エステ開業

自宅サロンの開業に必要な資格や費用は?準備の流れや、集客のコツも

家のイメージ

「自宅でエステサロンを開業したい」と考える方は年々増えています。
自宅を活用すれば家賃などの固定費を抑えられ、家庭や子育てとの両立もしやすいため、独立を目指す女性には特に人気です。
しかし、自宅サロンの開業には資格や許可、空間づくり、集客方法など、知っておくべきポイントが数多くあります。
しっかり準備をしておかなければ「思ったように集客できない」「法律上の問題に気づかなかった」などのトラブルにつながることもあるでしょう。
この記事では、自宅サロンの開業を目指す方に向けて、必要な資格や費用、準備の流れ、集客のコツまでわかりやすく解説します。

自宅サロンを開業するための基本情報

物件

まずは自宅サロンを開業する前に、必要な資格や許可・届出、さらに開業前に知っておきたい費用面について解説します。

自宅サロンを開業するために必要な資格はある?

自宅サロンを開業するために、必ず取得しなくてはならない資格は特にありません。
エステティシャン系の資格は調べてみるとたくさんあることがわかりますが、これらは基本的に民間の資格なので、これらの資格がなかったとしても開業できます。
ただし、民間の資格でも簡単に知識やノウハウがある証明として役立つので、集客効果を発揮させるためにも資格は取得しておいた方が良いでしょう。

自宅サロン開業に必要な許可や届出について

自宅サロンをマンションで開業する場合、まずは不動産管理会社に許可を取っておく必要があります。
ほとんどのマンションでは居住者以外が出入りすることを禁止している場合もあるためです。
近隣住民にもあらかじめ連絡を入れておかなくてはなりません。
また、提供するサービス内容によっては消防署に届出を提出する必要もあることから、事前に行政機関へ相談しておくと安心です。

開業までにかかる費用と資金計画の立て方

自宅サロンを開業するためには、ある程度の費用を準備しておく必要があり、また長期的に運営を続けていきたい場合も、資金計画を立てておくことが重要となってきます。
開業までにかかる費用は、どこにどれだけお金をかけるのかによっても異なりますが、初期費用で最低でも100万円~、さらに毎月の運営費(10万円程度)もかかってくることになります。
ランニングコストや生活費も考慮した上で、半年間は収入がなくてもサロンを経営できるように、資金を貯めておきましょう。

資金計画は、資金の管理方法から活用計画などを綿密に立てていきます。
現時点の状況を把握することも大切ですが、数年先も見据えた上で計画を立てることも大切です。
長期的なゴールを定めてから逆算する形で短期の目標を設定していくと、ゴールまでの道筋も見えやすくなるでしょう。

自宅サロンの開業準備・環境づくり

内装

自宅サロンの開業準備には、お客様がリラックスできる環境づくりも重要です。
ここでサロンの環境づくりについて解説します。

お客様が安心できるサロン空間の作り方

自宅サロンはマンションの一室を活用し、お客様とエステティシャンが1対1になります。
自分は自宅サロンに何度も訪れているので緊張することもありませんが、お客様は普通のマンションでエステティシャンと2人きりになる環境に、素直に安心できない場合が多いです。
自宅サロンである以上どうしても「誰かの家に来た」感が出てしまうのは仕方のないことですが、開業するのであればできるだけ生活感がない、お店のような非日常空間を目指すことが大切です。
例えばバリ式のエステを採用しているなら、東南アジアのリゾートを意識したインテリアを取り入れてみましょう。
また、レースをあしらったカーテンやシャンデリアなどを取り入れれば、まるでお姫様気分を味わえるサロンに変身します。

必要な備品・設備と揃えるポイント

自宅サロンを開業する前に必要な備品や設備も用意しておかなくてはなりません。
例えば施術用のベッドや施術に必要なエステ機器、タオル、シーツ・カバー、替えの下着などは必要になってきます。
また、スリッパや雑誌、飲み物など、お客様におもてなしをするためのアイテムも必要です。
提供する施術メニューに
よって準備しなくてはならない備品・設備も違ってくることから、まずは事業計画をしっかりと立てた上で、何が必要になってくるか洗い出しておきましょう。

集客に役立つホームページやSNSの活用法

自宅サロンを新たにオープンさせたとしても、その情報が入らないと一向にお客様は増えません。
また、情報が入ったとしても魅力的だと思える内容でなければ、足を運んでもらうのは難しいでしょう。
開業後すぐにお客様を集めるためにも、ホームページやSNSを活用しましょう。
ホームページやSNSを使って積極的に情報を発信していくことで、どんな施術をしているのか、オーナーはどんな人なのかを知ってもらえます。
まずはサロンの存在を知ってもらい、安心感を持ってもらうことが重要です。

自宅サロンの運営・集客を成功させるには?

自宅サロンの運営・集客を成功させるには、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか?
ここで、自宅サロンの運営・集客を成功させるポイントについて解説します。

集客を成功させるためのポイント

自宅サロンの運営で利益を出すためにも、まずは集客に力を入れることが重要です。
集客を成功させるには、ターゲットを絞り込むことが重要となってきます。
大手チェーン店とは異なり、個人が運営する店では顧客一人ひとりの満足度をより高めていくことが重要です。
顧客満足度が高まればリピーターにもつながりますし、場合によってはおすすめのサロンとして周りの人に紹介してくれる可能性もあります。
すべての顧客層の満足度を高めるのは難しいため、ある程度ターゲットを絞り込んだ方が集客もしやすくなります。
例えば住宅街にある場合は子育て中のお母さんをターゲットにしたり、若い人が多いエリアに出店するなら20代~30代の若い世代向けにしたりするなどです。
また、ターゲットによっては適切な集客媒体が異なります。
地域の人に利用してもらいたい場合は、エリアを絞り込んだポスティングによって集客効果が高まります。

リピーターを増やす接客・サービスの工夫

新規のお客様を獲得することも大切ですが、継続的に安定した収益を得るためにもリピーターを増やすことが重要です。
リピーターを獲得するためには、通いやすくすることとお得感があること、さらに定期的にリマインドをすることが挙げられます。
例えば通いやすくする方法として、予約システムの導入や公式LINEアカウントの活用が挙げられます。
近年はサロン向けのLINEを活用した予約システムなどもあるので、ぜひ活用してみてください。
また、お得感を出すにはポイントカードを作り、魅力的な特典を用意してみましょう。
定期的なリマインドは、お客様一人ひとりに合わせた内容のDMが効果的です。

家のイメージ

今回は、自宅サロンの開業を目指す方に向けて、必要な資格や費用、準備、集客のコツなどを紹介してきました。
自宅サロンは、テナントでエステサロンを開業するよりもコストを抑えられる方法です。
ただし、手軽に始められる反面、プライバシーの問題や集客がうまくいかないこともあるでしょう。
自宅サロンの開業を成功させるためにも、明確なコンセプトに基づきしっかりと準備を進めた上で開業させることが大切です。
今回紹介したポイントなども参考にしながら、自分らしい自宅サロンの開業準備を始めてみてください。


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