていたので、製品化するまでの苦労や大変さ、原料の原価など知り尽くしていました。
ですから、オリジナルの化粧品を作ることなど微塵も考えていませんでした。
ところが、サロンをオープンして7年目のことでした。サロンで販売していたとあるメーカーの美容液が廃盤になるということでサロンで主力の製品が売れなくなる事態になったのです。そこで、その代替え商品を作ることを決意。私がこれまで作ったどの美容液よりも自信のある美容液を完成させました。それがスキンセラムFL(2020年発売)でした。

もともと凝り性でマニアック。できないことにチャレンジしてみるという精神が強く、今回の美容液だけではなく、その後も継続的にアイテムを作り出すことができています。
会社員時代と比べて、大変なこと、失敗することが多いですが、このわずか3年間で、多くのユーザー様に支えられ、10アイテムの開発に成功しました。
確実に納得できるアイテムが揃ってきていることは確かです。
僕の化粧品作りの原点は「自分が本当に欲しい化粧品を作る」です。効果はとことん追求する一方で成分にこだわり、尚且つ、洗面台に並んだ時のかわいさ。精油の香り。パッケージなどまで全て私が手がけています。そんなオンリーワン化粧品を作りいつしか10アイテムになりました。

市販品なら10万円以上はする内容

今回お尋ねの「フュージョンセラム」もこうして誕生しました。当初は自分のサロンだけで使う予定でおりました。
僕はインスタでお客様にサロンの情報を流しているのですが、ある時インスタで『今こんな美容液を開発中です』『完成間近でまもなく発売です』等を発信していました。
すると僕のインスタを見てくれていたサロンの先生が大変興味を持ってくださり『ぜひ私も使ってみたい!』と。
そんな先生が一人増え、二人増え、気がつけば全国に広がっていました。おかげさまでどの製品も評判が高く、導入されたサロン様のリピート率はほぼ100%です」(小野まさや氏談)

今回、私が小野さんのお話を聞きたくなったきっかけは「フュージョンセラム」。ヒト臍帯血由来の幹細胞順化培養液50%の美容液。ちなみに大手化粧品メーカー数社から出ている幹細胞美容液の含有量は1%〜3%が一般的。市場価格はほとんどが10万円を超えています。
それを小野氏は50%も配合させて、3万5千円(30㎖)という大盤振る舞い。コストは見合うのですか?という質問に「普通なら見合いません。ですが開発から販売まで自分一人で行うことで掛かるコストを徹底的に押さえました。少量でも効果が高いので、1本で2ヶ月〜3ヶ月持つでしょう。すると1ヶ月当たりのコストは1万円ちょっと。
この価格設定は、サロンに行きたくても行かれない地方の方が、リピートできるギリギリの価格です」(小野氏)
化粧品業界のすべてを知り尽くした小野氏だからこそ、作れた化粧品の数々。中でもフュージョンセラムは一生使いたいと思わせる逸品です。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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