日本最大級の美容展示会「ビューティーワールドジャパン東京2021」が4月19日(月)〜21日(水)の3日間に渡り、東京ビッグサイトで開催されました。
昨年は新型コロナウイルスの影響で開催中止となったため2年ぶりの開催となりました。
昨年前半は全ての展示会が中止になり昨年9月以降に再開したものの入場制限がかかる中での開催を余儀無くされ、また、今年に入っても1月早々に緊急事態宣言が発令されるなどの影響で開催自体はされたものの、入場制限下での開催で、出展社が出展を急遽見送るなど、展示会自体の盛り上がりに欠けた感じは否定できません。
執筆者 代田
そんな中においても来場者が真剣に商談するシーンが印象的で、コロナ禍においても美容と健康業界の底力を目の当たりにしてきました。
今回のビューティーワールドジャパン東京開催は、そういった経緯の中で「果たしてどれだけの来場者が見込めるのか」といった声も開催前には多く聞かれました。
実際に蓋を開けてみたらその不安が払拭されます。
出展社への取材でも「例年の3割から4割程度の来場者があれば良いと思っていましたが、実際には想定以上で6,7割くらいの来場者がいるのではと感じています」といった声も耳にしました。
業界ではここ最近、大きなヒット素材はないものの、それでも酵素関連商材や痩身マシン、美容機器、セルフホワイトニングなどの体験ができるブースは人気でした。
酵素関連商材ではプロラボホールディングスのブースは相変わらずの人気で活況です。
執筆者 代田
また痩身マシンを展開するプロラボソリューションやグラツィアインターナショナル、ヒト幹細胞培養液化粧品のパイオニア・グラツィア、美顔器メーカーのARTISTIC & CO.といった美容エステ業界の中枢を担う企業ブースでは活発な商談も行われており、どこのブースも人が絶えない印象でした。
出展コストパフォーマンスはハイレベル。新規顧客獲得には欠かせない展示会
毎年2月に福岡、5月に東京(今年は昨年来の東京オリンピック開催の関係で4月開催)、10月に大阪と3回に渡り開催されていますが、中でも東京は別格な存在。
日時によっては入場するまで1時間以上待つこともある程の人気イベントで、出展社は新たな新規顧客獲得を目指し、この展示会に多くの販促費と人材を投入する企業がほとんどです。
大規模に出展している企業では出展するだけでブース代や装飾代、出展に向けての準備、滞在費などを含めて1,000万円〜3,000万円程度の費用をかける企業もあるのです。
それでも1億円以上の売り上げに結びつくケースも多いです。この展示会で新規顧客を獲得できるとそれがリピーターに繋がるので、対費用効果を考えても外せないイベントと言えます。
ちなみに1ブースが40万円弱で、装飾やブース備品代、電気代など最低限で60万円程度はかかるのですが、1ブースの場合ですと展示ブースの配置場所があまり良いところではなく、やはり大型出展社が優遇されるのは仕方ないところと言えるでしょう。
それでもすでに来年度のブースはほぼ一杯で、開催中に来年度のブース予約を入れる企業が多いため、新規出展は狭き門のようです。
ここ1年、あらゆるイベントが中止や縮小を余儀無くされ、出展する側も、来場する側もとてもストレスが溜まっていたのは間違いないです。
主催者は徹底した感染対策を講じ、来場者もマスク着用はもちろん、商談も短時間という規制の中においても、大きな盛り上げを見せたビューティーワールドジャパン東京の存在は美容業界に留まらず、日本の産業の底力を見せつけたと言えます。
●来場者数 36,852名(3日間合計速報値) ●出展者数 509社
健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル