フランチャイズでは、本部と契約を結ぶことで、本部の商標や商品・サービスを販売する権利を得ることができます。
また、本部の経営・教育ノウハウや業務に必要な設備・備品などを提供してもらえるため、未経験で知識が乏しい人も安定した運営が可能です。
そんなフランチャイズは様々な業種で展開されているため、どの業種で始めたら良いのか悩んでいる方もいるでしょう。
そこで今回は、おすすめの業種をご紹介するので、フランチャイズに加盟してビジネスをやりたい方はぜひ参考にしてください。
美容関連
エステサロンやリラクゼーションなど、美容関連のビジネスもフランチャイズで始めることができます。
美容系のお店は女性を中心に幅広い年齢層に需要があり、客単価も高めです。
そのため、満足度の高いサービスを提供すればリピートを増やしやすく、安定した収益を得ることができます。
狭いテナントでも営業は可能なため、自宅やマンションの一室などで始められます。
美容の基礎知識や商品知識、ビジネス・接客マナーといった研修をはじめ、業務に必要な美容器具を貸し出してくれるフランチャイズも多いので、低コストで始められるのも魅力です。
美容関連のフランチャイズに加盟するなら、注目を浴びているインナービューティサロンがおすすめです。
健康志向な方が増え、健康的に美しくなりたいという考えを持つ人も増えています。
そこで、体の内側から美しくなれるインナービューティの需要が高まっており、食事や栄養、ファスティングなどの指導を行うインナービューティサロンの利用者も増加傾向にあります。
将来性のあるビジネスなので、自分自身も健康美容に興味があるという方はフランチャイズ経営を検討してみると良いでしょう。
コンビニ
コンビニは、食品からちょっとした日用品まで揃っており、需要の絶えない業種です。
また、大手コンビニのフランチャイズに加盟すれば、広告を打たずにブランド力を活かした集客が可能なため、安定した運営を実現できます。
他の業種と比べてフランチャイズパッケージが整っていることから、未経験でも始めやすいことが魅力です。
契約内容によってはコンビニを経営する土地・店舗を用意してくれるので、開業に必要なコストを抑えられる可能性があります。
ただし、バリューネームが大きなコンビニであるほど、本社に支払うロイヤリティが高めです。
そのため、売り上げによっては、労力に見合わない収入となってしまう可能性があるので注意しましょう。
コインランドリー
コインランドリーでは、家庭用よりも大型の洗濯機・乾燥機が設置されていることが多いです。
大型の洗濯機であれば、一度に大量の衣類やタオルを洗濯したり、布団を丸ごと洗えたりできます。
また、コインランドリーではガス乾燥機も使えるため、洗濯物をすぐに乾かせるのもメリットです。
ちょっとした用事や買い物の間に洗濯から乾燥まででき、家事を効率化したい人や自宅では洗いにくいものを洗濯したい人に需要があるビジネスとなっています。
また、コインランドリーは無人営業ができるので、経営者1人での運営や家族で運営するということも可能な手軽さも魅力です。
コインランドリーの経営には、デメリットもあります。
初期に設備投資がかかり、さらに水道代や電気代、メンテナンス費用、洗剤といった消耗品などのライトニングコストもかかります。
そのため、他の業種と比べて収益が見込めるまでの時間がかかりやすく、開業1~2年は収益が低くなる可能性があります。
ハウスクリーニング
ハウスクリーニングには、お部屋の掃除やエアコンの洗浄など幅広いサービスがあります。
共働きや高齢者世帯が増え、掃除に専念する時間や体力がないという理由からハウスクリーニングの利用者は増加傾向しています。
フランチャイズに加盟すれば掃除のノウハウだけではなく、一般では入手できない洗剤や掃除道具などを支給してもらえるので、スムーズに営業を始めることが可能です。
知名度が高く、ノウハウが豊富なフランチャイズであれば、未経験でも始めやすいです。
ただし、掃除中に傷や破損、変色などのトラブルが生じた場合、加盟店側が修理や弁償などに応じなければならないケースがあります。
想定外のトラブルが起きたときのために、団体賠償責任保険に加入しておくと良いでしょう。
介護サービス
日本は少子高齢化が進んでいるため、訪問介護や在宅マッサージなどの高齢者向けサービスの需要が高まっています。
介護事業は行政が提供するサービスという性質から、様々な法制度が絡んできます。
そのため、個人で開業するにあたって膨大な手続きが生じ、開業までのハードルは高めです。
しかし、フランチャイズなら事務処理のサポートを受けられるため、スムーズに開業することができます。
また、本部のブランド力を活かせるため、利用者に安心感や信頼感を与えやすく、個人で始めるよりも成功しやすいと言えるでしょう。
フランチャイズの場合、独自のサービスを提供するのが難しいことがデメリットです。
また、他の店舗で不祥事が発生した場合、自分の店舗も風評被害を受けてしまう可能性がある点に注意が必要です。
学習塾・幼児教育
子どもにお金をかけたいと考える保護者は多いため、学習塾も需要が高い業種です。
学習塾はフランチャイズでは、教材を一括仕入れすることができるため、初期費用を低コストに抑えることができます。
生徒の募集から退塾の防止策、指導方法、個人情報の管理方法など、様々なノウハウを提供してもらえるので、初めての人も安心です。
塾が知名度で選ばれることが多いため、知名度の高いフランチャイズに加入すると良いでしょう。
また、共働き世帯が増えているので、子どもを預かり知育学習などを行う幼児教育のニーズも高まっています。
幼児教育は多額の設備投資を必要としないため、低コストで始められるのも魅力です。
ママ友の間で評判が広まれば、集客には困らないでしょう。
学習塾や幼児教育のフランチャイズ本部によっては、加盟金が無料となっているケースもあります。
その場合、ロイヤリティが高めとなる可能性がある点に注意してください。
飲食店
飲食業界はチェーン店が多く、経営ノウハウが豊富な会社が多いです。
研修や人材育成のサポートが充実しているので、安心して事業を展開できます。
また、飲食業のフランチャイズは居酒屋やファストフードなど、選択肢が多く、様々な層を集客できることが魅力です。
最近はデリバリー専門・テイクアウト専門・キッチンカーなどの業態が注目されています。
しかし、飲食店は競合が多いため競争が激しく、立地のリサーチや競合と差別化された業態を選択するなど工夫が求められます。
飲食業で開業するにあたって、調理器具やリース料、食材の仕入れなどの様々な初期費用が発生するので、開業コストは高めです。
また、提供するメニューは本部が決めるので、自由にメニューを決められないデメリットがあります。
今回はフランチャイズ経営におすすめの業種をご紹介しました。
個人では開業が難しい業種でもフランチャイズであれば開業しやすく、知名度を生かして事業を展開していくことが可能です。
いずれの業種も経営ノウハウが豊富で、サポートが充実した本部を選ぶことが重要となってきます。最近は美容業界のフランチャイズも注目されています。特にインナービューティサロンは、一般的なサロンと比べてまだまだ競合が少ないので、参入するなら今がチャンスかもしれません。