機能性表示食品って最近よく聞くけどなんだろう?
テレビCMや新聞、雑誌で「機能性表示食品」という言葉がよく目につくようになりました。
サプリメントの広告宣伝のなかに登場する言葉ですが、一般の人たちにはどういうものかよくわかっていないかもしれません。
そこで機能性表示食品とはどういうものかを簡単に説明しますと、商品本体やパッケージにどのような「機能性」があるかを表示してある商品のことです。
機能性とは「どのような効果が期待できるか」ということですが、この機能性の表示の仕方には細かなルールがあり、「この商品を食べたり、飲んだりすれば同じような効果が出る」とストレートに表現しているものではありません。
ここが誤解してはいけない一番のポイントになります。
機能性表示食品であっても、たとえばサプリメントはあくまでも食品であり、それ以上のものではありません。
ただし機能性表示食品の場合、その食品に含まれているなんらかの成分(機能性関与成分という)には、
「××が報告されています。」
など、含まれている成分が健康や美容に役立つことが裏づけられている、ということになります。
ここでは機能性表示食品について、おぼえておきたい5つのポイントを紹介します。
Q1.機能性表示食品で病気を治せますか?
A. 答えは「NO」です。機能性表示食品だけではなく、サプリメントも特定保健用食品(トクホ) も病気を治すものではありません。
トクホには「血圧が高めの方に」など表示されていますが、どんな病気に対して効果があるかは書かれていません。
お腹の調子や血圧など、体で気になる状態の人にとって健康づくりをサポートする食品といえます。
機能性表示食品の場合は、表示するための条件がトクホとは違いますが、同じように「体脂肪が気になる」「便通が気になる」という人の健康をサポートするための成分が含まれている食品ということになります。
病気を治すのは医薬品しかないのです。
Q2.どんな機能性表示食品がありますか?
A. 中性脂肪や体脂肪、血中コレステロール、血圧を下げる働きをはじめ糖の吸収を抑えたり、腸内環境を整えて便通を良くしたりする食品が登場しています。
この他にも目や見る力に働きをかけるものや、肌の乾燥が気になる人のための商品もあります。
ユニークなところでは記憶や睡眠、 精神的なストレスのための機能性表示食品もあります。
目的や用途に合わせた商品選びがしやすくなっています。
Q3 .機能性表示食品を買うときの注意点は?
A. 能性表示食品の表示を見るとわかりますが、健康の維持増進のためにどのように役立つかが記載されています。
普通のサプリメントの場合は抽象的な文言でしか商品をアピールできませんから、自分で商品を選ぶ際にとてもわかりやすくなっています。
ただし、ドラッグストアなどで購入するのであれば、機能性表示食品をより正しく使い、健康に役立たせるためにもお店の人に相談して購入することをおすすめします。
Q4 .機能性表示食品の情報はどこで?
A. 機能性表示食品に関する情報は消費者庁のホームページに出ています。
「消費者庁 機能性表示食品」で検索すると、どれくらいの届出件数があって、どんな会社がどのような商品を届出ているのかがわかります。
さらにそれぞれの商品には
- 「一般向け公開情報」
- 「基本情報」
- 「機能性情報」
- 「安全性情報」
があり、商品について詳しく調べることができます。ぜひ参考にしてみてください。
Q5 .機能性表示食品はサプリだけじゃないの?
A. 機能性表示食品とは、サプリメントのためだけの制度ではありません。お茶や清涼飲料水、食用油、レトルト食品、お菓子など食品全般を対象にしています。そのため加工食品だけではなく、果物や野菜などの生鮮食品も対象になっているのが特徴になっています。生鮮食品ではみかんやもやしなどが機能性表示食品として登場しています。