エステ開業

エステ開業に実は重要な化粧品 選び方やポイントを解説


エステ開業に向けて準備をしていく中で、化粧品について悩むことがあります。
種類が多いだけでなく販売業者も様々なので、どのような商品の選び方をしたらいいのか、何を基準にしていくのか、わからないこともあるでしょう。
そこで今回は、エステ開業の際に使用する化粧品の選び方やポイントを中心にご紹介します。

なぜ、エステ開業に化粧品が必要?

エステ開業時にはマシンや施術メニューなどをこだわりがちですが、実は化粧品選定も重要な役割を持っています。
なぜ、エステ開業に化粧品が必要になるのでしょうか?

施術で使用するため

エステ開業で化粧品が必要な理由は、施術で使用するからです。
化粧品を使うことでエステの効果を高めてくれるだけでなく、肌にとって良い状態を継続させてくれます。
エステのコンセプトに合った化粧品を選ぶと、施術の満足度も高まります。
また、自宅のホームケアとして取り入れると施術で得た効果を持続できるため、満足感も得られるでしょう。
自宅でも同じ化粧品を使用してもらえれば、化粧品の成分や効能を知ることもできるので、より悩みに適切なアドバイスがしやすくなります。

収益の幅を広げるため


エステで化粧品を使用した場合、施術で気に入ってもらえれば購入する可能性が高くなります。
エステでは施術が基本の売上げになりますが、少人数や規模の小さいエステでは施術人数が限られてしまうので、大幅な売上げアップが難しいです。
そこで、施術時に使用した化粧品などの購入で売上げを支えることができ、エステの効果を持続できるため満足度の高まりにつながります。
お客様に気に入ってもらえれば定期的に化粧品の購入や施術へ通ってもらえる機会になり、より収益の幅を広げられます。

客単価アップが期待できる

エステに化粧品を導入することで、客単価アップも期待できます。
化粧品の購入が毎月定期的に行われていれば、その分施術以外の収入が得られるということです。
施術となると予約次第で毎月変動がありますが、化粧品は消耗品なので一定の売上げとして確保しやすいです。
リピーター確定になれば売上がなくなる心配も減るので、精神的な負担も軽減します。

化粧品ならなんでもアリ?


エステで使う化粧品は、どんなものでも使用できるのか気になる方もいるでしょう。
特にエステ開業時には初期費用が多くかかるため、少しでも安くて良さそうなものを選びがちです。
しかし、現在販売されている化粧品は大きく分けてコンビニやドラッグストアで入手できるもの、百貨店やデパートで入手できるもの、エステ専売品があります。
基本的にエステでは、決まった化粧品でなければならないなどの条件はありません。
そのため、ドラッグストアの化粧品でもデパートの化粧品でも使用できます。
サロンで使用して、気に入ったらお客様に買ってもらいたいという販売ルートを確保したいなら、エステで販売できる化粧品の条件と合ったものにしましょう。
エステで販売できる化粧品の条件は以下の通りです。

【エステで販売できる化粧品の条件】
・国内メーカーの化粧品であり、国内メーカーや問屋からの仕入れだと許可は不要。
・海外の化粧品を、国内の問屋や輸入者から仕入れる際には許可が必要。
・海外の化粧品を販売するなら、化粧品の製造業者や化粧品製造販売業の許可も必要。

エステで販売できる化粧品には、このような細かな決まりが設けられています。
しかし、使用できる化粧品は限定されていないので、高級な化粧品を使用しなければならない決まりはありません。
ただし、ドラッグストアなどで安価に手に入る化粧品は、どのような肌タイプにも合いやすいようにしています。
つまり、誰の肌にも合いやすい反面、高い効果も期待できないということです。
そのため、施術で肌の状態を高めたとしても化粧品の相乗効果を得にくくなってしまいます。
また、お客様自身もどこでも買えるような化粧品をサロンで購入したいとは思いませんし、支持もしないでしょう。
少しでもサロンでも特別感を与えたい、施術と化粧品を使って肌の最高の状態にしたい場合はエステ専売化粧品を使用するのがおすすめです。

サロン専売化粧品の選び方とポイント

エステ開業時には、エステ専売化粧品を使用することで多くのメリットが得やすくなります。
しかし、多くの種類やメーカーからどのような化粧品を選ぶのが良いでしょうか?
ここでは、エステ専売化粧品の選び方とポイントを紹介します。

安全性

化粧品は直接肌につけて使用するものです。
そのため、お客様の肌の状態をより良くする化粧品でなければなりません。
化粧品に使用されている成分などをチェックし、安全性の高いものを選ぶようにしましょう。
ノンアルコールやパラベン不使用など、肌に刺激を与えないような成分を確認して化粧品を選ぶのがおすすめです。
他にも、安全性を確認できるテストや試験を継続して行っていて、その結果を公表している商品やメーカーから選ぶのがポイントです。

知名度


誰もが知っている知名度の高いメーカーの化粧品は、特別に売り込むことをしなくてもお客様の方から興味を持たれることが多いです。
最近はSNSで既に情報を得てから、取り扱っているエステを探して来店する方もいます。
知名度の高い化粧品を扱っているというだけで、大きな宣伝をしなくてもお客様を呼び込める可能性が高いでしょう。

ブランド力

知名度に加えて、エステ専売化粧品のブランド力も重要なポイントです。
同じブランドの商品でもエステ専用化粧品を設けているメーカーもあり、このような化粧品は一般的に市販されていないものとなります。
一般的な化粧品との違いも明確であり、エステ専売化粧品を選んだ方がお客様からも喜ばれます。
さらに施術して化粧品の効果も試せるのであれば、お客様もより高い効果に驚くことでしょう。

コスト


エステ専売化粧品となると、成分にもこだわっているため値段も高くなる傾向です。
そこでコスト面にも気を付けて選ぶのがポイントになります。
1回の施術でどれくらいの量を使用するのか、化粧品のタイプや種類によって変わってきます。
また、エステ開業にかかるコストは化粧品だけではありません。
マスクやコットンなどの消耗品に加えて、施術に使用するマシンや人件費などもあります。
これらのコストも検討し、価格帯に適した化粧品を選ぶことでコストと利益のバランスが取れた商品が見つけられます。

使いやすさ

エステ専売化粧品にも様々なタイプがあります。
成分で選ぶのも良いのですが、何よりも使いやすい商品でなければお客様も購入してまで使いたいとは思いません。
使う時の手間やテクスチャー、肌への馴染みなどもチェックして選ぶと、購入して使ってみたいという気持ちにさせられるでしょう。

差別化


エステ専売化粧品を選ぶなら、何よりも他のエステとの差別化についても考えなければなりません。
近隣のサロンと同じサービス、同じ化粧品となった場合、お客様は最初に何を見て決めるでしょうか?
それは料金や通いやすさなどです。
自分のエステを選んでもらうには料金以外にも、ここでしか体験できない特別感を与えることが重要です。
さらに、競合店で使用していない化粧品を取り扱うことも大きなポイントとなります。
周辺のエステで使用している化粧品をチェックしてから選ぶようにしましょう。

サンプル

化粧品選びに迷った場合は、お客様自身に選んでもらうのも1つの方法です。
導入したい化粧品のサンプルを用意して、お客様に試して選んでもらいます。
化粧品に対しての意見を聞き、サロンへの導入を検討する判断をしてみましょう。
これによって、お客様も化粧品を評価していてエステにも導入されているとなれば、効果を期待して通ったり、化粧品を求めて購入したりできます。

エステ開業時には開業場所やマシンの導入など、多くのことを決めていかなければなりません。
そんな中で、化粧品を取り扱うことでお客様の満足度が高まるだけでなく、化粧品の売上げを収益として確保することもできます。
しかし、化粧品には様々な種類やメーカーがあるので、エステのコンセプトなどに合わせて選ぶのがポイントです。
化粧品選びによって差別化もできるので、お客様に喜んでもらうためのものを選んでみてください。


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