自宅の空きスペースを使って開業できる自宅サロンは、「自分のペースで仕事ができる」「家庭と仕事が両立できる」と主婦の間でも注目を集めています。
そこで、この記事では、実際に自宅を使ってサロンを開業するメリット・デメリットをはじめ、開業までの流れや準備をご紹介します。
美容に興味のある方はもちろん、自宅でできるビジネスを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
主婦が自宅でサロンを開業するメリット
まずは、主婦がサロンを開業するメリットについてご紹介します。
サロンの開業を検討中の方は、自分にとってもメリットになり得るのか、チェックしてみてください。
少ない資金で開業できる
自宅サロンは、通常の店舗型サロンに比べて、少ない資金で開業できる点がメリットです。
店舗型の場合、物件を借りるにも高額な初期費用がかかります。
また、経営が軌道に乗らなくても家賃などの経費がかかるため、融資を受ける方も少なくありません。
しかし、自宅サロンなら物件にかかる初期費用がかかりません。
また、家賃という負担もないため、利益を出しやすいです。
通勤時間がかからない
自宅サロンなら、仕事場=自宅なので通勤時間がかかりません。
店舗を持つ場合、例え自宅から近い場所であっても、1日のうち通勤に30分~1時間近くかかります。
しかし、自宅サロンなら、当然ですが自宅で仕事をするため移動時間する時間はゼロです。
通勤に時間を取られることがないので、その分の時間を使って効果的に仕事をすることが可能です。
仕事と家事や子育てを両立しやすい
自宅サロンは、仕事と家庭の両立がしやすい点もメリットです。
予約の合間などちょっとした隙間時間を活用して、家事ができるので効率的です。
また、仕事中であっても家にいるという安心感があります。
子どもに何かあってもすぐに対応できるのは、子育て中の主婦にとっても助かるポイントの1つでしょう。
主婦が自宅で開業する際に気をつけたい注意点
主婦にとってメリットが大きい自宅サロンですが、開業したからといって必ずしも成功するかといえば、答えはNOです。
ここでは、自宅サロンを成功させるために気をつけたい注意点をご紹介します。
お店としてのビジョンやコンセプトを明確にする
自宅サロンを開業する際は、どんなサロンにしたいのか、ビジョンやコンセプトを明確にすることが大切です。
年齢や性別など、客層をイメージすると、どんなメニューを提供するのか、価格はいくらに設定するのが良いか、が決めやすくなります。
また、「日常の疲れを癒す空間にしたい」「モダンでおしゃれな雰囲気を楽しめる空間にしたい」など、コンセプトを決めると、どんな内装にすれば良いのかも見えてくるでしょう。
生活スペースとサロンスペースはきっちり分ける
自宅サロンを開業する場合に、何よりも気を付けたいポイントの1つです。
せっかくサロンに来ているのに、キッチンやリビングが丸見えで生活感を感じてしまうと、お客様は思うようにリラックスできません。
子どもが走りまわったり、声が聞こえたりする場合も同様です。
子どもがいる方は、特に注意が必要です。
中には、子どもがいても気にならないと言う方もいるでしょう。
また、自分も子どもを連れてきやすいという意見もあるかもしれません。
しかし、それはあくまで一部です。
お客さんの中には、なかなか子どもができず悩んでいる方がいる可能性もあるため、不特定多数のお客様を相手にするならば、誰もが気持ち良く過ごせる空間作りを心がけることが大切です。
経営者であるという自覚を持つ
自宅サロンであっても、開業する以上は、経営者としての自覚を持ち、仕事に真摯に取り組むことが大切です。
収支をしっかり管理したり、集客に力を入れたりと、ビジネスとして成り立つように努めましょう。
自宅サロンの場合、家賃などの経費がかからない分、売上げがさほど高くなくても、黒字にしやすいです。
売上を上げることはもちろんですが、支出を抑え、収益を確保できるよう改善できるところはどんどん改善していきましょう。
満足度を高める努力をする
来店したお客様をリピーターにつなげるには、技術力の高さが肝になります。
スキルを高め、お客様の要望や悩みに対し、様々な角度からアプローチすることができれば、お客様の満足度を高めることにつながるからです。
現状に満足するのではなく、人気のあるメニューを取り入れたり、新しいキャンペーンを打ち出してみたりと、とにかく試行錯誤してみましょう。
自宅サロン開業に必要な準備を解説!
主婦が自宅サロンを開業するメリットや成功させるために注意すべきポイントを把握したところで、次に気になるのは開業するために必要なことではないでしょうか。
ここでは、自宅サロン開業するための準備やポイントを解説するので、ぜひチェックしてください。
エステサロンは資格がなくても開業できる
基本的にエステサロンは資格や免許がなくても開業できます。
ただし、まつげパーマやまつげエクステなどの施術を提供する場合は、国家資格の美容師免許が必要になるため注意が必要です。
自宅サロン開業に必要な手続き
自宅サロンを開業するには「個人事業の開廃業届出書」、いわゆる開業届を提出する必要があります。
開業届の提出は事業開始後1カ月以内ですが、期限を過ぎたからといって罰則などはありません。
また、シャワーやサウナを設置や取り扱いメニューによっては、保健所への申請が必要となることがあります。
自宅サロン開業の流れ
①事業計画を立てる
店舗型に比べて気軽に開業できるとはいえ、事業計画を立てることは大切です。
どのようなサロンを目指すのか、想定する顧客層に合わせて、客単価や施術内容を決めていきましょう。
②必要な届出を提出する
開業届を提出しましょう。
施術内容によっては、保健所への届け出も必要になります。
③必要に応じて機材や道具を揃える
自宅サロン開業にあたって必要な機材や道具は以下の通りです。
・シーツやタオル、施術用ベッドなどの消耗品
・決済用機器
施術はオールハンドで行うことも可能ですが、エステ用マシンを導入すれば施術の幅も広がります。
また、人気のあるマシンを導入することは、高い集客効果も見込めます。
その他、シーツやタオル、オイルといった消耗品をはじめ、レジなどの決済機器も必要です。
特に最近はキャッシュレス化の波がきているので、現金以外の決済にも対応しておくと安心です。
④集客をする
自宅サロンの場合、立地やプライバシーの問題から、大々的に広告を出すのが難しいこともあります。
とはいえ、集客ができなくては、経営が成り立たないため、何かしらの集客施策を講じる必要あるでしょう。
SNSは無料で運用できるため、積極的に活用することをおすすめします。
今回は、主婦がサロンを開業するメリットをはじめ、気をつけるべき注意点、必要な準備や開業までの流れを解説しました。
自宅にあるスペースを活用して開業する自宅サロンなら、店舗を持つ場合に比べて開業資金を抑えることが可能です。
さらに、月々の固定費を削減できるほか、通勤時間がかからない、家庭との両立がしやすいなどのメリットも豊富です。
エステマシンを導入すれば、提供する施術の幅が広まるほか、エステティシャンの経験がない方でも高い効果が見込るため、挑戦しやすいでしょう。
美容に興味のある方はもちろん、家庭と仕事を両立したい、自分のペースで働きたいと言う方は、自宅サロンの開業を検討してみてはいかがでしょうか。