エステサロンを開業する際に、マシンの導入を検討される方も多いのではないでしょうか?
業務用のマシンといってもその種類は多岐にわたり、使用目的からアプローチの仕方、価格設定まで幅広いです。
開業時にマシンの選び方を間違えてしまうと、その後のサロン経営にも大きな影響を与えてしまう可能性があるので、慎重に選ぶ必要があります。
そこで今回は、エステサロン開業に向けて知っておきたいマシンの選び方をご紹介します。
エステサロンを開業予定で、どんなマシンを導入すればいいか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
エステサロン開業に必要なマシンは?
エステサロンを開業する際、施術内容に応じたマシンの導入は欠かせません。
とはいえ、どのようなマシンが必要なのか、初心者の方にはわかりにくいのが実情です。
まずは、サロンで提供したいメニューを明確にし、それに必要なマシンを絞り込むことから始めましょう。
まずは施術メニューを決める
痩身、フェイシャル、脱毛など、どの分野に特化するかによって導入すべきマシンは大きく異なります。
例えばフェイシャル中心のサロンなら光フェイシャルや超音波マシンの導入がおすすめです。
痩身メインであればキャビテーションやラジオ波などが候補として挙げられます。
このように、まずはどのような施術メニューを提供するのか明確にすることが大切です。
マシンの有無で差が出る施術はあるのか?
エステサロンの施術には手技(ハンド)で対応できるものもありますが、効果や効率の面でマシンの力が不可欠な施術もあります。
特に、痩身や脱毛といった高単価メニューでは、マシンの性能が集客やリピーター獲得にも大きく影響してしまうでしょう。
【目的別】マシンの種類と特徴
ここでは、目的別に代表的なエステマシンをご紹介します。
自分のサロンの方向性と照らし合わせて選定の参考にしましょう。
痩身マシン
痩身マシンは超音波や電気などのアプローチ方法によって脂肪に働きかけ、痩身効果を引き出します。
例えばキャビテーションマシンは超音波を発することで脂肪細胞に作用し、細胞膜の外へ排出させる効果が期待できます。
ラジオ波は体に当てることで深部から温めて血行を促すことが可能です。
キャビテーションと組み合わせることで、脂肪の排出を促しやすくなります。
EMSなどの電気刺激は、運動神経を刺激することで筋肉の収縮を促し、基礎代謝の向上が期待できます。
フェイシャルマシン
フェイシャルマシンにもラジオ波やEMSが用いられますが、その他にも美容成分の効果を十二分に引き出すためのマシンも導入される傾向にあります。
例えばハイドラピーリングと呼ばれる、水流の力によって毛穴に詰まった汚れを取り除くマシンがあります。
ピーリングは通常強めの薬剤を使用するため、敏感肌の方は使いにくいですが、ハイドラピーリングなら肌にかかる負担も少ないです。
イオン導入は美容成分をイオン化することで、肌の奥まで美容成分を浸透させることができるマシンになります。
また、エレクトロポレーションは電気パルスによって細胞間にスキマをつくり、肌の奥へ美容成分を浸透させます。
超音波振動や吸引などの技術を活用した毛穴洗浄も人気が高く、毛穴の黒ずみや開きが目立たなくなることに加えて、美容成分の浸透力もアップします。
脱毛マシン
脱毛マシンにも様々な種類がありますが、エステサロンで導入する脱毛マシンは光脱毛になります。
光脱毛よりも威力の高いレーザー脱毛やニードル脱毛はクリニックでしか使用できません。
しかし、光脱毛は威力が弱い分、1回の照射が幅広いため時間がかかりにくかったり、肌への負担や痛みが弱かったりするなどのメリットもあります。
また、同じ光脱毛のマシンでも機種によって独自の機能を持っているものも多いため、比較してみると良いでしょう。
美容機器の複合型マシン
美容機器の中には1つの施術に特化しているタイプもあれば、複数の機能を1台で使える複合型マシンもあります。
複合型マシンは単体機に比べて費用が高くなってしまうものの、1台で様々な施術に対応できるようになります。
例えば、痩身メニューとフェイシャルメニューを組み合わせたセットコースを提供することも可能です。
マシン選びで失敗しないためのポイント
高額な機器の導入で後悔しないためにも、事前の確認ポイントを押さえておきましょう。
導入コストとランニングコストのバランス
本体価格だけでなく、消耗品や定期メンテナンスなどのランニングコストも重要です。
消耗品の頻度や価格、メンテナンスにかかる費用を含めて総合的に判断しましょう。
操作性と使いやすさも重要
スタッフが使いこなせなければ、いくら高性能でも宝の持ち腐れになってしまうかもしれません。
直感的に操作できるインターフェースか、研修制度があるかなど、導入後の運用面も考慮することが大切です。
メーカーのサポート体制を確認しよう
万が一のトラブル時に迅速に対応してくれるメーカーかどうかも、選定のポイントです。
保証期間やサポート窓口、修理対応のスピードなど、信頼できる体制が整っているかをチェックしましょう。
デモ体験やレンタル制度を活用する方法
気になるマシンは、可能であれば事前にデモ体験を申し込みましょう。
使用感や効果を実感することで、導入後のギャップを防げます。
また、短期間のレンタル制度を活用するのもおすすめです。
開業資金に合わせたマシン選びのコツ
マシンは高額な設備投資となるため、予算に応じた選び方も重要です。
新品と中古、どちらを選ぶべき?
新品は保証やサポートが充実している反面、コストが高めです。
開業初期のコストを抑えたい場合は、中古マシンの選択肢も視野に入れましょう。
ただし、購入先の信頼性や状態の確認は必須です。
悪質な購入先だった場合、機器の状態が悪くすぐに壊れてしまう可能性も考えられます。
リース・レンタルという選択肢も検討
資金繰りに不安がある場合は、リースやレンタルも有効な選択肢です。
初期費用を抑えられるうえ、経費計上できる点もメリットです。
事業が軌道に乗るまでの暫定措置としても使えます。
ただし、長期間にわたって同じマシンを使用する場合は、購入した場合と比べて費用が高くついてしまう可能性もあります。
契約年数と長期間使用した場合にかかる費用なども考慮することが大切です。
導入後のトラブルを防ぐために
業務用のマシンを長く使っていくためには、導入前だけでなく、導入後の対応まで見据えた選定が必要です。
トラブル事例から学ぶ注意点
「思ったほど効果が出なかった」「故障時に修理に時間がかかった」といったトラブルは少なくありません。
導入事例やレビューを参考に、トラブルの原因と対策を学びましょう。
保証内容やメンテナンス体制を事前に確認
メーカーや販売店によって保証期間や条件は異なります。
どこまでが保証範囲に含まれるか、メンテナンスは有料かなど、契約前にしっかりと確認しましょう。
エステサロンのマシン選びは、サロンの方向性や成功に直結する重要な決断です。
施術メニューや予算、サポート体制など、様々な要素を考慮して慎重に選ぶことが成功への近道となります。
「まずは何から選べばいいか分からない」という方は、複数メーカーの資料請求や比較検討から始めてみると良いでしょう。
後悔のないマシン選びで、理想のサロン開業を実現してください。