エステ開業

フェイシャルエステサロンは未経験でも開業できる?


数あるエステサロンの中でも、顔の美容に特化した「フェイシャルエステサロン」を開業したいと考える方もいるでしょう。
フェイシャルエステサロンを開業するためには、準備することや決めておくべきことがたくさんあります。
そこで今回は、フェイシャルエステサロンの開業を目指す方や興味のある方に向けて、開業するためのステップや未経験でも開業できるのかどうか、取得したい資格などをご紹介します。

フェイシャルエステの主な施術内容

フェイシャルエステの目的は大きく2種類に分けることができ、施術内容も目的に合わせて振り分けられます。

小顔効果を目的とする施術

小顔効果を目的とする施術には、ハンドトリートメントやリンパマッサージなどが挙げられます。
ハンドマッサージではトリートメント用のオイルやジェルを使って、エステティシャンが顔をマッサージしていきます。
肌や顔の筋肉の状態に合わせて適切な施術を行い、血流を促してむくみやたるみを解消させます。
リンパマッサージは血流だけでなく、リンパの流れも良くするためのマッサージです。
リンパの流れが良くなると老廃物の排出が促進され、不要な水分も抜けやすくなることから、むくみ・たるみの改善やクマの改善にも効果が期待できます。

美肌効果や肌質改善を目的とする施術

美肌効果や肌質改善を目的とする施術では、ケミカルピーリングや毛穴クレンジングなどが挙げられます。
例えばケミカルピーリングは、特定の化学薬品(AHA)を皮膚に塗布することで、肌の表層を剥がして新たな肌細胞の生成を促す施術です。
ケミカルピーリングを行うことで、シミやくすみ、ニキビの改善などにも効果が期待できます。
毛穴クレンジングは、特殊な毛穴洗浄ブラシを活用し、微弱電流を流しながら毛穴の汚れを除去する施術です。
自宅での毛穴ケアとは異なり、特殊な洗浄ブラシを使うことで大きな効果が期待できます。
このように、美肌効果や肌質改善を目的とする施術では、特別な美容機器などを使用する場合も少なくありません。

フェイシャルエステサロンを開業するためのステップ


フェイシャルエステサロンを開業するためには、様々な準備が必要となってきます。
ここではどのようなステップを踏むことで、フェイシャルエステサロンを開業できるのかを解説していきましょう。

①サロンのコンセプトを決める

まずは、どんなフェイシャルエステサロンを開業したいのか、コンセプトを決めます。
コンセプトを決めることで、誰をターゲットにするのか、どこに開業すれば集客が見込めるようになるのか、どんな内装・雰囲気のサロンにすると満足度が上がりやすいのかが決められるようになります。
コンセプトを細かく、より具体的に決めた方が開業後も成功しやすいです。
他のサロンに負けないフェイシャルエステサロンを開業するためにも、最初にコンセプトを明確にしておきましょう。

②サロンの場所を決める


コンセプトが決まったら、どこでサロンを開業するのかも決めていきます。
サロンを開業する場所として選択肢に挙がりやすいのは、以下の2つです。

・自宅
・賃貸マンションの一室やテナントを借りる

どのようなメニューを取り入れるかによっても異なりますが、場合によっては機材を置くスペースや施術する場所、備品を保存する場所などを確保する必要があるため、それなりのスペースが必要です。
地域によっては駐車場を確保しなくてはならないケースもあるでしょう。
また、場所を決める際には立地も重視する必要があります。
例えばリラクゼーションも取り入れたフェイシャルエステサロンを開業したい場合、繁華街に店舗を持つと周りの音が気になってしまう可能性もあるでしょう。
音が気になる場合には閑静な住宅街などに開業するという選択肢もあります。

③施術メニューを決める

開業する場所が決まったら、どんな施術メニューを提供するのかを決めましょう。
上記でもご紹介したように、フェイシャルエステには様々な種類があります。
コンセプトで決めたターゲット層に合わせて需要の高いものを取り入れたり、自分が得意とするメニューを採用したりするのも良いでしょう。
ただし、施術内容によっては専用の機器が必要となるケースもあります。
その分必要なスペースや費用もかかってしまうため、現時点で導入が難しい場合は後から取り入れることも考えておきましょう。

④必要な備品を揃える


施術メニューも決まったら、次に必要な備品を揃えておきます。
メニューによって必要な備品が異なる場合もありますが、共通して準備すべきなのは以下のとおりです。

・施術用ベッド
・タオル
・パソコン
・施術用の化粧品類やオイル、アロマなど
・インテリア
・コットン など

パソコンは顧客情報をまとめて管理したり、会計処理などを行なったりするために必要です。
また、予約システムを導入することでスムーズに予約対応が行えるようになりますが、予約管理を行うためにはパソコンからの操作が必要となってきます。
そのため、エステサロンでよく見かける備品だけでなく、パソコンも忘れずに準備しておきましょう。

⑤営業の準備をする

最後に営業の準備を進めていきます。
いきなりエステサロンを開業しても、その情報をユーザーが知らなければ来店してもらえません。
ターゲット層の年代に合わせて、最適な集客方法を考えてみましょう。
例えば20代~30代の比較的若い世代に向けたフェイシャルエステサロンを開業するなら、Instagramのアカウントを作成して情報を発信するのがおすすめです。
また、近所の人に訪れてほしい時はチラシやポスティングなどを活用すると良いでしょう。

フェイシャルエステサロンは未経験でも開業できる?


フェイシャルエステサロンの開業を目指す方の中には、未経験でも開業できるのか不安に感じている方もいるでしょう。
結論から言えば、エステティシャンは特別な免許・資格がなくても仕事にできるため、自らエステティシャンを名乗っていれば未経験でも開業することは可能です。
ただし、エステサロンを利用したいユーザーの中にはその人の技術や実績を重視して選んでいるケースもあるため、あらかじめエステ関連の資格を取得したり、美容学校に通ったりするのがおすすめです。

フェイシャルエステサロンの開業に向けて取得したい資格


最後に、フェイシャルエステサロンの開業に向けて取得したい、おすすめの資格をご紹介します。

AJESTHE認定フェイシャルエステティシャン

一般社団法人日本エステティック協会が運営する「AJESTHE認定フェイシャルエステティシャン」は、エステに関する基礎的な知識とフェイシャルケアの基礎を持つ人に与えられる資格です。
エステに関わる勉強、仕事をしている人が対象となります。

AEA認定エステティシャン


日本エステティック業協会(AEA)が運営する資格で、エステティシャンの技術・知識レベルを客観的に判定するための資格です。
取得するためにはAEA認定校のカリキュラムを履修するか、エステサロンでの実務経験が必要となります。

ビューティーセラピーディプロマ

一般社団法人CIDESCO-NIPPONが運営する資格で、エステに関する知識と技術が世界水準にあることを証明します。
一般受験する場合、エステの基礎知識を600時間以上受けていることと、エステに関連する実務経験が2年以上あること、申し込み書類の審査に通過していることが条件です。

今回は、フェイシャルエステサロンを開業するためのステップや未経験でも開業できるのかどうか、取得したい資格などをご紹介しました。
フェイシャルエステサロンは未経験でも開業することは可能です。
しかし、あらかじめ知識や技術を磨いておくことで、そこから集客につながる可能性もあります。
資格を取得しなくても、まずはフェイシャルエステサロンで働いてみて技術を習得してから開業するのも良いでしょう。


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