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食品宅配サービス「4人に1人」が利用したいと回答


最近は通信販売市場の拡大と、長く続いた新型コロナウイルスの影響もあり、家で食事をとる機会が増えたことも重なり、有機野菜のようなこだわりの食材や、簡単に調理ができて充分な栄養をとることのできるミールキットが直接家に届く食品宅配サービスが普及してきています。
農林水産省のデータでは、ふだんの食材や食品・飲料の買物場所として24.1%が「インターネット」を挙げており、従来の食品・飲料の購入方法が変化してきていることが伺えます。

こういった背景について、顧客理解と市場把握の可視化をサポートするツール『スパコロ』を提供するモニタス(本社東京都港区)が、全国15歳~69歳の1,200名を対象に「食品サブスクサービスに関する調査」を行いました。調査では生活者が食事を準備する際に重要視している点も明らかなり、食品サブスクサービスの利用状況もわかりましたので紹介します。

最初の質問で「普段の食事をどうしているのか?」を聞いています。
普段の食事で最も多かったものは「自炊」(57.9%)でした。「自身で用意・手配はしてない」(29.4%)、「中食・コンビニ・テイクアウト」(29.1%)、「外食」(28.0%)、「出前・デリバリー」(10.0%)と続いています。最も頻度の多い食事となると「自炊」(54.1%)が一番多い結果となっています。(グラフ1)

グラフ1

普段食事を自身で用意している人の食事を用意する際に重視する点TOP5は「栄養バランス」(31.6%)、「食費」(25.4%)、「手間のなさ」(15.6%)、「量」(8.6%)、「後片付けの少なさ」(4.3%)でした。(グラフ2)

グラフ2

グラフにはありませんが、年代別で見ると10代は「量」(20.9%)と「ダイエット・美容」(10.0%)が多く、20代は「食費」(31.3%)、30代も「食費」(30.5%)が多く占める結果となっていました。また10~30代はいずれも「栄養バランス」が全体平均よりも低く、10代では16.4%、20代では11.7%、30代では23.4%でした。また1人暮らしの人の場合は「食費」(30.3%)、「手間のなさ」(21.5%)、「栄養バランス」(19.5%)を重視していることがわかりました。

最近注目されている食品サブスクサービスの印象TOP5は「高い」(33.8%)、「便利」(30.8%)、「わかりにくい」(12.8%)、「不安」(7.2%)、「健康」(6.8%)でした。(グラフ3)

グラフ3

最も利用されている食品サブスクサービス上位5つは「Oisix」、「ヨシケイ」、「BASE FOOD」、「nosh」、「ワタミの宅食」でした。それぞれ認知・利用経験・最も利用している割合を見ると、認知率は「Oisix」(38.6%)、「ワタミの宅食」(35.0%)、「ヨシケイ」(26.8%)、「BASE FOOD」(10.3%)、「nosh」(8.8%)でした。
利用経験は「Oisix」(8.5%)、「ヨシケイ」(2.8%)、「BASE FOOD」(2.5%)、「ワタミの宅食」(2.1%)、「nosh」(1.9%)でした。 また利用率は「Oisix」(7.4%)、「ヨシケイ」(2.3%)、「BASE FOOD」(1.8%)、「nosh」(1.3%)、「ワタミの宅食」(1.1%)で、認知度は高いものの利用率は低いです。(グラフ4)

グラフ4

最後に利用したいかどうかを聞いた質問では、「とても利用したい」(3.3%)、「やや利用したい」(23.2%)、「あまり利用したくない」(40.4%)、「全く利用したくない」(33.1%)でした。利用の意向がある人を合計すると26.5%と約1/4が食品サブスクサービスを利用したいと考えていることがわかりました。(グラフ5)

グラフ5

同調査の結果から、食事の重視する点は「栄養バランス」(31.6%)、「食費」(25.4%)、「手間のなさ」であることがわかりました。食品サブスクサービスのイメージでは「高い」「便利」「わかりにくい」といったイメージがあがりました。最も利用されている食品宅配サービスとして「Oisix」、「ヨシケイ」、「BASE FOOD」がTOP3となっています。また全体で約4人に1人は食品宅配サービスを利用したいと考えていることがわかりました。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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