自らサロンを開業するにあたって、それなりに大きな初期投資が必要になります。
具体的にどのくらいの資金を用意すればいいのか、悩む方は多いでしょう。
サロン開業の初期投資にかかる費用は、どのようなスタイルで開業するのかによって変わってきます。
そこで今回は、開業スタイル別に初期投資にかかる費用の相場や開業にかかるその他費用、資金を確保する方法などについてご紹介します。
サロン開業を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
【スタイル別】サロン開業の初期投資にかかる費用相場
サロンの開業スタイルは、自宅・マンション・テナントの3種類に大きく分かれます。
各開業スタイルの特徴と初期投資にかかる費用相場は以下のとおりです。
自宅サロン
自宅の一部をサロンとして開業するスタイルです。
サロンを経営するための建物を借りる必要がないため、賃貸契約の初期費用や毎月かかる家賃を抑えることができます。
他にも通勤に時間が一切かからず、その分をプライベートの時間に充てられるのも魅力です。
ただし、賃貸の自宅や営業目的で使えるかどうか、あらかじめ確認が必要です。
また、一緒に暮らす家族のライフスタイルへの考慮、不特定多数の人に自宅を公開することになるので、セキュリティのリスクがある点に注意しましょう。
自宅サロンで開業する場合、初期投資にかかる費用は20~30万円程度です。
サロン開業にあたって自宅を引越しするという場合、引越し代などを含めて100万円程度と見積もっておくと良いでしょう。
マンションサロン
マンションの一室をサロンとして開業するスタイルです。
自宅とは別の場所にサロンを作るため、自宅を特定されるリスクがなかったり、同居する家族に配慮する必要がなかったりする点がメリットです。
主にマンションに住んでいる住民や近所の住民をターゲットに集客できるでしょう。
ただし、マンションの一室を営業利用できるケースはそう多くありません。
また、初期投資とは別に毎月家賃や水道・光熱費、通信費などが発生し、自由に内装工事ができないというデメリットもあるので注意してください。
マンションサロンの開業の初期投資にかかる費用は、150~200万円が相場です。
営業目的でマンションを借りる場合、補償金を支払う必要があります。
保証金は家賃4ヶ月分と設定していることが多く、通常の賃貸契約で発生する敷金よりも高めです。
マンションの立地や広さなどの条件によって家賃が変わるため、保証金にも影響が出ます。
テナントサロン
貸店舗やビル・商業施設の空きテナントを借りてサロンを開業するスタイルです。
内装工事によって内装を自由にこだわることができ、立地によっては効率よく集客できることがメリットです。
ただし、初期投資とは別に賃料がかかり、好立地なテナントは一般的なマンションと比べると高い傾向にあります。
他にも入居審査が厳しく、気軽に開業できない点にも注意が必要です。
テナントサロンの開業の初期投資にかかる費用は、300~600万円が相場です。
テナントの1ヶ月あたりの家賃相場は20万円程度で、保証金は6ヶ月分かかります。
家賃20万円と想定した場合、120万円の保証金を用意しておかなければなりません。
また、内装工事や設備・家具・備品を一から揃えるための費用も必要です。
テナントの中には既存の設備・内装をそのまま使える居抜き物件もあるので、費用を抑えたい時は居抜き物件を探してみると良いでしょう。
サロン開業にかかるその他費用
サロン開業では家賃や保証金だけではなく、他にも様々な費用が発生します。
ここで、その他にサロン開業で必要な費用と相場を見ていきましょう。
内装工事にかかる費用
サロンの内装や照明・水道・電気などの設備を整えるためには、内装工事が必要になります。
内装工事の費用は工事内容によって変動しますが、10~200万円程度が相場です。
工事内容にこだわるほど、サロン開業の初期投資にかかる費用が高くなるので注意してください。
理想のサロンを作りたいからと言って、すべての要望を取り入れることは困難なため、優先順位をつけてプランニングしていきましょう。
また、内装工事の業者によっても費用は異なるため、複数の業者に相見積もりをとって、比較することが大切です。
備品や消耗品の購入費用
サロン開業では施術用ベッドやテーブルセット、ソファ、ワゴン、タオル類、マッサージクリームなど様々な備品・消耗品を準備しなければなりません。
一つひとつはそれほど高くないものの、すべて揃えるためにまとまった資金が必要です。
提供するメニューやサロンの規模によって用意するものや数は変わってきますが、少なくとも数十万円の費用が必要になるでしょう。
一度にすべて備品・消耗品を用意するとなると膨大な初期投資がかかるので、開業時点は必要最低限のものだけ揃えるという方法がおすすめです。
エステ機器の導入費用
エステ機器を使った施術を提供する場合、その機器の導入費用も発生します。
エステ機器の導入費用の相場は種類ごとに異なり、以下のようになります。
・美顔器:10~40万円
・脱毛機器:300~550万円
実際には、メーカーや搭載する機能などによって価格は異なり、多機能な機器ほど高くなりやすいです。
エステ機器導入後、どのくらいのペースで代金の回収が可能なのか、費用対効果に考慮して機器選びやメニュー価格を設定していくことが大切です。
開業した時点ではレンタルを利用し、利用者の需要や反応をもとに購入を決めるという方法もあります。
サロン開業の初期投資の資金を確保する方法
サロン開業の初期投資には大きな資金がかかるので、今からしっかり確保していくことが大切です。
開業の初期投資に必要な資金は、以下の方法で確保できます。
貯蓄
こまめに開業資金を貯めていけば、融資など利用せずに初期投資が可能です。
ただし、貯蓄による資金集めは時間がかかってしまうので、今すぐに開業したい人には向いていません。
一度に大金を貯蓄したい時は、家族や知人などに協力を仰いで資金を支援してもらうことも検討しましょう。
他にも自治体では指定地域で開業することによって、地域雇用開発助成金を受け取れるケースもあるので、補助金・助成金制度も確認してみてください。
クラウドファンディングの実施
クラウドファンディングによって不特定多数の人から出資してもらう方法もあります。
エステに対する思いや熱意などを示すことで、共感してくれた人やサロンに興味を持ってくれた人から金銭的な支援を得られます。
サロンの宣伝にもなるため、開業後の集客効果にも期待できるでしょう。
ただし、目標金額に到達しないと資金が手元に入らないので、人々に理解を得られる金額設定やサロンの魅力をしっかりアピールしていくことが求められます。
費用を抑えてサロン開業するならフランチャイズがおすすめ
初期投資の費用を抑えてサロン開業したい時は、フランチャイズで経営を始めると良いでしょう。
フランチャイズの場合、本部が建物や設備などのかかる費用を負担してくれます。
さらにブランド力を活かして集客できるため少ない広告費で済み、開業時点から高い集客効果にも期待できるでしょう。
サロンや経営に関するノウハウや技術も提供してもらえるので、スムーズに開業できることも魅力です。
プロラボホールディングスでは、インナービューティーサロンの「エステ プロ・ラボ」をはじめ、肝細胞エクソソームトリートメントサロンやホットヨガスタジオなどのフランチャイズを展開しています。
フランチャイズでのサロン開業に興味があれば、ぜひチェックしてみてください。
今回は、サロン開業にかかる初期投資の費用相場や資金を確保する方法についてご紹介しました。
どのようなスタイルで開業するかにもよりますが、サロン開業では数十万円から数百万円以上の初期投資が発生します。
それだけではなく、家賃や水道光熱費などのランニングコストやしばらくの運転資金なども十分に確保しなければなりません。
初期投資を抑えたい、経営の不安があるといった悩みで独立に踏み切れない時は、フランチャイズを活用してサロン経営を始めることを検討してみましょう。