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プチ整形への需要が高い美容医療

女性の目元

矢野経済研究所が、美容医療を実施している全国の病院や美容クリニック施設を対象とした郵送アンケート調査を実施し、施術件数や患者数、スタッフ数、美容医療機器保有状況やその評価などを明らかにしました。

調査では、皮膚科や美容皮膚科、美容外科等を標榜して美容医療を実施している全国の病院やクリニック施設を対象とした郵送アンケート調査で、133施設から回答を得ています。
それらの施設に対して、全施術のおおよその年間施術件数を尋ねたところ、最も多かったのは「1~500件」で35施設(構成比26.3%)、次いで「501~1,000件」が25施設(同18.8%)、「1,001~2,000件」13施設(同9.8%)となっています。

調査対象133施設に施術別に実施の有無を尋ねた質問の施術別の実施率は、「フェイス関連の美容皮膚/リジュビネーション(処置)」が最も高く8割を超えます。次いで「プチ整形(レーザー)」「プチ整形(処置)」「フェイス関連の美容医療(処置)」「医療脱毛(女性)」「医療脱毛(男性)」などの施術が7割を超える施設で実施されていました。

次に、実施している施術別年間施術件数の平均値は、「男性形成」が749.1件と最も高く、「プチ整形(処置)」は680.1件、「医療脱毛(女性)」が623.7件と続いています。「男性形成」は年間施術件数が1万件以上という回答があり、平均値は高いですが施術を実施している施設数は少ない状況のようです。
一方、「鼻・フェイスライン(外科的)」(36.6件)、「豊胸術(外科的)」(32.7件)、「豊胸術(処置)」(30.6件)などは年間施術件数の平均値が低い結果となっています。

(※レーザーは医療用レーザー機器を用いた施術、処置とは外科的、レーザー施術以外の注射などによる施術を指します。)

グラフ

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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